おすすめの自己啓発本ランキング 読んでわかった<歴代ベスト15>

歴代自己啓発本ランキング

自分の成長や問題解決を目的に読まれる自己啓発本ですが、近年ではビジネスパーソンのみならず学生やシニア層まで幅広く読書の対象になっています。ここでは必読のベストセラーから新定番のタイトルまで、おすすめの自己啓発本を15冊ランキング形式で発表します

さらに自己啓発本を読む目的効果的な読み方最適な本の選び方も簡単解説していきます。自己啓発書の魅力を知り、生活を豊かにしていきましょう。

目次

自己啓発本を読む目的

本を読む女性

自己啓発本がこれだけ多くの人に時代を超えて読み継がれる理由は何なのでしょうか。大きく分けて自己啓発本を読む目的を二つご紹介します。

目的① 実生活に活かすため

もちろん読むだけで新たな知識や著者の言葉で刺激を受けるものですが、自己啓発本を読む最大の目的は本の内容を実生活に活かすことです。仕事でのレベルアップのため、プライベートで抱える不安や悩みを解決するため。

自己啓発本の内容を行動に移すことで、はじめて自分の人生に影響を及ぼすことができます。先人たちが生涯を通して得た濃密な知見を学びを、自分の人生で活かさない手はありません。

目的② 自己成長につなげるため

物事の本質が詰まっている自己啓発本は、人間としての成長を促してくれるのはもちろんのこと、本のテーマによっては仕事に直接活かせる知識やスキルを身につける機会を与えてくれます。未知の領域に触れることで、自分の興味や関心を広げてくれるのも自己啓発本の大きな魅力です。

すぐに役立つことばかりではないかもしれませんが、将来的に人生のあらゆる局面で助けとなるでしょう。困難にぶつかったときは、本の知識が顔を覗かせ、その知識を自分事として捉えることで理解が深まります。その過程は自分の成長に他なりません。

自己啓発本の効果的な読み方

所狭しと並べられた本棚

本の読み方によって、その本をどれだけ理解できて有効活用できるのかが大きく異なります。より効率的に、深く理解し、実生活に応用するための読み方を三点紹介します。

効果的な読み方① その本を読む目的を明確にする

「自分がその本を読むことで何を得たいのか」、これを考えることで読書の吸収率や理解度が何倍も変わってきます。何となく読んで「面白い本だったな」という読み方も否定しませんが、その本を最大限活用するためには、やはり明確な目的を持つべきです。

「同業のトップ経営者の視点を学びたい」「お金に悩まないための知識を身につけたい」など具体的に学びたいことを考えておくことで、その関連箇所を見逃すことなく読むことができます。結果的に自分が学ぶたいことが書いてなくても問題ありません。

一冊読めば「自分が学びたいのはこのテーマではない」と理解し、次の本を選ぶときに大きなヒントになります。また事前に考えてもなかった面白い内容に出会うこともあるでしょう。

効果的な読み方② 内容について自分の頭で考える

自己啓発本に限りませんが、本を効果的に読み方法として「自分の頭で考える」ことが挙げられます。書いてある内容を鵜呑みにせず、一度自分の頭で咀嚼することが重要です。その内容は著者の主張にすぎず真実とは限らないこと、鵜呑みにすると思考力が衰えることなどが自分の頭で考えるべき主な理由です。

その内容に賛同する場合は「具体的に自分はどう思うのか」と自分の言葉で考えます。反対する場合もただ批判するのではなく、「なぜ著者はこう主張するのだろうか」「ではより良いアイデアはあるか」など考えることです。

そうすることで本当の思考力を磨きながら、読書の理解度も深めていくことができるのです。

効果的な読み方③ アウトプットを前提に読む

アウトプットを前提に本を読むメリットは計り知れません。本の内容を友達や家族に話す、SNSで投稿する、ブログを書くなど、この場合アウトプットは自分のスタイルに合っていればなんでも良いでしょう。

アウトプットというゴールをつくることで、効率的に知識を得ることができますし、誰かに伝えようとすることで内容をごまかさずに理解するようになります

自己啓発本の選び方

本を持ち上げる手

ではどのように自分に合った自己啓発本を選べばよいのでしょうか。街の書店に行けば、溢れんばかりの自己啓発本やビジネス書が本棚に並んでいます。Amazonなどのネット書店を見ても、人気ランキングこそ見ることはできますが、どれを選べばよいのか迷ってしまうことも多いでしょう。ここでは自己啓発本の選び方を三つの軸で紹介します。

選び方① テーマ別

テーマ別で自己啓発本を選ぶというのが最も主流な考え方ではないでしょうか。自分の仕事や業界に関するもの、「お金」「時間術」「独学」など自分の関心にあったテーマで選びます。テーマ別に選ぶ利点は、その本を読む目的も明確になりやすく、何より興味を持って楽しく読めることです。

