5種類の読書ノートの作り方とメリット【難易度別】

読書ノートの作り方

本を読んだ後に読書記録を取っていますか?

以下の項目のいずれかに当てはまる方には、ぜひ読書ノートの作成をおすすめしたいです。

・「本って読んだだけで役に立っているのか疑問」
・「読んだ内容をすぐに忘れてしまう」
・「知識を仕事などに活かしたい」
こんな風に思っている方は、読書ノートを作ることで得られるメリットがたくさんあります。簡単に言うと、読書効果が10倍にも20倍にもなるのです。

ここでは読書ノートを作るメリットと、読書初心者から上級者までが実践可能な5タイプの読書ノートの作り方を紹介します。どれもぼくが実際に取り組んできたものなので、経験談も交えながら紹介していきますね!

あすどくくん
もちろん本を読んで終わりの人を否定するわけではありません。あくまで読書ノートを作るとこんな良いことがあるよ、ということを伝えていきます。

読書ノート作成のメリット

読書ノートとカフェオレ

メリット① 内容が整理される

まず挙げられる読書ノート作成のメリットは、読んだ本の内容が整理できる点です。自分が重要だと思った箇所を再確認することで理解が深まります。そして要点や自分のお気に入りの箇所だけがまとめられた世界に一冊だけの超濃密ノートができあがるのです。

メリット② 脳内にインデックスされる

書くことで覚えるという定説がありますが、まさに読書ノートを作成することで重要箇所が脳内にインデックス(目次)となって格納されていきます。その内容は自分の知識の一部となって、必要なときに参照することもできるようになります。

「〜について知りたい」と思ったときに、「たしかあの本にこんなことが書いてあったな」と思い出せますし、読書ノートを見れば記憶が鮮明に戻ってくるのです。

メリット③ アウトプットにつながる

そして読書ノートを作る最大のメリットは、アウトプットに活用できるということです。よほどの記憶力がなければ、本は読んだだけではすぐに忘れてしまいます。すぐに行動に移せれば問題ないのですが、すぐに活用できる内容だけではありません。

しかし読書ノートを作っておけば、必要に応じて情報を取り出すことができます。自分の意見を話したり、SNSで発信するときに本の内容を引用したり、自分の考え自体を発展させることもできるのです。

読書ノート作成のコツ

本とノート

これから5種類の読書ノートの作り方を紹介していきますが、全てに共通するコツが3つほどあります。

コツ① あまり時間をかけすぎない

読書ノート作成を継続するコツは、あまり書くことに時間をかけすぎないことです。「立派な読書ノートを作るぞ」と意気込みすぎると長続きしません。これはぼくも経験したことです。読んだ本の数に追いつけず、読書ノート未作成の本が積み上がっていき、「第二の積読」が生まれてしまいます。

より重要なのは、本を読む時間と内容について考える時間です。読書ノートを書く時間は最低限に押さえるのがポイントです。ぼくの場合はかかっても一冊30分〜1時間ほどです。それでも長いと思っています。

コツ② 全ての本を対象にしなくて良い

読書ノート作成は、本当に良いと思った本や学びが多かったものだけでもOKです。以下で紹介する5タイプの読書ノートのうち、タイプ①とタイプ②はものの数分で完了するので読んだ全ての本を対象にしてもいいでしょう。

一方で③〜⑤のしっかりした読書ノートを作る場合は、作成対象の本を厳選するのも手です。でないと時間がいくらあっても足りないというのがこれまでの経験から言えることです。

コツ③ 自分にあった読書ノートを作る

読書ノートと言っても、これという決まった形式はありません。1分で完結するものから、しっかり抜き書きなどをして時間をかける形までさまざまです。媒体もアナログのノートやPCやスマホアプリなどのデジタルがあります。

以下で5つの種類を紹介していきますが、ぜひ自分に合った読書ノートを見つけてください

5タイプの読書ノートの作り方

それではいよいよ読書ノートの5つのタイプと、それぞれの作成方法を紹介していきます。自分の好みや難易度に合わせていろいろ試してみてくださいね。

読書ノート① ブクログに記録 (難易度★☆☆☆☆)

ブクログ

まず最も手軽な読書ノートの作成がスマホアプリの「ブクログ」を使ったものです。厳密にはノートと言えませんが、読んだ本の記録や評価をするという点で立派な読書ノートだと思っています。

読んだ本を検索して、5段階で評価するだけでOKです。そうすれば自動的に「マイ本棚」というオンライン本棚に既読本が並べられていきます。読了日も記録されます。

また月ごとに読んだ本の数なども記録されていきます。ちなみにすでに読んだ本だけでなく「読みたい本」の登録も可能です。

読書ノート② 一行メモ (難易度★★☆☆☆)

