「積ん読解消パック」「原稿執筆パック」って知っていますか?
読書家必見の旅館 The Ryokan Tokyo Yugawaraでの宿泊が素晴らしい体験だったので、ここで紹介します。
The Ryokan Tokyo Yugawaraが提供してくれるのは、ズバリ「集中してゆったりできる空間」です。本を集中して読みたい人向けの「積ん読解消パック」や、論文や仕事の締め切りが近い人向けの「原稿執筆パック」などユニークな宿泊プランが選べます。
ぼくの目的は集中して本を何冊も読む「積読の解消」だったのですが、選んだプランは「原稿執筆パック」でした。このプランの違いなども含めて解説していきます。
The Ryokan Tokyo Yugawaraですることと言えば、読書、温泉、食事、睡眠(昼寝も)。それだけです。旅館の中にも外にも何もない(良い意味で)からこそ、ゆったりと読書や執筆に集中できるのです。
ぼくがThe Ryokan Tokyo Yugawaraを訪れたのはコロナ前だったので、写真は感染対策などが反映されていませんのでご了承ください。ただ「改めてあの宿は最高だったな」と無性にまた行きたくなったので、これを機に振り返ろうと思いました。
2泊3日で積読解消
ぼくが初めて「積ん読解消パック」や「原稿執筆パック」という魅力的な名前の宿泊プランを知ったのは、ツイッターで拡散されていたのを目にしたのがきっかけです。
読書好きなぼくは「なんだその面白そうな旅館は?」と思い、すぐにThe Ryokan Tokyo Yugawaraのウェブサイトを見てみると、旅館の雰囲気も良く、値段もリーズナブルなのですぐに予約を決めました。
簡単に感想を言うと、読書が圧倒的に捗りました。気持ちの良いソファが置かれている部屋で、風が気持ち良いベランダで、本に囲まれた和風のカフェで、本を読むことにのみ集中することができました。読書に疲れたら温泉に入り、また本を読みつつもウトウトし、、、
そんな読書に没頭した2泊3日でした。
ぼくが選んだプランは「原稿執筆パック」で部屋のタイプはくつろぎ和室 (8畳)でした。目的は積読の解消でしたが、食事のメニューが「原稿執筆パック」の方が好みだったので。どちらのプランもコーヒー・紅茶の飲み放題やWiFi完備はされているので、読書をしたい人は食事メニューなどでプランを決めるといいと思います!
落ち着く和室タイプの部屋
こちらがくつろぎ和室 (8畳)です。とても落ち着く畳と、自然望める景色は癒し効果抜群です。
写真に見えている水色のクッションが「人をダメにするソファ」Yogiboです。座ると自分の体の形や重さに最適な形にフィットするまで沈み込みます。
△広いとは言えませんがベランダも付いていて、味のあるウッドテーブルは読書を楽しむのに最適です。飲み放題のコーヒーをもらって、自然を感じながらのリラックスタイムです。△
落ち着いた雰囲気の部屋のライトは少し暗めなので、夜の読書のために、貸し出されている読書ライトスタンドを借りておくのを忘れずに!
旅館中に読書環境が用意されている
ロビー付近や廊下には誰でも読める本が並べられています。これを機に読んだことがない作品を手にとってみるのもアリですね。
△ロビー横のカフェや廊下にはゆっくり読書が楽しめるスペースも完備されています。みんなが読書など静かに過ごしている雰囲気や必要以上の接客がないのも、嬉しいポイントです。△
このように部屋の外のスペースが充実にしているので、ドミトリータイプを選んでもゆったり過ごすことができます。
温泉で一息つく
温泉の写真はありませんが、こじんまりしているものの、綺麗で静かな雰囲気で気持ちの良いお湯が楽しめます。大きな富士山と桜の絵が描かれていて、迫力も感じました。
チェックイン後16:00-23:00と朝は7:00-9:00の時間帯ならいつでも温泉に入ることができます。読書してちょっと疲れたら温泉に、というループを楽しんでいました。
シンプルかつ間違いない食事
ぼくは2泊3日で5食の食事を楽しむことができました。「積ん読解消パック」や「原稿執筆パック」は、通常の旅館の料理ではなく定食メニューに変えることでこの低価格を実現しているとのことです。
とは言ってもシンプルかつ美味な大満足の食事でした。ぼくは片時も本を離さずにご飯を食べていました(せっかく読書に最適な旅館に来たんだから、行儀がどうこう関係ないと思って)。ちなみに結構そういう人も多いみたいです。
読みながら全て写真をとったので紹介したいと思います。
△こちらが朝食です。これぞ日本人のための定食だというメニューで、ご飯も魚も美味しくいただきました。左写真の小鉢は写真でも映えますよね。△
△夜はちょっとがっつりの唐揚げととんかつでした。読書して温泉に入っていると想像以上にお腹が空くので、「揚げ物嬉し〜」とテンションも上がりました。衣サクサク、中ジューシーでした!△
