「休みに本でも読むか」と意気込んでいる方。
「むずかしい本は苦手だな」という意識を持っている方。
「読書はあまりしないけど、なんか本読みたいな」と意欲に湧いている方。
「自分の成長のために読書をしたいけど、どんな本を読んだらいいんだろう」と迷ってる方。
どんな人でも読書に興味がある人は大歓迎です。ここでは「簡単に読めて、長く役立つ」ビジネス書を厳選して10冊ご紹介します。あまり本を読まない人でも読み切ることができる初心者向けのビジネス書を選びました!
これまで300冊以上のビジネス書を読んできたぼくが、自信を持っておすすめする入門に最適な10冊です。
「ビジネス書ってなんだか難しそう」、「そんなバリバリ仕事してないから興味ない」そう思っている人もいるのではないでしょうか。このどちらも勘違いだと言わせてください。
ビジネス書という本のジャンルに「ビジネス」と付いていますが、決してビジネスの世界に限った内容のものばかりではありません。もちろんどっぷりビジネスの特定の業界に焦点を当てた本もあります。しかしここで紹介するのは、生きていく上で幅広く役に立つ本ばかりです。家庭にも、仕事にも、人間関係にも、遊びにも活かせる本質的な学びが詰まったビジネス書を紹介していきます。
それぞれの本の特徴とどんな人におすすめなのかを紹介していきます。本を読むというスタートラインに立つことが大切で、本を選ぶ理由はなんでもいいと思います。「自分にも当てはまりそうだ」「なんか面白そうだ」と思ったら、ぜひ読んでみてください。
1. 7つの習慣 (スティーブン・R・コヴィー)
『7つの習慣』はスティーブン・R・コヴィーという方がアメリカにて出版し、今や40ヵ国以上で翻訳されているという虹ネス書や自己啓発本の言わずと知れた代表的な本です。仕事でもプライベートでも、あなたがどのような状況にいようと役立つ本です。物事の考え方でも対人コミュニケーションでも表面的なテクニックではなく、「人格」という人間の幹の部分を育んでいこうという内容です。7つの習慣というのは、簡単にいうと7つのあるべき姿勢や考え方のことで、一つずつ順番に実践していくことで、世界の見え方が変わるほどの成長を遂げることができるというものです。SHOWROOM社長の前田裕二さんやオリラジ中田敦彦さんなどの著名人もおすすめしている名著中の名著です。
『7つの習慣』にはいくつか本の種類があって、本を読み慣れている人は原作の『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』を読んでほしいです。しかし、もう少し簡単に楽しく読みたいなという人にはまんが版の『まんがでわかる 7つの習慣』をおすすめします。まんが版はとてもうまく構成されていて、ストーリー仕立てなのに十分に本質が詰め込まれた良書となっています。
今回はビジネス書や自己啓発本の名著の中でも名著とされる『7つの習慣』のマンガ版、『まんがでわかる 7つの習慣』を紹介していきたいと思います。個人的にも原作のスティーブン・R.コヴィー著『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』は大好きで、ビジネス[…]
- とりあえずこの1冊読めばいいというビジネス書を探している
- 仕事もプライベートも悩みだらけだ
- 最近、時間も気持ちも余裕がない
- 自分の軸をしっかり持ちたい
2. 嫌われる勇気 (岸見一郎/古賀史健)
『嫌われる勇気』は一時期テレビなどで取り上げられ、書店でも見かけることが多いので、知っている人も多いかもしれません。タイトルのインパクトが大きいと思いますが、「嫌われろ」という本ではないので安心してください。この本は、歴史的にも有名なアルフレッド・アドラーという心理学者が提唱した全く新しい心理学「アドラー心理学」に基づいて、さまざまな日常の悩みを解決してくれます。
人間の悩みの根本は対人関係にあるとして、その悩みの根本を解決するために、具体的な「処方箋」のような考え方を提示してくれます。アドラー心理学を教える哲人と、悩みを抱えた青年の対話方式になっていて、自分が悩みを聞いてもらっているかのように読み進めることができます。
