【3分でわかる】『金持ち父さん貧乏父さん』ロバート・キヨサキ著

金持ち父さん貧乏父さん

今回紹介するのは、ロバート・キヨサキ著『金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (以下、金持ち父さん貧乏父さん)』という「お金」にまつわる世界的ベストセラービジネス書です。

『金持ち父さん貧乏父さん』はお金について学ぶための入門書には最適な一冊です。

「お金について学ぶことなんてない」と思われる方もいるかもしれません。お小遣いをもらえるようになってから今日まで、自然とお金をもらったり、使ったり、稼いだりしてきました。

収入を増やす知識や節約術を学ぶことはあっても、お金について学ぶというのはいまいちピンと来ませんよね。

しかしこれまで、収入を増やそうとして、もしくは節約しようとして、あなたはお金持ちになれたでしょうか?

「なかなか収入が増えないな…」

「収入はそこそこあるのにお金がたまらないな…」

そう思っているのではないでしょうか (お金に関して何も苦労はしていない、という人はもうこれ以上この記事も本書も読む必要はないでしょう)。

ぼく自身この『金持ち父さん貧乏父さん』を読んで、お金に対する考えが一変してしまいました。

お金について学校で学ぶことはほとんどありません。むしろお金の話はネガティブなものとして扱われがちです。

しかし、人生の中でお金は切っても切り離せない、最重要事項の一つです。

ここでは、『金持ち父さん貧乏父さん』を簡単に紹介するとともに、どのようにお金に関する正しい知識を身につけ、正しくお金を使うべきか、をまとめていきたいと思います。

『金持ち父さん貧乏父さん』はどんな内容?

著者のロバート・キヨサキさんは実の父である「貧乏父さん」と友人・マイクの父「金持ち父さん」という2人の人物に影響を受けます。実の父は大学を3つも出るほど高度な教育を受け、ある程度の収入があるにもかかわらず「貧乏」のままです。一方「金持ち父さん」と表現されるマイクの父は、高校すら卒業していません。
貧乏父さんは、いい学校を出て、いい仕事に就き、できるだけ多くのお金を稼ぐように言います。しかし、金持ち父さんは、お金のために働くのではなく、どのように自分のためにお金を働かせるかを学ぶことを奨励します。
わずか9歳で、どちらの言うことを聞くべきかを判断し、それから約30年間、金持ち父さんから学び続けたお金に関する知識を「6つの教え」として本書で紹介しています。知らず知らずにお金が財布から出ていってしまうのはなぜなのか。「お金持ち」になる条件や必須能力とはなんなのか。お金に対する姿勢から正しい知識を教えてくれる、現代の必読書です。

「お金持ちになれる人」と「なれない人」

ずばり、お金持ちになれるかなれないかを分けるポイントはこれです。

・中流以下の人間はお金のために働く
・金持ちは自分のためにお金を働かせる

ここではある程度収入がある人も「中流以下」とひとくくりにされていますが、お金持ちになるには収入を増やすだけではじゅうぶんではありません。

「お金のために働くか」つまり「お金の奴隷」であるか否かで人生が大きく変わります。

月末のカード支払いができなかったらどうしよう、お金がなくなったらどうしよう、クビになったらどうしよう、、、

という「恐怖」が原動力になって働いている人が大半だというのが本書『金持ち父さん貧乏父さん』での主張です。「なんのために働いていますか?」と聞かれれば、「生活のため」と答える人は多いでしょう。

しかし、いくらお金を稼いでも、その「恐怖」は和らぎません。もっといいものを欲しい、もっと安定したいという欲望から、「安定した生活を失う恐怖」や「貯めたお金を失う恐怖」がよりいっそう強くなってしまいます。

つまり、お金に恐怖を打ち消す効果はないです。

このような状態が続くと負のスパイラルに陥ってしまいます。著者はこれを「ラットレース」と比喩します。

「給料をもらって支払をする」という、一生続くこのパターンに一度はまってしまうと、人間は小さな輪の中で走るハムスターを同じになってしまう。

痛いところをつかれた、と思う人も少なくないでしょう。

ではどのように、考えを変えていけばよいのでしょうか。

「感情に反応するんじゃなくて、自分で自分の考え選ぶんだ」

これが金持ち父さんの答えです。

恐怖に突き動かされて、何も考えずがむしゃらに仕事をし続けるのではなく、恐怖を打ち消すための根本的な解決策を考えることが重要なのです。

具体的に何が必要かというと、それは「お金に関する正しい知識」です。

家は資産か?

