スティーヴン・キングに学ぶ【文章を書く力を磨く方法】と【仕事術】

『書くことについて』スティーヴン・キング

今回はアメリカの大作家スティーヴン・キングから学んだ、文章を書く力を磨く方法いかなる仕事をする上でも重要な姿勢について紹介していきます。

スティーヴン・キングと言えば『IT』や『スタンド・バイ・ミー』などで知られる現代を代表する作家です。日本で言うと年代的には村上春樹に近い感じで、デビュー時期も長編作品の数も遠くありません。スティーヴン・キング本人はあまり思ってないそうですが、多作な作家であると言えます。

スティーヴン・キングが心がけている文章を書く上でのコツやノウハウとはどのようなものなのでしょうか。またクオリティーの高い仕事をこれだけのペースで安定して長く続けることができる秘訣とはなんなのでしょうか。

タイトル通りスティーヴン・キングが書くことについてまとめた『書くことについて』という本から、学ぶことが多すぎましたが、ポイントを12点に絞って(これでも絞った方です!)紹介します。抽象化して考えれば、あらゆる分野で仕事をする人にも使えるマインドセットや仕事術を身につけるきっかけになるでしょう。

スティーヴン・キングに学ぶ仕事術

1. とにかく量をこなせ

作家になりたいのなら、絶対にしなければならないことがふたつある。たくさん読み、たくさん書くことだ。

これは作家だけでなく、どのような職業の人でも言えることだと思いますが、とにかく量をこなすこと以外に近道はないとキングは言います。

最初から質ばかりにこだわるのではなく、とにかく量をこなすことで生まれる質もあるのです。どんな本でも何かしら得られるものはあると言います。

最初から「いい仕事をしなければならない」と重荷を背負うのではなく、とりあえずたくさんやってみることが成長につながっていくのです。

2. 真似からオリジナリティを生む

気に入った文体が見つかれば、それを真似すればいい。何も悪いことではない。

初めからオンリーワンな自分、オリジナリティのあるアウトプットをしようとすると、上手くいかないことがほとんどだというのはぼくも感じています。

まずは自分の尊敬している人や好きな作品の真似をしてみるのです。そうすれば自分の好みや味も確立していき、最終的には自分のオリジナリティが出ているものではないでしょうか。

「とにかく量をこなせ」とも関連しますが、自分の好みのインプットをかなりの量続けていれば、自ずとそれがアウトプットに反映されるものです。

3. 余計な言葉は削れ

手直しをするときにいちばん大事なのは、余計な言葉をすべて削ることだ

これはスティーヴン・キングが高校生のときに出会ったとある週間新聞の編集長から得た教訓です。

言葉を飾り立てるよりも、シンプルな言葉で本質に迫ることが重要だということではないでしょうか。何かを伝えるとき、ついあれこれ言葉にしてしまいますが、本当に伝えたいことに焦点を絞るのです。

書くことだけでなく、話すときも、何かそれ以外に表現をするときにも同じことが言えます。

4. コアと市場を行き来せよ

ドアを閉めて書け。ドアをあけて書きなおせ。

この考え方も、キングが高校生のときに出会ったと週間新聞の編集長から学んだことだと言います。

最初は自分の好きなように書けば良い。伝えたいことをありのままに言葉にします。しかし、それを客観的に振り返ることも重要です。自分以外に読む人がいるという前提で、市場(他人)にとって有益な内容か、面白い内容か、読みやすいかなどを考える必要があります。一方で最初の段階で市場を意識しすぎると、自分の色が出ない味気ないものになってしまいますよね。

5. 環境を言い訳にするな

執筆にとりかかるのは仕事が退けてからだった。

キングが駆け出しの頃、子供も二人いて、経済的な余裕はなかったと言います。本人は洗濯屋で仕事をしつつ、その合間に作品に手をつけていたそうです。

生活のためにお金を稼ぐのに必死で、なかなか自分の好きなことややりたいことがができない。これは誰しも考えてしまうことではないでしょうか。しかし、こんなとき「時間がないから」という言い訳をせず、なんとか時間を作ってやってみるということほど大事なことはありません。打席に立たなければホームランを打つ機会さえ得られないのです。

6. 真剣に取り組め

いい加減な気持ちで書くことだけは許されない。繰りかえす。いい加減な気持ちで原稿に向かってはならない。

「ものを書くときの動機は人さまざまで」いいと言います。しかし、やるからには真剣に取り組むという姿勢が求められます。真剣にならなければ、最大限のパフォーマンスを発揮できないことはおろか、それがものを書く仕事であれなんであれ、自分が好きなこと(得意なこと)かどうかという判断すらできません。

