「文章を書く力を向上させたい」と思う方はたくさんいるでしょう。
文章を書くといっても、
「そもそも文章の基本を知らないから苦手…」
「インプットがアウトプットにつながらない…」
「毎日継続して書けない…」
など悩みはさまざまです。
そんな一つひとつの悩みを解決すべき、あらゆる視点から「書く」ことに関する本を10冊厳選してまとめました。そこで培った文章力は実際にあなたの生活ひいては今後の人生に役立ち、協力な武器になるはずです。
なぜ「書く」ことについて学ぶべきなのか
生きる上でさまざまなスキルや能力というのは高いにこしたことはありません。
そして誰にとっても、「文章を書く」ことの重要性は言うまでもないでしょう。
・ブログの記事
・SNSでの発信
・大切な人への手紙
…etc
人生において書くシーンというのはたくさんあって、自分の「書く力」「アウトプットの質」というのは高いだけ高くて困ることはありません。
また外に書き出すことで思考が深まったり、アイデアの創出につながることもあります。
そのような書くことの重要性や文章力を上げる方法について書かれた本を厳選して紹介していきます。文章を書くことを仕事にしている方はもちろん、質の高いSNS発信のため、もっと上手く相手に言葉を伝えるためにもおすすめです。
文章を書くのが苦手な人におすすめの本
1. 新しい文章力の教室 (唐木元)
『新しい文章力の教室』は短時間で読みやすいかつ読みたくなるような文章を書くノウハウが体系化された本です。「文章を書くのは時間がかかる…」「自分でも何を書きたいのかよくわからなくなってしまう…」という方には最適な入門書です。本書の最重要ポイントは「いきなり書き始めない」ことです。
文章を書くことに前のめりすぎたり焦ってしまうと、とにかく文章を書き始めてしまいます。しかしあらかじめ必要な準備をしておけば、結果的に速く質の高い文章を書くことができるようになるのです。テーマを明確にしたり、伝えたい内容をトピックかしたり、書く順番や優先度を決めたりする「設計図」の作り方がていねいに解説されています。
今回は「短時間で上質な文章を書く」をテーマにお話していきます。 ビジネスではメールや日報、企画書など書くシーンがたくさんあります。それ以外でも、ブログやSNSなどに読まれる文章を書きたい人もいるでしょう。 そんな方々にとってこん[…]
2. 伝える力 (池上彰)
どんなに複雑なニュースでも、誰でもわかるように解説してみせる池上彰さんがアウトプットについてまとめた本が『伝える力』です。その洗練された伝える力を「話す」「書く」「聞く」という3つの要素に分類して、それぞれのコツを教えてくれます。
まずは自分がしっかり理解する重要性や難しいことを簡単に書く方法、さらには使用を避けるべき言葉などが解説されていて、基本から応用まで学ぶことができる一冊です。ぜひ池上さんの書く力を盗み、自分のものにしましょう。
今回は、池上彰さんの圧倒的な「伝える力」を身につけるために知っておくべきことについてお話します。話すことと書くことに焦点を当てて、具体的にどんなことを意識すれば相手にわかりやすく伝わるのかを解説していきます。 今や知らない人はいないジ[…]
3. 書くのがしんどい (竹村俊助)
『書くのがしんどい』は近年数多くのビジネス書などのヒット作を担当する編集兼ライターの竹村俊助さんの著書です。本書は「書けない」原因を5つに分類し、それぞれの悩みを克服するための具体的なノウハウが提示されています。現役編集者・ライターとしての経験がもとになっているだけあって、その内容はかなり身近で実用的です。
しっかりまとまった文章を書くことに特化した内容でありながら、SNSやブログなどでの発信にも応用可能なのは、ツイッターやnoteでも定期的に良質な発信している著者によって書かれているからでしょう。文章を書くことを仕事にしたい、個人的に発信していきたいという方はぜひ竹村さんのツイッターなどをフォローしておくとともに、本書を読むことをおすすめします。
「文章が書けない...」と悩むあなた。何が原因で書くのが苦手なのか考えたことはありますか? 文章が思うように書けない人には、大きく分けて5つの要因があります。 【書けない5つの要因】 ①書くことがない ②伝わらない ③読まれな[…]
インプットからアウトプットにつなげたい人におすすめの本
4. メモの魔力 (前田裕二)
『メモの魔力』は書くことで思考を深めたり、自分のことを理解するための教科書的な本です。本書のテーマは一貫して「メモ」ですが、ただ単に記録を目的としたメモ術ではありません。事実を書き留め、それを抽象化し、さらに他の場面で転用できるよう再具体化するという独特なメモ術が紹介されています。
