あなたの部屋にも積読本が溜まっていませんか?
積読(積ん読)というのは、「積んでおく」→「積んどく」→「積読」という派生から生まれた言葉で、文字通り本が積まれた状態を指します。意外なことに、積読は本が好きな人ほどやってしまいがちだと思いませんか?
必ずしも積読が悪いことだとは思いません。実際にぼくも年間で100冊くらい積読を増やしては、100冊くらいの本を読み進めて、積読を切り崩しています。積読とは良好な関係を築いているつもりです。
そんなぼくの読書経験から、つい積読をしてしまう理由と積読を解消する8つの方法、さらには積読すべき本を紹介していきたいと思います。
なぜ積読をしてしまうのか?
積読してしまう理由① つい本を買ってしまう
当然ですが、本を読むペースより購入するペースが勝ってしまったときに積読が発生します。しかし本屋へ足を運んで本棚を眺めていたり、SNSなどで読了投稿を見てしまうと、つい本が欲しくなってしまいます。
https://twitter.com/bobisummer0/status/1362924376031592448
書店を訪れる頻度を減らしたり、読了ツイートを見ないということができれば積読解消の最も簡単な方法になるでしょう。しかしこれは本好きにとってはほぼ不可能です。
積読してしまう理由② 本を読む時間がない
本を買ったはいいものの、読む時間がなければ未読本は積み上がっていく一方です。読書は意識的に時間を確保したり、習慣づくりをしないとなかなかできません。仕事などで忙しい人も時間ができると、ついスマホやTVに意識が向かってしまう(というか無意識にスマホを見てたりする)ことも多いでしょう。
積読してしまう理由③ 素敵な本棚を買ってしまう
上記二つの理由に加えて個人的に積読をしてしまう原因の一つが、収まりの良い本棚を買ってしまったことにあります。買った本をとりあえず本棚に並べておくと、いつのまにか「未読本専用」スペースができています。
しかもぼくの場合、こともあろうに積読用の本棚を買ってしまいました。こんなやつです↓
すごく気に入ってしまっているというのが厄介なポイントです。
積読を解消する方法
積読解消のコツ① とりあえず目を通す
買った本にとりあえず目を通しましょう。これが一つ目の積読解消のポイントです。全ての本を全部読もうとすると、つい手が出づらくなってしまいます。とりあえず目次を5分読むだけでもいいので、目を通してみましょう。これは速読の基本でもあり最も効率的な読書法でもあります。
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本当に積読がどうしようもないほど溜まってきたら、ぼくは定期的に何十冊も本を積み上げて、片っ端から目次と気になったところに目を通すようにしています。
大まかな内容を把握して興味が湧いたら読めばいいですし、また本棚に戻したっていいのです。本は全文読まなくてはいけないなんて決まりはありません。5分で「読了」ということにしてしまっても良いのです。
積読解消のコツ② 仮処分する
とりあえず目を通して「もう興味ないな…」「もう読むことはないだろうな…」と思ったら、その本は捨てるなり売るなりしてもいいと思います。「せっかく買ったのにもったいない」と思っていては、その積読本はいつまでたってもそのままです。処分ができなかったら、「もう読むことはない本棚」に押し込むという仮処分的な方法をとっても良いでしょう。
人生で読める本の数は決まっています。興味のない本や良書と言えない本に時間を使うくらいなら、それを切り捨ててでも新しい本と出会いましょう。
積読解消のコツ③ 本屋に行って読書欲を高める
ぼくが結構な頻度でやっている積読解消法が、本屋に行って読書欲を高めるということです。書店を眺めると、買いたい・読みたい本が新たにたくさん見つかります。「うーん、でも積読本を読んでから買おう」と思って店を出れば、今持っている本を読む気になります。まぁ、買ってしまう欲望に勝てないときもあるんですが。
積読解消のコツ④ その本を買った理由を思い出す
