本を読みたいけど、途中で読みきれないで挫折してしまう…
そんな悩みを長年抱えたままにしていませんか?
読書から得られるものは多大です。先人たちが人生をかけて積み重ねた知識を学ぶことができます。仕事や生活に役立てることもできるでしょう。単純に文章やストーリーを楽しむこともできますし、語彙力や文章力も向上します。
「そんなことはわかってる。でも読書が続かないんだ…」
そんな本をなかなか最後まで読みきれない方にこそ、この記事を読んでいただきたいと思います。ぼくはもともと読書が好きな方でしたが、もちろんまったく読む気になれない、最後まで読めない、というときもあります。
またぼくの周りにも読書を挫折してしまう友人や読書の習慣がまったくない家族がいました。ですがちょっとしたコツを知って、今では「読書家」といえる人もいます。
これまで見てきた「本を読めない人」は、ちょっとした助言で本を読めるようになったりします。間違った思い込みを抱えているために、本を読むハードルを上げてしまっている人もいます。
本を読むメリットを考えると、本を読みたいけど読めない人はとてももったいないと思うのです。それがちょっとしたコツを知るだけで読めるようになるわけですから、なおさらです。
ここではぼく自身が本を読めないときに実践し、読書を挫折してしまう人たちを変えてきた本を読むためのコツを紹介します。
1. 読書のメリットを知る
まずは何事も新しくはじめて、継続するためにはモチベーションが必要だと思います。読書を続けるためにも、「先天的に活字が好きだというようなある種の変態(褒め言葉です)」でない限り、モチベーションを維持することが重要です。
そのモチベーションを向上させるためには、本を読むことによって得られる利益、つまりメリットを明確に理解しておく必要があります。ぼくが読書を通じて確実に得られたと思うメリットはこんな感じです。
【読書のメリット】
・視野が広がる
・知識が増える
・生活が変わる
・スキルアップにつながる
・語彙力・文章力が上がる
・想像力が鍛えられる
自分が身一つで生きられる人生の中で、経験できることには限りがあります。しかし読書を通して、何人もの人生を疑似体験することができます。偉人たちの本を読むことで、自分では気づけなかった視点を得ることができます。
誇張ではなく本を読んでいると「えっこんな考え方あるの?」「物事の見方が180°変わった」ということは珍しくはありません。新しい知識を身につけることで、それを自分の生活や仕事に活かすことも読書の醍醐味でしょう。これが若いうち(特に20~30代)に読書をしておくべきと多くの偉人や起業家が主張する理由です。
社会人になると、自分の語彙力や文章力の低さに落胆してしまう人も多くいると思います。しかし習慣として読書をしている人は、この点で有利です。
また特に小説などがそうですが、自分の頭で内容を想像することになります。映画やアニメなどと違って、本は文字でしかありません。もちろん作家の表現力のおかげということもありますが、それでも頭の中に情景がイメージできるのは、自分の想像力を使っているからなのです。特に仕事や学業柄、論理的思考や科学的思考などに偏りやすい人は、想像力はフル活用できる小説は大きな助けとなるでしょう。
このようにあらゆる人に、人生において決定的な効果をもたらしてくれるのが読書です。このメリットを実感している人と、そうではない人では、やはり読書を挫折してしまう可能性は大きく異なるでしょう。
本が読める人になるための、第一歩は読書のメリットを知ることです。
2. 本は全部読まなくてもいい
「本を読む」というと、最初から最後までしっかり読むことを意味していると思っている人が多すぎると感じます。
たしかに小説などは、最初から最後まで読まなくてはストーリーを楽しめないというものがほとんどでしょう。ですがそれ以外のビジネス書や実用書などは、最初から最後までていねいに全部読む必要はありません。最低限、自分が読みたい箇所だけ読めばいいのです。
おそらく「年間何百冊読みます」という多読家にも、自分が気になったり重要だと思った箇所しか読まないという方が多くいるはずです。
少し厚い本を前に「これを全部読まないといけないのか」と思ってしまうと、読書に慣れていない人には気が遠くなってしまいます。でも読書の醍醐味はそうではないのです。好きな箇所を好きなだけ読めば、それはもう「読了」と言っていいとぼくは思います。
そのために目次があるんだと思っています。ビジネス書や実用書は、目次を見て、興味がある場所をまずは読めばいいのです。そうすれば自ずと興味が増して、他の箇所に目を移すこともできます。ちょっと読んで「ちょっと自分が知りたいこととは違うな」と思えば、もうその本は読まなくてもいいでしょう。
小説でもまるまる読める自信がないという方は、短編集から入るのをオススメします。作家さんにもよりますが、短編は一つ数ページから数十ページで構成されています。その短い内容でもじゅうぶんに世界観やストーリーを楽しむことができるのが短編の魅力です。
3. 毎日少しだけ読む
読書を継続するためには、コンスタントに本を読む必要があります。できれば毎日本を読みたいです。「それができないから悩んでるんじゃないか」と思うのはわかります。