読書記録 一言メモ(スプレッドシート版)

2つ目の読書ノートが「一行メモ」スタイルです。本のタイトル、読了日、一言メモだけを記録するシンプルな読書ノートです。一言はお気に入りの箇所の引用でもいいですし、自分が抱いた感想でも構いません。その本を思い出すトリガーになれば十分です。

フォーマットは手書きでもデジタルでもいいと思いますが、おすすめはGoogleのスプレッドシート(エクセルのGoogle版のようなもの)を使ったデジタル方式です。一覧性に優れているので、見やすくまとめることができます。

ぼくが小説の読書ノートに使っているのが上の画像なので、ぜひ参考にしてみてください。

読書ノート③ マインドマップ (難易度★★★☆☆)

読書ノート (マインドマップ版)
XMindというアプリで作成したマインドマップ読書ノート

3つ目の読書ノートタイプが「マインドマップ」方式です。本のテーマを軸に放射状に関連した言葉を連結させていくマインドマップは、読書ノートとしては一風変わっているかもしれません。しかしビジュアル的で、内容同士の関係性が明確になります

文章が苦手な方にもハマるスタイルだと思います。PCだとXMindというアプリ、スマホだとSimple Mindというアプリがおすすめです。しかも無料なので試す価値はありです!

上の画像はXMindで『スタンフォード式 最高の睡眠』という本をマインドマップでまとめたときのものです。

読書ノート④ アナログ読書ノート (難易度★★★★☆)

読書ノート (アナログ版)

この4つ目の「アナログ読書ノート」が多くの人が想像する一般的な読書ノートだと思います。難易度は★★★★☆としましたが、それほど難しいという意味ではありません。単に時間が少しかかるのと、上級者がやっても文章力や要約力を突き詰めればキリがないほどに奥が深いので難易度★★★★☆としました。

上の画像がアナログのノートにまとめたぼくの読書ノートの一例です。ノートを見開きで使って、左ページは本の重要箇所をまとめたものです。これはそのまま抜き書きをしてもいいですし、自分の言葉で要約してもいいでしょう。

そして右ページが、左ページの内容について自分が考えたことです。「これはつまりこういうことか」と抽象化したものや、「これは自分で実践できるのでは?」という応用を書いています。

つまり左ページでは内容をまとめて、理解を深める。そして右ページでは自分の考えを発展させ、行動に移すための思索をしています

ちなみに読書ノート作成を楽しく行うためには、お気に入りの文房具を使うこともコツです。ぼくはちょっと高品質なノート「ミドリMDノート」というものを使っています。800~900円とノートにしては高価ですが、紙の高級感と書いやすさが圧倒的なので使い続けています。

読書ノート⑤ デジタル読書ノート (難易度★★★★☆)

デジタル読書ノート (エバーノート版)
エバーノートで読書ノートを作成した一例

最後に紹介する「デジタル読書ノート」は、「読書ノート④ アナログ読書ノート」のデジタル版です。手書きよりもPCやスマホで読書ノートを作りたい方向けです。ここではエバーノートというアプリをおすすめします。かなり有名なオンラインノートアプリなので知っている方も多いと思いますが、PCでもスマホでも同期可能で便利なツールです。

ここでも自分が気になった箇所の抜き書きと、それに対して自分が思うことを書いていきます。()内はページ数です。デジタルの利点はやはり検索性です。気になる言葉を検索窓に入れるだけで全ノートを検索してくれるので、使いたいときにすぐに情報を引き出せるのが強みです。

ちなみにKindleで主に読書をしている人とデジタル読書ノートとの相性は抜群です。Kindleの「メモとハイライト」という機能は、Kindleでマーカーを引いた箇所を集めて一覧にしてくれます。そこからコピペができるので、そのまま引用して読書ノートにコピペすることができます。これはかなりの時短になりますし、Kindle Unlimitedのような読み放題サービスを組み合わせれば強固なインプット体制を築くことができます。

電子書籍でも問題ないという方には、Kindle X メモとハイライト X Kindle Unlimitedという最強の組み合わせを実践してみてほしいです。

Kindle Unlimitedについては以下を参考にしてみてください!

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まとめ

以上が5タイプの読書ノートの作り方と、読書ノート作成のメリットとコツでした。読書効果を最大化するために読書ノートを作成し、ポイントを押さえつつ自分に合った形を追求していくことが大切です。

少しでもぼくの経験を活かしてもらえたら嬉しいです。

それでは楽しい読書ライフを!

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