積読している本も、買ったときは何か感じるものがあったから買ったはずです。その魅力を思い出しましょう。表紙を見たり、中身をパラパラ見たりすると「そういえばこの本は序文がこんなに面白かったんだ」「設定が自分好みだったんだ」とこれまで読んでないのが不思議なほどの魅力に気づくことになるでしょう。
積読解消のコツ⑤ 優先度をつける
積読している本にA・B・Cなどの優先度をつけましょう。なんとなく「積読」という一かたまりがあるなぁ、という漠然とした意識ではなく、「次はこれを読む」という意識づけをしておきましょう。そうすると今読んでいる本のペースも上がるかもしれないですし、次読む本を買うのではなく、積読に手が伸びることも多くなります。
積読解消のコツ⑥ 旅館にこもる
積読をまとまった時間を確保してまとめ読みすることも、積読解消にはおすすめの方法です。静かな旅館に積読本を5冊くらい持ち込んで、ひたすら読み耽ります。そのときは観光もしませんし、スマホもできるだけ遮断します。これが読書好きにとっては幸せの極みのような時間です。
ちなみに「積ん読解消パック」という夢のようなプランを提供している旅館があるのをご存知ですか?老舗温泉街の湯河原にあるThe Ryokan Tokyo Yugawaraという旅館が、ひたすら読書に専念できる宿泊プランを提供しています。
ぼくも2泊3日で泊まりましたが、最高でした。詳しい感想はこちらに書きました↓。一人読書旅にはとてもおすすめなので、ぜひ参考にしてみてください。
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積読解消のコツ⑦ SNSで積読をさらす
https://twitter.com/bobisummer0/status/1290244464636645376
定期的に外部に積読本をさらすことで、「いつまでもここに残しておくわけにはいかない」という気持ちが少し湧きます。ぼくも一時期ツイッターに写真をあげていました。積読解消にこれの効果があったかはわかりませんが、今でも読書のペースは安定しています。
積読解消のコツ⑧ 積読を肯定する
逆説的なようですが、積読が決して悪いことではありません。今読みたい本を読む、気が向かない本は読まない。そんな自然の結果が積読です。積読があるから、読書が止まることなく一定のペースで読み続けられるとも感じます。
もちろん積読を切り崩すメリットも多分にあるので、上記のようなコツを紹介しました。一方で積読をすべき本というのもあります。それを以下では解説しましょう。
積読すべき本とは?
積読は有用な読書法の一つです。ではどのような場合に積読が効果を発揮するのでしょうか。積読すべき本を大きく二つに分類しました。
積読すべき本① 今読むべきでない本
本には読むべきタイミングがあります。そのタイミングが自分と合っていない本は、積読しておいてOKです。タイミングとは、今の自分の関心に合ったテーマとちょうどいいレベルを指します。
「昔読んだときは全然理解できなかったのに、今読むと面白い」とか、逆に「昔この本が面白かった理由がわからない」という経験はないでしょうか。
つまり今気が進まない本を、無理して読むことはありません。とりあえず積読しておいて、関心やレベルが合ってきたときに読みましょう。
積読すべき本② あまり良い本ではない
数えきれない本が毎日のように出版される中で、お世辞にも良書とは言えない本はたくさんあります。買って読んでみて「この本は悪書では?」と思うことも正直あります。良書と悪書の判断は難しいかもしれませんが、自分の基準で「この本は微妙かも」と思ったら、捨ててもいいですが、それができない人はとりあえず積読にしてもいいでしょう。
まとめ
繰り返しになりますが、積読はネガティブなものではありませんし、読みたくないときに無理に読む必要はありません。
だけどその本たちは何か魅力があってあなたが選んだ本です。その本に非があるわけでなく、あなたが読書時間を確保していないがために積まれているだけの本かもしれません。意識的に時間を作って、たまには書店やAmazonからではなく、「自分の図書館」から本を選びましょう!
読書に関するコツは他にもあります。
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