ここでは、お金の本質や経済について、または投資や仮想通貨などを含む幅広い「お金」についての知識を学べる書籍に焦点を当てていきます。特別な知識がなくても読むことができて、なおかつ身近な生活に確実に役立つビジネス書を厳選して紹介したいと思います。
「なんで今まで気づいていなかったんだろう」と後悔するほどの知識を得られる本たちです。一冊ずつ簡単に特徴をまとめるので、気になった本があればぜひ手にとってみてください!
ビジネス書でお金について学ぶべき理由
人生において最も重要な問題の一つである「お金」。ビジネス書のテーマとしても最も多くの人が関心を持つものの一つでしょう。投資術、節約術、貯金術、出世術、副業などなどお金に関して知っておくべきことはたくさんあります。
「なかなか収入が増えない…」
「将来の備えがないと不安だ…」
「投資に興味があるけど、ちょっと怖い…」
「NISAやiDeCoなどの制度を使うべきか知りたい…」
などお金についての悩みは尽きないものです。
身近な問題として一生つきまとうお金について、日本の教育制度では教えられることはありません。そのまま正しい知識を改めて学ぶことなくここまできてしまったという人も少なくないでしょう。
そこで手軽で網羅的に学ぶことができるのがビジネス書です。1000円前後で、一生役立つお金について理解できる。これほどリターンの大きい投資もないはずです。
正しいお金の知識がなければ苦労するでしょうし、損をすることだってあります。お金について適切に理解していれば、収入が多かろうが少なかろうが、幸せに暮らしていけるのです。
あなたの関心にや悩みに合った一冊に出会えることを願って、以下の本を紹介したいと思います。
お金の基礎知識を学べる本
1. 知らないと損する 池上彰のお金の学校
『知らないと損する 池上彰のお金の学校』は、お金の歴史から投資、保険、税金さらにはお金や経済に関するニュースの見方まで網羅された、まさにお金の勉強のための入門書であり必読書です。
「株ってなんなの?」「仮想通貨って結局どうなったの?」と今さら人に聞けないことから「どの保険に入ればいいの?」「円高・円安は生活にどう影響が出るの?」といった日常に欠かせない知識を得られます。お金で損をしないために、お金に囚われずうまく使っていくために、基礎知識を勉強することはとても大切です。
「お金は、つき詰めると『信用』で成り立っている」と池上彰さんは言いますが、この本質を理解できると、お金周辺の全てのサービスを理解できるようになります。ニュースの内容が理解できるようになり、日常でもこれまで気づくことのできなかったことに気づくようになるでしょう。
もうお金についての知識がないなんて言わせない。 そう思わせてくれる本が『知らないと損する 池上彰のお金の学校』です。 池上さんの本は、あらゆる分野で勉強したいときの入門書にぴったりで、網羅的な情報がわかりやすい説明で学べます。中[…]
2. 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
『金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』には、著者のロバート・キヨサキさんの実体験をもとに、実の父である「貧乏父さん」と友人の父「金持ち父さん」を比較して、お金持ちになるような人に必要なことが書かれています。
大金持ちになりたいという野望を持っていなくても、「収入はある程度あるけどなかなかお金が貯まらないな」という悩みを持った人は多いかもしれません。仕事をする理由は「お金のため」「今の生活を失わないため」という恐怖が原動力になっていませんか?
本書ではこのような人をラットレースに例えて以下のように表現します。
「給料をもらって支払をする」という、一生続くこのパターンに一度はまってしまうと、人間は小さな輪の中で走るハムスターを同じになってしまう。
もし少しでも痛いところを突かれた、と感じたら、それはお金の勉強が足りていないのかもしれません。本書を読んで、お金とはなにか、お金持ちになるにはどうすればよいかを「6つの教え」から学びましょう!
