賢い時間とお金の使い方【ユダヤ人大富豪の教え】

ユダヤ人大富豪の教え

今回は本田健さんの大ベストセラー『ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣』を紹介したいと思います。

成功しているお金持ちはどのような考えをもって日々暮らしているのか、

具体的にはどのような行動をすれば豊かになれるのか、

ということを具体的にわかりやすく教えてくれる本です。

どうすれば自分がやりたいことを仕事にし、豊かな人生を送れるか、という経済的な面だけでなく、人生全体の学ぶを与えてくれる一冊です。

そんな有意義な教えが「17の秘訣」として書かれているのですが、普段あまり読書をしない人でもすらすら読める内容です。ぜひ読書入門、お金を学ぶ入門編としておすすめしたいビジネス書です!

『ユダヤ人大富豪の教え』はどんな内容?

著者の本田さんが20歳のときにアメリカへ渡り、そこで出会ったゲラー氏というユダヤ人の老人からの教えをまとめた一冊です。
ユダヤ人といえばビジネスをはじめ多様な分野で優れた人種として有名ですが、ゲラー氏もそんな大富豪の一人です。彼の成功の秘訣を本田さんとの対話の中で17個教えてくれる、という内容になっています。
お金に関する法則から、仕事やプライベートで成功するにはどうすればよいか、さらには多くの人が陥ってしまう人生の罠まで、あらゆるビジネス書のエッセンスが凝縮したような濃密な本が『ユダヤ人大富豪の教え』です。

お金の五原則

お金を育む

ゲラー氏によると、お金持ちになるためには必須の原則があるといいます。それが以下の五原則です。
  1. たくさん稼ぐ
  2. 賢く使う (節約)
  3. がっちり守る
  4. 投資する
  5. 分かち合う

もちろん全てが重要で、一つでも欠けているとお金持ちになるのは難しいでしょう。しかしここでは最も実践しやすく、根本的な考えを学ぶために2番目の「賢く使う」に焦点を当てていきます。

どんなにお金を稼いでも、それが全部出ていってしまい、自分に返ってくることのないお金の使い方をしていたら、いつまでたってもお金持ちにはなれないでしょう。だからこそ「いかにお金を使うのか」というのが重要なのです。
このゲラー氏の教えをぼくなりに5つのポイントに噛み砕いてみました。お金を「賢く使う」ポイントをみていきましょう。

「生き金」を使う

よく「生き金」「死に金」のような言葉を聞きますが、要は長期的に見て自分に返ってくるお金の使い方をすることが、お金持ちへの第一歩ということです。
例えば、流行りの服を買うこと。これは行ってしまえば「死に金」です。そのとき気分は良くなるかもしれませんし、身だしなみは重要です。しかしそこに数年後に全く必要としなくなるものにお金を費やすのは、良い判断とは言えないでしょう。
一方で、株を学んで投資したり、知識やスキル習得のためにお金を使うことは、長期的に見ても自分のためになるので、「生き金」というわけです。
お金を使う時、今自分はどっちに支払おうとしているのか、考えてみましょう。

買うものの価値を見極める

何かものを買うときに、ほとんどのものには値段がついています。

当たり前だと思うかもしれませんが、その値段って誰が決めたのでしょう?何が基準なのでしょう。

これまで店やネットで見てきた経験から、だいたいのものの値段の相場は把握できてしまいますが、だからこそ自分の頭でそのものの価値を考える機会がほとんどないのが現状だと思います。

ゲラー氏は、こういいます。

金持ちは、お金と何かを交換するとき、必ずその価値以上のものかどうかを見る。
常にものを買う際には、そのくらいの価値があるのか、という癖をつけると大きな間違いをすることがなくなります。こうしてマーケット感覚が養われていきます。

