今回は効果的なアウトプットをするときの黄金則とも言えるコツを10個に厳選して紹介していきます!
このアウトプットのコツは、精神医学・心理学・脳科学の分野で活躍する樺沢紫苑さんの『アウトプット大全』を基にしています。
この本のポイントは、掲載されている80にも上るアウトプットのノウハウは、樺沢さん自身のアウトプット量に裏付けされているということです。
樺沢さんのアウトプットの例がこちらです。
メルマガ、毎日発行 13年
Facebook、毎日更新 8年
YouTube、毎日更新 5年
毎日3時間以上の執筆 11年
年2~3冊の出版 10年連続
新作セミナー 毎月2回以上 9年連続
忘れないでください。樺沢さんの肩書きは医師です。これだけではありません。
基本、18時以降は働かない
月10本以上の映画鑑賞
月20冊以上の読書
週4~5回のジム通い
月10回以上の飲み会
年30回以上の海外旅行
とプライベートの充実ぶりも突出しているのがわかると思います。
「そんな樺沢さんの時間術はどうなっているんだ?」という疑問に答えたのが、『神・時間術』です。
1日の時間、あなたは上手く使えてますか? 誰しも平等に与えられた1日24時間。しかしその平等で限られた時間の中で、とんでもないスピードで成長する人や、圧倒的な成果を出す人がいます。 一方で、「自分もこのままじゃいけない」「だらだ[…]
それではインプットだけではなく、アウトプットも重視するためにはどうすればよいのでしょうか。
1. インプットしたらすぐに活用する
読書や講演、勉強などインプットは重要です。しかしインプットするだけでは、成長や成功にはつながりません。結局そのインプットの記憶はすぐに消えてしまいます。
そこでインプットを長期記憶として残すためのコツが、インプットしてから2週間で3回以上アウトプットするということです。インプットした内容を定期的に使うことで、長期記憶に定着しやすくなります。
まずは誰かに話すことから始めましょう!
2. 読書は書き込む
読書というインプットを一瞬にしてアウトプットに変換させるコツ。それは「書き込み」です。アウトプット入門とも言える手軽さで、本を読む人は今すぐ実践できるはずです。
もちろんすでに書き込みをよくするという人はいると思いますが、アンダーラインや自分の考えなどを書き込むことで、「本の内容の理解が圧倒的に深まり、記憶にも残りやすくなる」と樺沢さんも言います。
3. 書き出す
インプットした情報というのは、何もしなければすぐに忘れてしまいます。どんな貴重な体験をしても、それはただのインプットなので、時間とともにその記憶は劣化していき曖昧なものになってしまいます。
そうなる前に、映画を見た後、本を読んだ後、素晴らしい体験をした後にすぐその内容を書き出してみるのです。実際に樺沢さんが映画を見たときのメモ例が掲載されていますが、まずは自分なりにインプットした内容と自分の感想などを書き残しておきましょう。
「インプットの直後」がアウトプットの最適なタイミングだと言います。
4. たくさん読んで、たくさん書く
アウトプットの質を高める方法は、「たくさん読んで、たくさん書く」に限ります。
あの『IT』や『スタンド・バイ・ミー』などで知られるアメリカの小説家スティーブン・キングは自身の著作『書くことについて』で、上手な文章を書くためには「たくさん読んで、たくさん書く」ことだと述べているそうです。
ただ漫然と読んで書くということを繰り返すのではなく、フィードバックをもらうことが重要です。書いた文章を誰かに読んでもらい、アドバイスや批判・修正点などの感想をもらうことで、あなたのアウトプットの質は向上していきます。
SNSやブログでもいいね数やコメントなどの反応で、フィードバックをもらうことは簡単にできます。「読まれる」という緊張感が集中力にもつながります。
5. リラックスして創造力を高める
新しいアイデアなどがひらめくのは、どのような状態のときに多いでしょうか。本書では、作家でお笑い芸人の又吉直樹さんの脳の状態を調べるというあるテレビ番組の話が紹介されています。又吉さんが「ひらめいた」と思ったときの脳の状態は、「ぼーっとしている」ときの脳の状態とほぼ同じだったそうです。
つまり「ぼーっとしている」「リラックスしている」状態というのは、脳にとっても良い状態というわけです。
「創造性の4B」というものがあるそうです。Bathroom(入浴中、トイレ)、Bus(バス、移動)、Bed(寝るとき、起きた後)、Bar(お酒を飲んでリラックスしているとき)を指します。このような場面はリラックスできるし、脳がうまく働くな〜と思ったことはあるのではないでしょうか。
特にシャワーを浴びているときや、目をつぶって眠ろうとするときに、考えが活性化されたり、新しいアイデアがひらめくという経験をしたことある人は少なくないはずです。これはリラックスしているのもありますが、インプットが一切遮断された環境だからとも言えそうです。