- 過去のトラウマを引きずっている
- 人の目を気にしてしまう
- 幸せとはなにかわからない
今回紹介する本は、『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』です。『嫌われる勇気』は書店やテレビなどで一度は見たこと・聞いたことがある人も多いかと思います。 『嫌われる勇気』はアドラー心理学についての本で、アドラー心理学という[…]
3. 夢をかなえるゾウ (水野敬也)
『夢をかなえるゾウ』は楽しく読めて多くを学べる、読書入門にはベストな本の中の一冊です。「普通すぎる」自分を変えたいと悩んでいる主人公のもとに、ガネーシャというインドの神様があらわれる物語形式のビジネス書となっています。
笑いあり感動ありのエンターテイメント小説としてだけでも楽しめる内容ですが、このガネーシャという神様が主人公に毎日のように出していく課題がポイントです。誰でも簡単に実践しやすい内容ですが、仕事でも人間関係でも、大事な気づきが詰まった課題をこなしていくことで、主人公とともにあなたも成長できるはずです。小さな日常から自分を、未来を変えたいという方は、絶対読むべき価値ありの本です。
- ビジネス書は読まないが小説は好き
- 何をやろうとしても続かない…
- とにかく今の自分を変えたい!
自分を変えたいなぁ 何をやろうとしても続かない... 難しそうな本は苦手だけど、読書したいな〜 ビジネス書って抵抗あるけど、楽しく読めるものはないかな? この中のいずれかに当てはまる人に絶対にオススメしたい本[…]
4. チーズはどこへ消えた? (スペンサー・ジョンソン)
こちらもビジネス書の入門としては人気な本です。本の帯の紹介に書いているとおり、この『チーズはどこへ消えた?』は、「1時間で読めて10年役に立つ」本と言えるでしょう。この変化めまぐるしい時代で、時代に適用していけなければ、息苦しい生活が待っているかもしれない。だからこそ変化に向き合うかということが大事だ、ということを教えてくれるのが本書です。
小人とネズミが迷路の世界でチーズを探す物語で、それぞれ変化を嫌う者、変化に対応しようと努力する者、変化をなんとも思わない者など多様な性格を持ったキャラクターが登場します。どのキャラクターが自分に近いかを意識して読むと、学びも倍増するはずです。わずか100ページ足らずの本なので、普段あまり読書をしない人でもスーッと読めてしまうのでおすすめです。
- 変化を嫌う
- 行動を起こす前にいろいろ考えてしまい、結局なにもはじめられない
- 今後の人生が不安だ
あっという間に迎えた東京オリンピックイヤー2020年。 さらに最近では人工知能(AI)、IoT、5G、自動運転というようなテクノロジーの進歩を感じる言葉が飛び交っています。しかも問題は、これは決して他人事ではなく、近い将来自分にも関わるこ[…]
5. 迷路の外には何がある? (スペンサー・ジョンソン)
この『迷路の外には何がある?』は『チーズはどこへ消えた?』の続編です。こちらも約100ページ程度の薄い本ですが、考えれば考えるほど深い学びのある本です。今まで当たり前だと思っていた常識。自分が大切にしてきた価値観。それが否定されたときあなたはどう思うでしょうか。
仕事やプライベート、家事、遊びなど「なんかうまくいかないな〜」と思っていたら、意外と原因はこのあたりにあるのかもしれません。本書の主人公である小人は、新たな価値観に戸惑いながらも、自分の考え・信念を柔軟に変化させることで新たな世界に到達する物語です。まさにぼくたちの現実世界を見ているような感覚で学べる本です。
- テレビやネットのニュースを鵜呑みにしてしまう
- 「自分ってちょっと頑固かもな」と思う
今まで当たり前だと思っていた常識。自分が大切にしてきた価値観。 これを否定されたとき、あなたはどのような反応をするでしょうか? 「そんなの昔から決まっているんだから正しいはずだ」、「間違っているのは相手や社会で自分は正しい」と思[…]
6. 仕事は楽しいかね? (デイル・ドーデン)