今回紹介するのは、ロバート・キヨサキ著『金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (以下、金持ち父さん貧乏父さん)』という「お金」にまつわる世界的ベストセラービジネス書です。 『金持ち父さん貧乏父さん』はお金[…]
3. 本当の自由を手に入れる お金の大学
『本当の自由を手に入れる お金の大学』は、身近なお金の悩みを幅広く取り扱った実用性の高い入門書です。固定費の見直しや節税などによってお金を貯め、仕事や副業などでしっかり稼ぎ、そして投資でお金を増やすというように、段階的に経済的自由を手に入れる道のりが示されています。
著者の親しみやすい口調とブログを読んでいるかのようなイラスト付きの解説は、まさにこれからお金についてイチから学ぼうという初心者の方に最適です。
お金の価値観・扱い方を見つめ直す本
4. ユダヤ人大富豪の教え
『ユダヤ人大富豪の教え』はお金に関する大ベストセラー書籍です。著者の本田さんが20歳のときにアメリカへ渡り、そこで出会ったゲラー氏というユダヤ人の大富豪からの教えを「17の秘訣」としてまとめた一冊です。
本書ではお金持ちになる五原則として、「たくさん稼ぐ」「賢く使う (節約)」「がっちり守る」「投資する」「分かち合う」が紹介されていますが、この全てを学び、守らなければお金持ちにはなれません。
どのようにお金を使えばいいのか、どのように働き、自分と向き合っていけばいいのか、ということが日常ですぐに実践できるほど具体的なアドバイスが散りばめられています。
今回は本田健さんの大ベストセラー『ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣』を紹介したいと思います。 成功しているお金持ちはどのような考えをもって日々暮らしているのか、 具体的にはどのような行動をすれば豊かになれるのか[…]
5. 漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則
『漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則』は100年近く前にアメリカで出版された本がもとになって翻訳・漫画化された本です。そんなに長い時を経て、いまなお読み継がれるには理由があります。
物語の舞台はバビロニアという紀元前十八世紀から紀元前四世紀頃に現在のイラクあたりに存在した国で、そんな大昔からあったお金の法則だからこそ、この現代でも通用し、今後もその本質は変わることはないでしょう。
本書ではお金の増やし方が七つ紹介されています。よく釣り名人には魚をもらうより、魚の釣り方を教えてもらった方がいいという例えを耳にします。まさにお金にも同じことが言えて、宝くじなど一時的な大金を得るよりも、人生を通して継続してお金を増やす方法を勉強することのほうがはるかに価値があると思います。
『漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則』は漫画のストーリーとしてだけでも楽しめるほどの内容で、本当に一時間程度でスラーっと読めてしまいます。楽しくお金を勉強する上ではこれ以上ない本であり、内容は漫画とは思えない濃さが味わえます。
「お金について」「働くことについて」「幸せについて」、これが正解という答えはなかなか見つけ出せないものです。 しかし、太古からの不変的な知恵を借りて現代にも応用することは、ぼくたちの人生にとってとても助けになることです。 そんな[…]
6. お金の真理
大きな成功と失敗を経験した著者にしか書けない教訓がまとめられた本が『お金の真理』です。一見SNSなどでは派手な暮らしのイメージがある与沢翼さんですが、その裏には緻密な計算と徹底的なリスク管理があることがわかります。
持ち家について、投資についてなど身近なお金の悩みに具体的に言及していることはもちろん、生きたお金の本質とお金を扱う心構えを学べることが本書の特徴です。短期的な利益に惑わされないこと、コロナのような危機も想定して蓄えることなど、人生を通してお金を味方につける教えであふれています。
7. これからのお金の教科書
『これからのお金の教科書 年収の伸びしろがケタ違いになる視点65』は、「最強のサラリーマン」田端信太郎さんのお金をテーマに絞ったビジネス書です。他の多くのお金についての本と一線を画すのは「一般論は役に立たない」という著者の主張通り、金額や固有名詞で語られているという点です。
本書最大の魅力は、著者の体験談として語られる、お金に結びつく働き方や人付き合いなど含めたお金の使い方、時間の使い方です。ローンや保険、投資などについては、会社員に必要最低限の言及に留められていますが、だからこそ読者にとってはシンプルでわかりやすい内容となっています。
8. お金2.0 新しい経済のルールと生き方
お金や経済の形はテクノロジーの発展によって目まぐるしく変わっています。「仮想通貨」なんて言葉は10年前には聞かなかったですし、「銀行が不要になるのでは?」なんてことは誰も想像もしませんでした。
しかし、時代は確実に変わっていることを、なんとなくでも感じている方はぜひこの『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』を読むことをおすすめしたいと思います。本書は単に最新トレンドを紹介する本でもなければ、今後の人生の生き方を提示する指南書でもありません。