説得力やわかりやすさはすでに60万部を超える人気に裏付けられているとは思いますが、誰でも実践できるように解説されており、何かしら人生に影響を与えたと感じる人も多いでしょう。徹底した自己分析のために1000個もの質問が用意されており、自分の好きなことで生きていくべき時代には強い味方になるでしょう。とにかく手を動かして書く。文章が上手くなるといった類の本ではありませんが、圧倒的に思考を深めることで根本的な言葉の力を磨くことができるでしょう。
今話題で、2019年もっとも読まれたビジネス書である『メモの魔力』。いったい何がすごくてそんなに売れているのでしょう? ここでは、その『メモの魔力』のすごさ、紹介されているメモ術、著者の前田裕二さんについて、超カンタンに紹介していきた[…]
5. 言語化力 (三浦崇宏)
今最も注目を集めるクリエイターである三浦崇宏さんが、初めて自分の「言葉に関する知識」をまとめたのがこの『言語化力』です。数々の話題を生むクリエイティブな広告を作る脳内はどうなっているのか気になりませんか?本書では、文章を書くことの根本にある「言語化」する力を磨く方法が具体的に解説されています。
才能やインスピレーションのみで企画やコピーライティングをしているわけではなく、そこには言葉と真剣に向き合う姿勢があります。考えを言葉にする力、さらには言葉が人生を変えるほど大きな力を持っているということに気づかせてくれるのです。創造性が求められる仕事をしている方はもちろん、考えを言葉にするのが苦手だなという方にもおすすめの一冊。
今回紹介したい本が『言語化力』です。 最近では広告業界のみならず、TwitterやNewsPicksなどでも話題のクリエイター・三浦崇宏さんが、つまり言葉のプロ中にプロが「言葉」について語った一冊です。 言葉って、誰もが使えるし[…]
6. アウトプット大全 (樺沢紫苑)
書く上で重要なのは文章力だけではありません。そもそもアウトプットをするためには頭の中に素材がなければできません。医者という肩書きを持ちながらその他の分野(メルマガ毎日発行13年、Facebook毎日更新8年、YouTube毎日更新5年、毎日3時間以上の執筆11年、年2~3冊の出版10年連続など)で異常なアウトプットをする樺沢紫苑さんが80ものアウトプット術をまとめたのが『アウトプット大全』です。
いかにアウトプットにつながるインプットをするか、いかに楽しんで書くか、いかに継続するかといったノウハウが詰まった一冊です。自分に合った文章術や生産性の上げ方を見つけて、あなたも目に見える成果を残しましょう。
今回は効果的なアウトプットをするときの黄金則とも言えるコツを10個に厳選して紹介していきます! このアウトプットのコツは、精神医学・心理学・脳科学の分野で活躍する樺沢紫苑さんの『アウトプット大全』を基にしています。 この本のポイ[…]
継続して書くコツを学びたい人におすすめの本
7. 走るときについて語るときに僕の語ること (村上春樹)
日本を代表する現代作家の村上春樹さんから、書くことについて学ばないわけにはいきません。『走るときについて語るときに僕の語ること』という本で、村上春樹さんが小説を書くことについて語っています。具体的で細かい文章術などに触れるというよりは、村上さんの日常的な生活からヒントが得られるような内容です。
書くことにも走ることにも共通して大事なことは、継続する力です。どのように継続して成果を残し続けることができるかについてのヒントが山のように散りばめられています。読むだけで取り憑かれてしまうような力を持った小説を読むのも勉強になるでしょう。しかし、本書でもっと根本的な考え方について学ぶのも、書く力を鍛え、ひいては文章力の向上につながるかなと思って紹介しました。
村上春樹に学ぶ「8つの継続のコツ」と題しまして、幾多もの長編小説を世に送り出してきた偉大な小説家から、「ものごとを続けるために重要なこと」を学んでいきたいと思います。 毎日規則正しいリズムで執筆活動を行うことで有名な村上さんですが、小[…]
8. 書くことについて (スティーヴン・キング)
『IT』や『スタンド・バイ・ミー』などで有名なアメリカの大作家スティーヴン・キングの『書くことについて』。キングは書くことについての才能は誰しもが少なからず持っていて、それを磨いて膨らませることができると主張しています。ではどのように書く能力を磨いていけばよいのか、ということが彼の作家としての人生とともに語られています。
具体的な文章のコツから、どんな仕事にも通用する質の高いアウトプットを継続する術まで惜しみなく語られています。SF作家としての文才が感じ取れるノンフィクションはそれ自体が魅力的なコンテンツです。楽しみながら作家のエッセンスを吸収できる一冊です!