『仕事は楽しいかね?』のタイトルのように、この問いかけをされるとドキッとする人は多いのではないでしょうか。「仕事は辛いものだ」という思い込みを持っている方から、「今の仕事にまあまあ満足している」という方まで、仕事に対する思いはさまざまでしょう。しかし、仕事に対する「不安」や「退屈」から抜け出す方法を知らなければ、いつまでたっても自分の状況は変わりません。本書は仕事で悩む主人公がとある老人と出会い、その悩みを老人にぶつけるという会話形式で進んでいきます。
まんが版の『まんがで変わる! 仕事は楽しいかね?』では、デザイナーという夢を抱きつつも、カフェでアルバイトしている32歳の女性が主人公です。カフェのアルバイトという非常に身近な例でわかりやすく描かれていて、助言とともに新しいことに取り組んでいく主人公の姿はとても刺激になります。
- 現在の仕事に満足していない
- 転職したいけど怖いなと思っている
- ふと「なんでこの仕事しているんだっけ」と思うことがある
突然ですが、「あなたにとって仕事とはどのようなものですか?」と聞かれたら、どのように答えるでしょうか。 はたまた「仕事は楽しいですか?」という質問に対してはどうでしょう。 心の底から「すごく楽しい。もう食べることより寝ることより[…]
7. 考える練習帳 (細谷功)
『考える練習帳』は「自分の頭で考える」ための脳作りの本と言えます。なぜ「自分の頭で考える」ことが必要かと言えば、不確かな情報が溢れる現代社会において、何が正しいのかを判断することが重要だからです。また常に自分がどのような未来に向かっているか、どのように生きていくかというのは、やはり最終的には自分の頭で考えなくてはいけないのです。そんな根本の考え方の第一歩から解説してくれる本が『考える練習帳』です。
「まず知らないということを知る」「疑問を持つ」といった基本から応用までが学べます。自分の頭で「考えている」人と「考えていない」人の世界の違いがわかるだけでも、大きな前進となるはずです。著者の細谷功さんは他にも『地頭力を鍛える』や『具体と抽象』など自分の思考を鍛える上で有益な本を何冊も出版されています。非常に読みやすいですし、合わせて読むと理解が深まるのでおすすめです。
- 言われたことをやっておけば大丈夫だと考える
- 自分は主体的ではないかも…
- 日々疑問を持つことなく、「当たり前」を受け入れる
『考える練習帳』細谷功 「考える」世界、「考えない」世界 あなたはどちらの世界に行きたいですか? さて今回は、少しやばい本に出会ってしまったのでご紹介します。 最近は「自分の頭で考える」というテー[…]
8. 神メンタル (星渉)
ビジネス書や自己啓発本で特に人気なジャンルの一つがメンタルです。自分を成長させたいというときも、悩みを解決したいと思うときも、根本にあるのはメンタルだからです。本屋さんには、数えきれないほどのメンタル系の本が並んでいますが、入門としておすすめしたいのが『神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り』(『神メンタル』)です。
本書はネガティブな悩みをどう解決していくかというよりも、終始ポジティブに「いかになりたい自分になるか」ということを脳科学、心理学的なアプローチで教えてくれる本です。どうやって自分の目標を設定し、そのゴールに近づけばいいかということがとてもわかりやすく段階的に示されているので、途中で戸惑うこともありません。これを機に「なりたい自分像」を描き、実現させるために何が必要なのかを今一度考えてみてはいかがでしょう。
- このままの人生で本当にいいのかと自問自答する
- 好きなように生きたい
- 自分を好きになれない
- 人間関係の悩みをズルズル引きずってしまう
今回紹介したい本は『神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り』です。 本書は脳科学、心理学および7200人を超える著者自身のコンサルティングの実例をベースに、「心を強く」するための本です。メンタルの本って少し胡散臭いな、と思っている[…]