お金とはそもそもなんなのかという本質から、そのお金の価値が変わってきているという流れまでを把握することなくして、この時代を理解することは難しいでしょう。「価値主義」という言葉を理解できれば、この世の中で自分にとって何が重要なのかを知るきっかけとなります。
「お金2.0」とは一体どのようなものなのでしょうか…
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投資を始めるための入門書
9. 図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
『図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』は、投資や資産運用について興味を持ったらまず最初に読むべき本と言えるほどの入門書です。「投資=リスクが高い」と一辺倒に考えるのがいかに的外れかに気づき、将来のために効果的に資産形成する術を学べます。
複雑な説明はなく、初心者はとりあえずこれだけわかっていればよいという商品に絞って説明してくれます。そしてそれらを選ぶべき理由が図解化されています。文章部分も専門家と素人の対話で構成されていて、100ページ弱に収められています。投資に興味をもったら、まず最初に気軽に読みたい一冊です。
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10. お金は寝かせて増やしなさい
『お金は寝かせて増やしなさい』はタイトルの通り、シンプルこの上ない投資方法が紹介されている本です。具体的には、ある投資信託を買って長期間ほうっておくという資産運用法を紹介したもので、「投資は日々売買を繰り返す小難しいもの」という固定観念が覆されるはずです。
投資信託やインデックスファンドの基礎知識やメリット、おすすめの金融機関や投資商品まで初心者に向けて解説されています。さらにNISAやつみたてNISA、iDeCoなどの今使わない手はないという税優遇制度についても網羅されています。
11. ビジネスエリートになるための 教養としての投資
投資によって資産形成しつつ、ビジネスの世界で必要な知識や思考力を鍛えることができると主張するのが『ビジネスエリートになるための 教養としての投資』です。本書は投資すべき会社の選び方から、投資に関する注意点や起きやすい勘違いなども解説してくれます。
短期的なギャンブルのような「投機」と、しっかり頭を使って長期的に運用すべき「投資」との違いをはっきりと区別して解説してくれるのも魅力です。本書で主に推奨されているのは株式の長期保有なので、投資初心者には少しハードルが高いものになっていますが、他の投資を始める場合にも、ビジネスの場でも役立つ考え方なので読んでおいて損はない一冊だと言えます。
仮想通貨を理解するための本
12. 60分でわかる! 仮想通貨 ビットコイン&ブロックチェーン 最前線
ビットコインなどに代表される仮想通貨が社会的な話題になって久しいですが、今一度「仮想通貨とは何か」を理解する上で役立つのが『60分でわかる! 仮想通貨 ビットコイン&ブロックチェーン 最前線』です。仮想通貨の仕組みから、ビットコインがここまで普及した要因や今後の課題、さらには今後社会にどのような影響を与えていくかという展望までが効率的に解説されています。
タイトルの通り、シンプルな解説文と図解で、本当に1時間前後で読める内容になっています。仮想通貨は一時的な流行りではなく、今後も鍵となる技術なので今のうちにしっかり理解しておきたいですね。
13. いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン
『いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン』はビットコインを理解したい初心者向けの入門書です。ビットコインを含む仮想通貨が話題になっている理由と、その安全性や信頼性を裏付ける技術・ブロックチェーンについても解説されています。
「ビットコインっていまいち信用できないな…」「よく聞くけどブロックチェーンって何?」というような疑問を抱えている方でも、簡単に理解できる内容です。
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最後に
いかがでしたか?繰り返しにはなりますが、やはりお金というのは自分の人生にとっては切っても切り離せないものです。
それだけ身近なものであるからこそ、しっかり学び直す必要があると思うのです。これまで紹介してきた13冊の本は、必ずあなたの役に立ってくれると自信を持っておすすめできます!一冊でも二冊でも読んでみると、今後自分がお金に対してどう向きあっていくべきかが見えてくるはずです。
お金の奴隷になるのではなく、うまく付き合っていけるような関係を築くために、休日やスキマ時間に読書をしてみてはいかがでしょうか。
それでは楽しい読書ライフを!
▽豊富なテーマごとにベストビジネス書はまとめました!▽
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