本当に必要なものしか買わない

感情にまかせてものを買ったり、それを買う理由を考えない、ということは多々あると思います。
しかし「必要なもの」と「欲しいもの」は違うということを知ることが重要です。本当に必要なものを見極め、もし「欲しいもの」が出てきたら、本当にそれが欲しいのか一歩踏みとどまりましょう。
「欲しいものが出てきたら、一週間待ちなさい」
それがゲラー氏のアドバイスです。そうすれば、余分なものを買う確率がぐんと減ることでしょう。

買う目的を考える

ものを買うときには、それを買う理由や目的があるものです。

服を買う、お酒を飲む、それはおしゃれをしたかったり、ストレスを発散するためかもしれません。

しかし、おしゃれをしたいなら今あるものでできるかもしれません。ストレス発散が目的ならば、そのへんを走ってくれば解消できるかもしれません。

つまり、その目的を達成するためには、必ずしもそれを買う必要はないかもしれない、ということです。それを買って何を得ようとしているのかを常に考えるようにしましょう。

人を喜ばせる

「賢く使うとは、それが人を喜ばせるように使うことだ」

とゲラー氏は言います。

大事な人にプレゼントをすること、自分以外の人を思いやる気持ちは成功の秘訣の一つです。

そしてそのプレゼントの渡し方も重要だといいます。気持ちよく受け取れるような、感情面の言い訳を用意してあげるということです。

何かに対する感謝やお礼などを理由にするなどすると、もらう側も気楽に受け取ることができますよね。

時間も賢く使う

ビーチでのバカンス

お金だけでなく、そもそも時間というのもお金以上に貴重なものです。時間はお金では買えないからです。

この時間の使い方が、お金持ちになれるかどうか、ひいては幸せな人生を送れるかどうかが決まります。

世の中には、二通りの人間しかいない。
ゲラー氏は、「自由人」と「不自由人」という言葉を使って、人間を二種類に分類します。
自由人は毎日、自由、チャンス、豊かさ、楽しさ、与える喜び、感謝に満ちて生活している。
不自由人は、窮屈さ、徒労感、貧困、欠乏、競争、嫉妬、イライラ、不満、怒りなどを感じながら正解している。
どちらがいいかね?
もちろん、自由人を目指すべきです。そして自由人への第一歩は、「現状を変える」ところからです。
不自由人は、自分で自らを不自由にしている。夜や週末の時間を平日の仕事の憂さ晴らしに使ってしまっている。その貴重な時間を使って、自由な人間になる計画を練るなんてことは考えもしない。人生を見つめなおして、再構築するなんていうことに頭がまわらないんだ。
日々忙しく働いていると、好きでもない仕事ややりたくない仕事であっても、それをやめようという気持ちはなかなか起きないものです。
しかし、平日に仕事をがんばって、休みは遅くまで寝る、ストレス発散に時間を割くという生活をしていると、その現状を抜け出すための時間の使い方ができず、また憂鬱な気持ちで仕事を迎えるだけです。
長い目で見て、自分の未来のためになる時間の使い方をしましょう。まずは自分が何をやりたいかを明確にし、その目標に向かって自分がすべきことに時間を使いましょう。

明日からはじめよう!

『ユダヤ人大富豪の教え』から学ぶべき、明日からはじめたい行動内容は、

休日に自分と向き合う

です。休みの日に仕事の疲れをとるために、遅くまで寝るなんてもってのほかです。お金も時間も自分の未来のためになる使い方をするべきです。

まずは自分が本当にしたいこと、なりたい姿を紙に書き出してみましょう。紙に書き出す効果は絶大です。

ポイントは環境的な制約を一切考えない、ということです。いったん、「お金がないからできない」「今の自分だとそんなリスクはとれない」など考えず、最大限の想像力を働かせてみましょう。

この『ユダヤ人大富豪の教え』では、お金に関する知識だけでなく、人生に必要な幅広い教訓が詰まっています。文庫版が出ているの気軽に手にとってみましょう!

それでは楽しい読書ライフを!

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