9. 本を読む人だけが手にするもの (藤原和博)
これを読んでいただいている方は少なからず読書に興味を持っている方だと思います。また、自分のこれからの未来のためにも、読書での学びというのは何にも増して重要です。ここで一度、『本を読む人だけが手にするもの』を通して、「読書がいかに重要か」「読書はいかに楽しいものか」ということを理解することが大事だと考えています。
すでに読書が習慣になっている人はもちろん、読書をはじめようと思っている人には特に最初に読んでいただきたい一冊です。「なんとなくためになるから本は読んだ方がいいよね」という漠然としたものではありません。この時代、読書をしないということが、いかにもったいないか、もっと言えばいかに危険かということが身に染みてわかるはずです。また著者の藤原和博さんの「本の選び方」「本の読み方」が読者初心者にはとても参考になり、まさに読書入門にうってつけの本です。
- 読書をはじめたい
- 読書のメリットってなんなの?と疑問を持っている
- インプットはネットや動画で十分と考えている
今回は藤原和博さん著『本を読む人だけが手にするもの』を通して、「読書がいかに重要か」「読書はいかに楽しいものか」ということを述べていきたいと思います。 藤原さんはリクルートに入社し、バリバリのビジネス業界で活躍ののち、大阪府知事の特別[…]
10. 自分の時間 (アーノルド・ベネット)
日々いろんなものが便利になっていく一方で、自分の自由な時間が減っているなと感じることはありませんか?自分の未来のため、家族のために、仕事や家事を頑張っているのかもしれません。癖でスマホを触っているのかもしれません。しかしそれは結局自分が選びとっている行動にすぎません。「時間は誰しも平等に、1日に24時間与えられている」からです。『自分の時間』はそんな「忙しい人のための時間術」の本です。
この時間術の仕組みを知っていれば、朝や夜に時間が確保できると気づくはずです。そして何より重要なのは、その自由な時間で何をするかということなのです。時間術系の本も世の中には溢れていますが、本書は時代を超えて役に立つ本質的な知識を与えてくれます。あなたの時間に対する考え方も『自分の時間』を通して改めてみませんか?
- 最近忙しくて自分の時間がない
- 集中力が低下している
- 仕事や家事が終わると疲れてすぐに寝てしまう
- 朝ギリギリまで寝ていたい
突然ですが、みなさんは「時間」について深く考えたことはありますか? 「最近忙しい」 「1日25時間あったらなぁ」 「どうすれば時間を有効活用できるだろう」 などと時間が不足していると感じる人も多いかもしれません。 […]
実はビジネス書の中には、最後まで読むに値しないような本もたくさんあります。むしろ良い本というのは一部です。100冊読んで5~10冊あれば多い方ではないでしょうか。
「この本何回でも読み直したいな」「面白いから誰々におすすめしたいな」と心動かされる本に関しては、それ以下です。つまり良い本、面白い本に出会うためにはそれなりの量を読まなくてはいけません。
しかし読むべき1冊に出会うために何十冊も読むのに、時間もお金もかけてられないですよね。だからこそ、ぼくがたくさん読んだ本の中から「これは自信を持っておすすめできる」という本を厳選して紹介します。
「この本はつまらないので読まないほうがいいでしょう」と紹介することもできますが、とにかくオススメの本だけ紹介するので、それだけ読んでみてください。次から次へと読みたくなるはずです!
それでは楽しい読書ライフを!
▽豊富なテーマごとにベストビジネス書はまとめました!▽
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ここでは、お金の本質や経済について、または投資や仮想通貨などを含む幅広い「お金」についての知識を学べる書籍に焦点を当てていきます。特別な知識がなくても読むことができて、なおかつ身近な生活に確実に役立つビジネス書を厳選して紹介したいと思います[…]
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