今回はアメリカの大作家スティーヴン・キングから学んだ、文章を書く力を磨く方法やいかなる仕事をする上でも重要な姿勢について紹介していきます。 スティーヴン・キングと言えば『IT』や『スタンド・バイ・ミー』などで知られる現代を代表する作家[…]
言葉を洗練させたい人におすすめの本
9. 読みたいことを、書けばいい。 (田中泰延)
一般的には、いかに他人に言いたいことを伝えるかということに重きが置かれがちで、そのための文章術を学ぶための書籍はたくさんあります。しかし「自分のために書く」という観点から文章を考えたことのある人はそう多くないのではないでしょうか。書くこと自体が楽しい、自分が読みたいから書く、そんな大切なことを教えてくれるのが『読みたいことを、書けばいい。』です。
ライターや広告マンなどに限らず、今やブログやSNSなどで誰もが何かしらの発信をしている時代です。誰かのためではなく、まずは自分のために何か書くという考えに共感する人にはおすすめの一冊です。もちろん具体的な文章術も掲載されており、電通出身の田中泰延さんが持つノウハウは超一級品です。
書くということ、それは考えると同じくらい大事なことです。書くことで考えが整理できたり、外の世界にアウトプットをすることができます。考えているだけでは、何も伝わりません。書くことで初めてその考えが世界に誕生します。 書くことは出産です。[…]
10. 「言葉にできる」は武器になる。 (梅田悟司)
「きれい」「悲しい」「ヤバい」、そんな便利な言葉を使っているうちに、自分の言葉への感覚はどんどん鈍くなってしまうことに気づいているでしょうか。『「言葉にできる」は武器になる。』は、自分の「内なる言葉」に意識を向けることで自分の思考を深め、相手に伝わる言葉を生み出す方法を教えてくれる本です。
「世界は誰かの仕事でできている。」「バイトするなら、タウンワーク。」など数々の名言を生み出してきたコピーライターの梅田悟司さんが、思考を深め、文章を磨くためのステップを惜しげもなく具体的に解説してくれています。紙とペン、ふせんと共に徹底的に自分の言葉と向き合うアウトプット術を試してみてはいかがでしょう。
何か美しいものを見たり、感動的な話を聞いたときに、「きれい」「悲しい」「ヤバい」そんな言葉を使ってませんか? このようなどんなときでも当たりさわりなく使える便利な言葉を使っていると、自分の心の琴線を鈍らせてしまいます。そのような言葉で[…]
最後に
文章力や言葉にする力というのは、人生において最も強力な武器の一つです。「書く」という作業は誰でも日常的に行なっていることです。特別なスキルがなくてもできてしまいます。だからこそ、磨きをかけて他人と差別化をはかるチャンスでもあるのです。
上記で紹介した本たちはどれも特徴的で、それぞれの「書けない」悩みに合った処方箋を出してくれるような内容です。どれも読んでよかったと思えたものなので、興味を持ったものがあれば、ぜひ詳しく解説した記事も読んでみて、気に入ったら買ってみてはいかがでしょうか。
それでは楽しい読書ライフを!
▽豊富なテーマごとにベストビジネス書はまとめました!▽
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