本書『金持ち父さん貧乏父さん』の中でもっと重要なお金に関する知識の一つが、「資産と負債」についてです。

資産はお金やお金に替わる保有物で、負債は借金のようなものというイメージを持っている人は多いと思います。

では一つ質問です。「家は資産でしょうか?」

家は持っていればいざとなったら売ればお金になるし、資産でしょ。当たり前でしょ。

と思った方が大半でしょう(ぼくもそうでした)。

しかし、家は必ずしも資産ではありません、というのが著者の主張です。

マイホームを持つ人は、「賃貸では家賃を捨ててるようなものだから、早めに住宅ローンを組んだ方が得」という考えをします。そして家という「資産」が手に入る、と考えるものです。

しかしこの場合、家は負債だと著者は主張します。

一方で、家を持ち、誰かにその家を貸すなどして、賃料をもらうことができれば、その家は「資産」と見なすことができます。

つまり資産と負債を分けるポイントは、「それが収入になるか出費になるか」です。

資産は私のポケットにお金を入れてくれる
負債は私のポケットからお金をとっていく

つまり、住宅ローンを組んでマイホームを購入する、というのはお金持ちの行動ではないのです。

びっくりですよね。

ここでマイホームを購入すべきかというような議論はこれ以上は控えますが、ともかく、自分が働かなくても収入が得られるような「資産」を増やすことがお金持ちになるための方法なのです。

お金に関する知識・ファイナンシャル・インテリジェンスを身につけよう

では資産を増やす上でどうすべきかというのが、次のポイントです。

お金持ちへの道ですから、そんなに簡単なものではありません。努力は必要です。

何を努力すればいいかというと、お金に関する知識「ファイナンシャル・インテリジェンス」を身につける必要があります。

上記の「資産と負債」の正しい理解が何よりも重要なので、「ファイナンシャル・インテリジェンス」についての細かい知識は、本書をご覧いただければと思います。

大きく分けて以下の四つを指します。

  1. 会計力: 数字を読む能力
  2. 投資力: 戦略と方式を決め、活用する創造力
  3. 市場の理解力
  4. 法律力: 税金などの法律の知識

なんだか難しそうだな、と思ってしまうかもしれませんが、訓練次第で誰にでも身につくものだというのが本書の主張です。

自転車を練習もしないで最初から乗るのは難しいように、お金に関する知識も、勉強して身につくものなのです。

まずは、当然のように扱っていた「お金」についての知識を改めて学ぼうという意識を持ちましょう。

明日からはじめよう!

『金持ち父さん貧乏父さん』から学ぶべき、明日からはじめたい行動内容は、

資産と負債をリストアップする

です。

例えば、以下のような感じです。

資産と負債 (バランスシート)

本書で学べるお金の知識なども最終的に収入を生み出す助けになるので、資産としてみなしてもよいでしょう。

収入を得られる不動産なんて持ってないよと思うかもしれませんが、株などはもっと気楽にはじめられるものです。負債の方が多いなと痛感する方もいるかもしれませんが、そこに気づけただけで得たものは大きいと言えるでしょう。

このように一度自分の資産と負債を可視化し、自分の現状を客観的に分析することで、まずはお金持ちへの第一歩を踏み出せます。まずはここからはじめてみましょう。

他にも学べること

□資産の守り方、税金について

□自分のビジネスを持つ重要性

□お金の流れ・キャッシュフローについて

□スタートを切るための10のステップ

etc.

いかがでしたでしょうか。今後お金に関する知識、「ファイナンシャル・インテリジェンス」をさらに磨いていくにはどうすればよいでしょうか。

本書の著者ロバート・キヨサキさんが書いた関連書『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント: 経済的自由があなたのものになる』、『金持ち父さんの投資ガイド 入門編: 投資力をつける16のレッスン』『金持ち父さんの投資ガイド 上級編: 起業家精神から富が生まれる』などを読み進めるのもいいでしょう。

さらに他の役に立ちそうな本も引き続きおすすめしていきたいと思います!

それでは楽しい読書ライフを!

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