6. 引用で説得力を高める
アウトプットをするときの重要な要素として説得力が挙げられます。論文を書くときの基本は引用元を参照することですし、海外では小説や映画などの内容を引用してウィットに富んだ会話を展開する人も多いです。
この引用のコツは以下の通りです。
- 引用元を明記する(本や論文など)
- 権威を利用する(大学や機関・雑誌など。例: 「ハーバード大学の研究によると」)
- 数字を正確に明記する
- 普段から引用元を集めておく
自分の専門分野や興味のあることに関しては、常日頃アンテナを高く張り、アウトプットに使えそうなものを記録しておくことが大切です。
7. 具体的な目標を立てる
アウトプットを継続するためには、「実現する目標」を具体的に設定しておくのが効果的です。このとき、設定する目標のポイントは以下の通りです。
- 「ちょい難(むず)」に設定する
- 期限をつける
- TODOに落とし込む (具体的な行動に転換する)
- 客観的に評価できるようにする
- 小さな目標に分割する
「①「ちょい難(むず)」に設定する」は、モチベーションの源であるドーパミンが最も分泌されるのが、少し難しいなと思うくらいの目標を立てたときだからです。また月に10本映画を見てノートなりブログなりに10本分のアウトプットをするという目標を立てるとします。
そのときは達成できたかを振り返るために、「月に映画を10本見る」「月に10本ブログを書く」というように数値化すると便利です。また月に10本は多いな〜と思ったら、週に2~3本というように少し分割すれば、やる気が湧いてくるものです。
8. 楽しく書く
これは「書く」アウトプットに関するコツですが、書く作業を楽しくするというのもポイントです。
具体的にはお気に入りのノートやペンを使うのです。個人的にもこの効果はばかにならないと思っています。100円のノートやペンを使うのよりも、少しくらいお金をかけても自分が好きなメーカーやブランドのアイテムを使った方が単純にテンションがあがります。
ちなみにぼくは、前田裕二さんの影響もあって、ペンはジェットストリーム0.38mm(>>Amazonはこちら)、ノートはモレスキン ノート クラシック ハード 方眼 ラージ 黒 (>>Amazonはこちら)
ノートのちょうどいいコスパ感で言うと、高級感・書き心地・リーズナブルという意味で「ミドリ ノート MDノート A5 方眼罫」もおすすめです。
お好みの文房具を見つけてみましょう!
9. ひたすら継続する
結果を出すための究極の成功法則は、「続ける」ことです。アウトプットは継続してこそ意味があります。継続のコツに関して、以下の通りです。
- 「今日やる」ことだけを考える (先のことを考えるほど、続けることに対してブレーキがかかってしまいます。)
- 楽しみながら実行する (「8. 楽しく書く」で紹介した文房具の例もそうですが、楽しみを取り入れることです。)
- 目標を細分化する (「7. 具体的な目標を立てる」でも述べましたが、大きな目標はもっと小さな単位に細分化しましょう。)
- 結果を記録する (結果を見える化することで、ドーパミンが分泌されます。)
- 報酬を用意する (モチベーション維持には必須ですが、結果が出たらご褒美をあげましょう。)
10. まず始める
これも「継続」「モチベーション」というアウトプット最大の問題点に関連することですが、「とにかく始める」ことです。
仕事でも勉強でも、なかなかやる気が起きない、スタートできない、ということは往々にしてあることです。
脳の「側坐核」という部分がやる気を起こす役割をしているそうなのですが、これを活動させるにはある程度の刺激が必要だと樺沢さんは言います。必要時間はたったの5分でいいそうです。
たった5分で自分のやる気スイッチがオンになるのです。やる気が起きないときは、簡単な作業から始めてみましょう。そうすればいつのまにか5分たって、自然と「やる気モード」に入ることができます。
『アウトプット大全』を行動につなげる
『アウトプット大全』に学ぶべき、明日から始めたい行動内容は、
書き込みをする
です。上記10個のアウトプットのコツで最も簡単にできることが、読書中に書き込みや線引きをすることです。すでにやっているという人や、あまり読書をしないという人は、書き出す習慣をつけてみてはどうでしょうか。
インプットをした直後に、脳にあるものを一気に書き出してしまうのです。これをするだけで記憶定着にもなりますし、アウトプットの習慣がつきます!
このアウトプットのコツは80個あるうちのほんの一部です。全て知りたい方は、本書『アウトプット大全』をご一読してみてはいかがでしょう。
それでは楽しい読書ライフを!
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