そこで重要なのが「1ページでもいい」から入ることです。「よし読書するぞ」と意気込んでしまうと、毎日続けるにはすこしハードルが上がりすぎな気もします。「ほんの1ページでもいい」と思って読みはじめると、すんなり読書に入れます。気がついたら何ページも読んでしまっていることもあるでしょう。
朝起きたら本を触る。寝る前にとりあえず本を開いてみる。読む量ではなくそんな習慣のきっかけが大切です。
4. 目的を明確にする
ぼくは漫然と何の気になしにページをたぐるのもいいと思います。一方で目的をもって読書をする重要性も主張しておきたいと思います。
「なんとなく本を読みたいな」と思っている人でも、読書から得たいものは何かしらあるはずです。フィクションの世界を楽しみたいから文学を読む。仕事に役立てたいからビジネス書を読む。スキルを身につけるために実用書を読む。その本を読む目的が明確であるほど読書のモチベーションも選書の精度も上がっていきます。
目的を持つと理解度もグンと深まるのも事実です。例えばビジネス書を読むときに、「売れていて話題だから読む」よりも「ニュースがわかるレベルの世界情勢を勉強するため」という明確な目標があれば、内容の吸収度が大幅に向上します。本の理解度が高まると、本を読むのがさらに楽しくなってきます。ぼくはそれが読書を挫折しないためのポイントの一つだと考えています。
5. アウトプット先を作る
読書というのは読んで終わりというイメージをほとんど人が持っていると思います。しかし読むことに加えて、アウトプットを意識することで読書を継続するモチベーションが高まったことを実感しました。
読書は「読んで書く」という文字通り、書くまでだと思っています。書くと言っても読書ノートを作成するだけでなく、ブログやツイッター・インスタグラムなどのSNSで発信するのも立派なアウトプットです。家族や友達に内容を話してあげるだけでもよいでしょう。
要約や自分が気になった箇所の抜き出し、感想や書評などを書いてアウトプットすることでたくさんのメリットを享受できます。
まずアウトプットをしようとすると、しっかり内容を理解しなければならないという気持ちになります。「わかりやすく言うとどうなるだろう?」「この箇所は多くの人が興味を持つんじゃないだろうか?」という思考になるので、内容の理解度がいっそう増します。
さらに実際に発信をしてみると、フィードバックを得ることができます。ぼくは読んだ本の要約や感想をツイッターなどで発信していますが、「面白そうですね」「読んでみます」というコメントをフォロワーさんからもらうことがあります。それは読書をする上で最高の刺激になります。発信をしていると、同じように読書に興味を持った人が集まってきます。逆に面白そうな本が紹介されているのを見て、面白そうだから読んでみようというきっかけにもなります。
SNSで本好きを探すのは簡単です。例えばツイッターではこんなハッシュタグで検索してみてください。
#本好きな人と繋がりたい
#読書好きな人と繋がりたい
#読了
6. 読了を可視化する
読んだ本をわかりやすく可視化することも、読書を挫折しないためのポイントです。ここまで紹介してきた「1. 読書のメリットを知る」「2. 本は全部読まなくてもいい」などは、どちらかと言うと本を一冊読むのも難しいという方にも役立つコツです。
一方でこの「読了を可視化する」は何冊も読書を積み上げていきたい方にオススメのコツです。数として何冊読んだということを見える化したり、本棚にきれいに並べてみると少しテンションが上がります。そしてどんどん本を読んでいこうという長期的なモチベーションになるのです。
もちろん読書は読んだ本の数が重要だというわけではありません。しかしこの積み上げも読書生活を挫折しないために大事な要素だなと思ったので紹介しています。
ぼくの場合はアナログな本棚はもちろんのこと、オンラインでも「ブクログ」というアプリで仮想本棚を整理しています。読んだ本の表紙を並べたり、月ごとに読んだ本の数を記録しておくことができます。読書家にとっては欠かせないマストアプリだと思います!もちろん無料で使えます!
7. 小さいものを持ち運ぶ
読書はある程度のまとまった時間で深く読み込むことも大事ですが、すきま時間を有効活用して少しずつ読み進めていくことも同じくらい重要です。特に日々忙しいビジネスパーソンや育児をしている方などにとっては、トイレや移動時間などの5分や10分でも貴重な時間です。
最近ではすきま時間をスマホを使って埋めてしまう人が大半だと思います。しかしぼくは本を読むことも多々あります。特に何かの待ち時間がある、移動時間があると事前にわかっていれば、必ずそのときに読む本を決めておきます。トイレにも何冊か常に本が置いてあります。入浴中に防水のKindle端末などを使って読書することもできるでしょう。
場所やシチュエーションを問わずに読めるのが、やはり文庫本です。ポケットに入ってしまうくらいの大きさですから、持ち歩くのは苦ではありませんし、さっと取り出して気軽に読めます。文庫でも小説の他にビジネス・実用などさまざまなジャンルがあります。
文庫は1~2冊は読みたいものを常備しておきたいですね!
