サクラタウンの角川武蔵野ミュージアムに行ってきた

本棚劇場

2020年11月6日にグランドオープンしたばかりの複合施設「サクラタウン」の「角川武蔵野ミュージアム」に行ってきました。ポップカルチャーに力を入れる出版社KADOKAWAが運営する施設は、まさに「本の博物館」のようで、本好きにはたまらないものでした!

特に目玉は角川武蔵野ミュージアムの中の「本棚劇場」「マンガ・ラノベ図書館」さらにはKADOKAWA運営の書店「ダ・ヴィンチストア」です。どれもサクラタウンでしか味わえない体験だったので、読書家のみなさんのためにここに魅力を書き残しておこうと思います。

角川武蔵野ミュージアム

角川武蔵野ミュージアム
角川武蔵野ミュージアム

サクラタウンのシンボルである角川武蔵野ミュージアムは、世界的にも有名な建築家の隈研吾さんによってデザインされました。地面から巨大な岩が隆起したような特徴的な形をしていて、遠くからでも「あれが角川武蔵野ミュージアムか」とわかるほどでした。

建物内は5階構成になっていて、それぞれの階で異なる展示がされています。以下が角川武蔵野ミュージアムの主要な展示です。

1F:グランドギャラリー (期間限定の主要展示会が実施。第一弾は「荒俣宏の妖怪伏魔殿2020&みんなの妖怪絵」)、マンガ・ラノベ図書館
2F:ロックミュージアムショップ
3F:EJアニメミュージアム (第一弾は「Newtype35周年 アニメ・クロニクル」)
4F:エディットタウン、本棚劇場
5F:武蔵野回廊、武蔵野ギャラリー、本棚劇場
今回行ってきたのは1Fのマンガ・ラノベ図書館と、4Fのエディットタウン、本棚劇場です。それぞれで入場料が必要です。ちなみに今回訪れたマンガ・ラノベ図書館が600円、エディットタウンや本棚劇場は1400円でした。
角川武蔵野ミュージアムのチケット
角川武蔵野ミュージアムのチケット

多様なテーマの大量の本が並ぶエディットタウン

角川武蔵野ミュージアム「エディットタウン」
角川武蔵野ミュージアム「エディットタウン」

角川武蔵野ミュージアムのメインコンテンツとも言える「エディットタウン」には、さまざまなテーマでくくられた本たちが無数に並んでいました。

そんな中でも「本の本」「書物の歴史」など自分が興味のあるテーマの棚を見つけては、そこに並んだ本に食いつかずにはいられません。その他のテーマも広すぎて未知なる世界を探検しているような気持ちでした。

「本」がテーマの展示
「本」がテーマの展示
「エジソン」がテーマの展示
「エジソン」がテーマの展示
「アメリカン」がテーマの本棚
「アメリカン」がテーマの本棚

「まだ知らない世界がこんなにあるよ」「こんな本も面白いよ」と呼びかけられているかのような、脳内を揺さぶられるような体験でした。

実際に手にとって読むこともでき、いたるところに椅子が設置されているので、ゆっくり気になった本を熟読することもできます。

「エディットタウン」内に置かれた椅子
ミュージアム内にはいくつも椅子が置かれています。

天井にも届く異空間・本棚劇場

高さ8mの本棚劇場
高さ8mの本棚劇場

エディットタウンを奥に進むと、角川武蔵野ミュージアムのシンボル「本棚劇場」が待ち受けています。高さ8メートルにも上る本棚が四方を囲み、そこには無数の本が詰まっています。

一定時間ごとにプロジェクションマッピングが始まるのも見逃せないポイントです。本棚劇場が真っ暗になり、その本棚を利用してユニークな演出が行われます。

本棚劇場のプロジェクションマッピング
本棚劇場のプロジェクションマッピング

この迫力ある空間は行ってみないとわからないものだと感じました。

マンガ・ラノベ図書館

マンガ・ラノベ図書館 1F
マンガ・ラノベ図書館 1F

マンガ・ラノベ図書館も角川武蔵野ミュージアムの魅力の一つで、ポップカルチャー好きにはぜひとも訪れてほしいスポットです。KADOKAWAが出版するマンガやライトノベルが1Fと2Fにわたって陳列されています。

マンガ・ラノベ図書館の本棚
マンガ・ラノベ図書館の本棚

座れる空間も用意されているので、気軽に手にとって読みふけることもできます。

マンガ・ラノベ図書館 2Fの読書スペース
マンガ・ラノベ図書館 2Fの読書スペース

横に何冊も本を積んで読んでいる方もいました。制限時間の3時間をフル活用して読書をしに来ている人もいるんだと思います。

テーマ性ある本屋さん ダ・ヴィンチストア

ダ・ヴィンチストア店内
ダ・ヴィンチストア店内

ダ・ヴィンチストアは「発見と連想」をコンセプトにしたKADOKAWA直営の体験型書店です。

まず目についたのは、先ほど訪れた角川武蔵野ミュージアムのエディットタウンを小さくしたような空間です。エディットタウンと同じテーマで陳列されていた本が販売されています。

ダ・ヴィンチストアのテーマ別展示
ダ・ヴィンチストアのテーマ別展示

特に面白いなと思ったのが、「三冊包帯」という書店員さんによる三冊の選書セットが売られていることです。

ダ・ヴィンチストア「三冊包帯」
ダ・ヴィンチストア「三冊包帯」

また普通に売られている本も、「生きる」「暮らす」などの大テーマによってくくられ、「気持ちを言葉にする」などのより詳細なコンセプトで並べられています。

ダ・ヴィンチストアの奥には、KADOKAWAから出版している人気作家の方々のコメントと選書が公開されていました。伊坂幸太郎さんや森見登美彦さん、さらには『涼宮ハルヒの憂鬱』の谷川流さん、『Re:ゼロから始める異世界生活』の長月達平さんなどのオススメされている本が実際に並んでいます。

ダ・ヴィンチストア内の伊坂幸太郎選書
ダ・ヴィンチストア内の伊坂幸太郎選書

以上がぼくのサクラタウンおよび角川武蔵野ミュージアムで感じた魅力でした。

角川武蔵野ミュージアムのエディットタウン、本棚劇場、マンガ・ラノベ図書館、さらにはダ・ヴィンチストア。どれも本好きにはたまらないスポットではないでしょうか?

最寄駅の東所沢駅から徒歩10分というアクセスの良さなので、ぜひ時間を見つけて足を運んでみてください!

サクラタウンについて

ところざわサクラタウン
ところざわサクラタウン

正式名称「ところざわサクラタウン」は2020年11月6日にグランドオープンした複合施設です。世界に向けて発信する「COOL JAPANFOREST 構想」の拠点施設であるとおり、ポップカルチャーをテーマとしたコンテンツが詰まっています。

KADOKAWAのオフィスや、同社が運営するミュージアム、書店、レストラン、ホテルなどで構成され、豊かな緑に包まれた小さな街。それがサクラタウンです。

公式ウェブサイト:https://tokorozawa-sakuratown.jp/

サクラタウンへのアクセス

東所沢駅のウォールアート
東所沢駅内のウォールアート

サクラタウンの最寄駅はJR武蔵野線の東所沢駅です。都心の中央からでも1時間かからずにアクセスできますし、東所沢駅からも徒歩10分なので気軽に足を運ぶことができます。

それでは楽しい読書ライフを!

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