よく「好きなことややりたいことが見つからない」という人がいますが、何事も本気で向き合ってみてないだけなのではないでしょうか。

7. 基本的なスキルは身につけよ

ものを書くとき、自分の力を最大限に発揮するためには、自分専用の道具箱をつくって、それを持ち運ぶための筋肉を鍛えることである。

キングも自分の「道具箱」を持っており、そこには自分なりの書くためのノウハウが入っていると言います。例えば基本的な語彙や文法の知識だったり、「副詞には頼らない」といった自分の経験から得たこだわりが収納されています。あまり多くのものが入っていたのでは、扱いきれないかもしれません。

自分に必要な最低限かつ最重要な「道具」を自在に操れることが、スペジャリストとして質の高い仕事を継続するポイントなのです。

8. 誘惑は排除せよ

テレビのことを忘れると、ほとんどのひとは読書に歓びを見いだすことができるようになる。テレビを切れば、文章の質だけでなく、人生の質もあがる。

「環境を言い訳にするな」とも似ていますが、環境というのは自分で作り出すものです。なかなかやりたいことに取り組めないという人は、周囲にその集中を邪魔する誘惑が溢れているのではないでしょうか。

スマホ、テレビ、ベッド、お菓子…つい手が伸びてしまいそうになるものが近くにあると、どんなに意志の強い人でも誘惑と戦う労力がかかってしまいます。

9. 具体的な目標を設定せよ

私の場合、よほどの急用でもないかぎり、二千語書くまで仕事を切りあげないことにしている。

継続して成果を残すためには、強い意志やモチベーションだけでなく、習慣化の力を借りることも重要です。毎日の目標を具体的に決めることで、その量だけこなすことを習慣化するのです。

これだけ多作な作家でも、1日2,000語という常識的な目標にすぎません(日本語で換算すると5,000~6,000語くらいでしょうか)。しかし毎日の積み重ねが大きな成果につながるわけですね。

10. 最後まで諦めるな

“これはいい作品だ、ここで投げだしたら死ぬまで後悔することになるぞ。”

とある長編を書いているときに、突然何を書いたらいいかわからなくなってしまったことがあると言います。かなりの枚数を書いたところでのスランプ。そんなときにそんな自分の声が聞こえたと言います。

そんなときでも自分を鼓舞し、ときには何もしないという時期もありながらなんとか完成させた作品が『サ・スタンド』というキングの中でも最も評価されている作品につながったそうです。

11. 区切りでしっかり休む

心と想像力(切っても切れない関係にあるが、同じものではない)をリフレッシュさせて、書くという作業を再開できるようにしなければならない。

大きな仕事を一区切りさせたら、2~3日は頭を空っぽにしてリラックスできる時間の過ごし方をすべきだとキングは言います。毎日休みなく仕事をし続けるようなイメージの作家でも、このような休息を思い切ってとることが長期的に活躍する条件なのかもしれません。休むことも仕事のうちなのです。

12. 好きなことをしろ

なんでも好きなことをすればいいのだ。いやになるくらい当たりまえのことでもいいし、信じられないくらい突拍子もないことでもいい。

成功すれば儲けものだし、失敗しても得られるものはあります。取り返しのつかなくなることなんてそうそうありません。あれこれ考えて、身動きが取れなくなるくらいなら、とにかく好きなことを好きなようにやってみればいいのです。

悩むのはその後にすべきではないでしょうか。

『書くことについて』を行動に移す

『書くことについて』から学ぶべき、明日から始めたい行動内容は

誘惑を排除する

です。

「集中が続かない」「なにをやっても三日坊主だ」という悩みを持つ人には特に言えることですが、まずは環境から作っていきましょう。テレビをつい見てしまうなら、極端な話、テレビを捨ててしまえば、見ることはなくなります。コンセントを抜くというだけでもかなり変わるかもしれません。

スティーヴン・キングのこれまで人生に加え、そのように作家として成功したのか、どのように文章を磨いているのかということが具体的に書かれた一冊です。文章を書く仕事をしている人以外にも、継続して質の高いアウトプットが求められるような人にはオススメの本です!

それでは楽しい読書ライフを!

▽他にもオススメしたい本がたくさんあります!▽

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