△ランチでいただいたのはカレーでした。シンプルな見た目ですが、味は間違いない。読書や執筆に集中したい人向けに手軽に食べられるメニューを意識しているんだと旅館の心遣いを感じました。△
周辺へお散歩
旅館の周りは自然に囲まれていて、ちょっと気分転換に散歩にでかけられるのも魅力的です。何気ない風景ですが、静かな道を散歩していると心が洗われるようでした。
旅館 The Ryokan Tokyo Yugawaraについて
箱根にほど近い伝統的な温泉街・湯河原に佇むThe Ryokan Tokyo Yugawaraは、2018年にリニューアルオープンした新しい旅館です。
「CHILLな温泉旅館」をコンセプトに、伝統的な和と「人をダメにするソファ」Yogiboなどのトレンドとの融合空間を提供しています。
都会の喧騒を離れ、豊かな自然に逃げ込む。その魅力は「湯河原チルアウト」という言葉とともにSNSなどで拡散され、一躍話題になりました。
The Ryokan Tokyo Yugawaraには複数の宿泊プランと部屋のタイプがありますが、ここでは「積ん読解消パック」と「執筆パック」を中心に紹介していきます。
積ん読解消パックについて

The Ryokan Tokyo Yugawaraのユニークなプランの一つ「積ん読解消パック」は、プラン名通り普段読むことのできない本を一気に読んでしまいたい人向けの宿泊プランです。
自分で積読してある本を持ち込むのももちろんありですが、旅館内にも数多くの本が並べられているので好きな本を借りることもできます。夏目漱石や芥川龍之介などの文豪に愛された湯河原温泉ならではですね。
コーヒー・紅茶の飲み放題、読書枕「HONTO」・読書灯・しおりの貸出など読書に最適な環境で本を読むことができます。
原稿執筆パックについて

「大人の原稿執筆パック」もThe Ryokan Tokyo Yugawara独自の人気プランです。作家や編集などの執筆作業はもちろん、その他締め切りのある仕事を抱えた方にもオススメです。
「原稿執筆パック」最大の魅力は、WiFiやプリンターなどの完備はもちろんのこと、スタッフによる進捗確認や読んで欲しいものや確認して欲しいものの感想をもらうことができる点です。これは希望者だけですが、普段自分だけでは捗らないという方にはありがたいサービスですよね。
「原稿執筆パック」にもコーヒー・紅茶の飲み放題などのサービスは含まれているので、読書や執筆目的でなく、ただゆっくりリラックスする目的でもオススメなプランです。
ちなみに、「積ん読解消パック」も「原稿執筆パック」もチェックアウト日の昼食までついて1泊3食付きなのも嬉しい点です。
部屋のタイプについて
各プランともに複数の部屋のタイプから選ぶことができます。主に以下の3つの部屋に分かれています。
- ゆったり和室 (10畳+前室4.5畳)
- くつろぎ和室 (8畳)
- ドミトリー (男女共用14名様相部屋タイプ)
一人でゆったりと考えているならゆったり和室かくつろぎ和室がオススメです。価格重視したい方はドミトリーだとかなりお得に宿泊できてしまいます。
価格もリーズナブル
参考までに2020年12月時点での「積ん読解消パック」の1泊2日の料金を紹介します。
- ゆったり和室:14,200円(2名宿泊時)/23,000円(1名宿泊時)
- くつろぎ和室:13,100円(2名宿泊時)/20,800円(1名宿泊時)
- ドミトリー:8,800円
一般的な宿同様一人だと少し高めですが、今だとGoToトラベルキャンペーンの対象でもあるので、かなりお得に利用することができます。
アクセスの便も良し
JR東海道線が乗り入れる湯河原駅が最寄駅なので、アクセスも便利です。湯河原駅からThe Ryokan Tokyo Yugawaraまでは徒歩だとかなり距離がありますが、送迎がついているのでご安心を。
定員が決まっているので、念のため予約時に乗車希望人数を伝えておくと良いでしょう。
△ぼくは湯河原駅到着後に送迎まで時間があったので、近くの喫茶店でのんびりしてました。レトロな雰囲気で、旅のはじまりを感じるようなカフェでした!△
まとめ
なんといっても本を読むことに集中できる環境を作れるのが最大の魅力です。このリーズナブル価格で、これだけの温泉・食事・お部屋・自然を楽しめるんだから割に合わないわけはありませんよね。
読書をするための全てが用意されています。たまには本と一人旅も素敵じゃないですか?
都会の喧騒をシャットダウンして、できればスマホやPCなどの読書を妨げる誘惑も遠ざけて、ひたすら積読を解消する旅に出かけてみてはいかがでしょうか!
The Ryokan Tokyo Yugawaraのウェブサイトはこちら>>https://www.theryokantokyo.com/
それでは楽しい読書ライフを!
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