8. 起床後と就寝前がポイント
「3. 毎日少しだけ読む」でも軽く触れましたが、毎日の中で読書をする時間帯をある程度決めておいた方が挫折する可能性が低くなります。起床直後と就寝前が読書をする絶好のタイミングです。
朝はまだ脳が疲れていないのでリフレッシュした状態で本を読むことができます。問題は早起きして時間をつくれるかどうかです。昨晩読んだ本をベッドの横からとって読んでもいいでしょうし、朝はまた別の本を読んでもいいでしょう。
あっちなみにこれもポイントです。ぼくは本を一冊だけに集中して読み進めるというよりは、何冊か並行して読みます。朝はビジネス書を読んで、すきま時間に小説を読み、夜は教養科目を学ぶというようにいくつかのジャンルの本を同時並行しています。かなり気分転換になって読書を無理なく進めることができるのでオススメです。
夜の就寝前も本を読むのに最適です。どうしても寝る直前はスマホをいじってしまうかもしれません。しかし寝る前1時間くらい、少なくとも30分くらいはデジタルから離れると気持ちよく寝れます。ぼくは就寝前はスマホをやめ、読書に切り替えてから朝早起きができるようになりました。そしてその朝時間で読書をするという好循環が生まれたのです。
9. 耳で聴くオーディオブックを活用
読書するためにいろいろ工夫してみたけど、どうしても続かない。忙しすぎて本を読む時間がとれない。
そんな方は本を耳で聴いてみませんか?今では本を耳からインプットすることができます。それはオーディオブックの誕生のおかげです。読書は積極的に文字を読みにいく必要がありますが、オーディオブックは自然と耳に入ってきます。もちろんある程度集中して聴く必要はありますが、移動中や作業中など何かしながら「本を読める」のが魅力です。
最も有名なオーディオブックサービスが「audible (オーディブル)」と「audiobook.jp」でしょうか。アマゾンを使い慣れてる方はaudibleがオススメです。話題の本を中心に多様なジャンルで40万冊以上もの本がオーディオブック化されています。プロのナレーターが朗読しているのでとても聴きやすく、倍速も0.5倍~3.5倍まで自分に合ったスピードで聴くことができます。スリープ機能もあるので、寝落ちしても問題ありません。
audibleは単品販売の他に、月額1500円のサービスで、月に1冊購入するという基本サブスクリプションです。「これ本当にいいの?」と思ってしまうのですが、最初の1冊は無料なので、試しに1冊ダウンロードして聴いてみるのもアリです(そのまま無料期間内に退会することも可能です)。
ぼくも無類の読書家として知られる起業家・前田裕二さんが「トランポリンをしながら3倍速でオーディオブックを聴いてインプットしている」というのを聴いて、オーディオブックの効率の良さを実感しました。さすがに3倍はまだキツイですが…
10. 無理なら積読でOK
ここまで9つの読書を挫折しないためのコツを紹介してきましたが、どうしても本を読めないときはあります。それはそういう時期なのかもしれませんし、その本は自分にとって読む必要がないかもしれません。
どうしても本が読めないと感じたら割り切って積読にしましょう。文字通りその本を積んでおけばいいのです。本棚にしまってしまいましょう。ちなみにぼくはあるとき本当に本が読めなくて、でも買ってしまうので積読用のタワーラックを購入しました。それも2台。いまでは普通に収納本棚として活用していて、見た目もスタイリッシュなので重宝しています(Amazonで見つけました)。
ちなみに、最下部の板がめちゃくちゃ重いので、ちょっとやそっとでは倒れてくるようなことはありませんのでご心配なく。
そうして積読しておけば、その本を読みたいと思うタイミングがまた来ることもけっこうあります。本はタイミングなのです。あのときは面白さが一切わからなかったけど、あるとき「読みたい」と思って買おうとしたら積読していたなんてこともあります。
今読めない本に固執するのではなく、とりあえず積読して、次の本に切り替えましょう。そうすれば読書を挫折する可能性は大きく下がります。積読だって立派な読書の一部です。
以上がぼくが実践してきた読書を挫折しないためのコツです。読書にあまり慣れていない人の中には、本を読むためのちょっとしたコツを知るだけでスムーズに読書ができる人もいます。
ここで紹介した10個の読書家へへアドバイスはぼく個人そして友人や家族で実証済みのものです。ぜひ参考にいくつかでも試してみてください。それでも無理ならツイッターで教えてください!できる限り相談にのりたいと思います(ぼくのアカウントはこちら>>)。
ぼくも何かを継続したり習慣化するのが苦手でした。しかし今年1年足らずで目標のブログ100記事、読書100冊を達成することができました。ぜひ試してみてください!
それでは楽しい読書ライフを!
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