選び方② 著者別

著者の名前が先頭に立つのが自己啓発本の特徴です。ベストセラーをいくつも世に送り出してきたレジェンドや、現代の最前線で活躍する経営者や起業家などで選ぶのも良いでしょう。そして良かった本の著者の他の本を選び、その後の読書につながっていくこともあります。

選び方③ 名著と呼ばれる本

長年売れ続けている本にはやはりそれなりの理由があります。時代を超えて通用する本質が書かれているからでしょう。毎日何百冊という新刊が発売されている中で、良書とは呼べない本もたくさんあることも事実です。選書の精度を上げるためにも、特に最初のうちは名著と言われるロングセラー作品や古典を選ぶのも手です

おすすめの自己啓発本ランキング

15. エッセンシャル思考 (Essentialism: The Disciplined Pursuit of Less)

『エッセンシャル思考』は「より少なく、しかしより良く」というコンセプトのもと、最小の時間で最大の成果の達成するための思考プロセスを解説した一冊。10のエネルギーを持っているとしたら、1ずつ10のことに振り分けるのではなく、1つのことに全てのエネルギーを注げば遠くの目標に到達することができるという考えです。

選択肢の多い時代にこそ、自分で選び取っていく重要性を主張。「何かを選び取るということは、その他全てを捨てなければならない」というトレードオフの真実に気づいている人、または実践できている人は意外と少ないのではないでしょうか。本書では、①見極める②捨てる③仕組み化するという3ステップに区切ってエッセンシャル思考の実践法が解説されています。

忙しすぎる人、全部をこなせば上手くいくと信じ込んでいる人は必読です。

著者:グレッグ マキューン (Greg McKeown)
出版年:2014年(アメリカ)/2014年(日本)

14. 思考は現実化する (Think and Grow Rich)

世界で1億部以上を売り上げる『思考は現実化する』は最も有名な自己啓発本と言えるでしょう。ナポレオン・ヒルが体系化した「時代を超えて通用する普遍的で不変的な教え」は今後の人生において長く、あらゆる局面であなたの助けとなってくれるでしょう。

「思考は現実化する」というタイトルの通り、自分の願望を実現させる、ひいては人生の成功をおさめるために必要な具体的な方法が豊富な事例とともに紹介されています。自分の強みも弱みも客観視することができる「自己分析のための質問」や「失敗を招く30の原因」などは、自分について考える格好のツールとなります。

ハードカバーで本編500ページ超と分量が少し多いですが、本書でも推奨しているように、18章ある中で自分の興味のある箇所のみをつまみ読みしても十分有益です。

関連記事

ここでは世界的名著『思考は現実化する』で学んだことをもとに、願望を実現させるために必要なことを解説していきます。これは時代を超えた本質だと思います! 明治大学文学部教授で数々の著作を出版する著述家としても知られる齋藤孝さんが「自己啓発[…]

願望を実現するための真実
著者:ナポレオン・ヒル (Napoleon Hill)
出版年:1937年(アメリカ)/1999年(日本)

13. ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法

今や自己啓発本の代表的な作家として知られる社会派ブロガーのちきりんさんの最初の著作が『ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法』です。仕事やプライベートでも数々の悩みやストレスを抱える現代人は、それが当たり前で仕方のないことだと思いがちです。

しかし「好き」や「楽しい」という楽な生き方だってできるのだと教えてくれるのがこの『ゆるく考えよう』なのです。無理な目標を立てない、人と違うことをポジティブに捉える、お金と時間の価値を見つめ直す。このような著者の考えは気持ちを軽くしてくれるだけでなく、実際に人生に役立つヒントを与えてくれるのが魅力です。

著者:ちきりん
出版年:2011年(日本)

12. 20代にしておきたい17のこと

数多くの人気自己啓発本を世に送り出す本田健さんの『20代にしておきたい17のこと』は、後悔のない人生を送るための教えが詰まった一冊です。10代から60代まで各年代別にシリーズが続いており、各年齢層への生き方のヒントを与えてくれます。

「この通りに生きるべきだ」というものではなく、「こういう生き方もあるよ」という選択肢を示してくれる内容になっています。仕事やお金、恋愛、その他の人間関係など人生のあらゆる視点が網羅されているのが特徴です。人生はどれだけお金を払ったところで後戻りはできません。後悔のないよう、今できることの可能性を広げましょう。

関連記事

人生で最もエネルギーに溢れ、先が明確にはわからないながらもがむしゃらに生きるのが20代です。そんな20代に向けて、今やっておかないと後悔すること、今しかできないことを先人の知恵を借りて5つ紹介したいと思います。ここでは本田健さん(『ユダヤ人[…]

20代のうちにやっておくべきこと
著者:本田健
出版年:2010年(日本)

11. 反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』は現代人のメンタル問題の解消にフォーカスした自己啓発本です。あらゆる悩みや不安、ストレスなどの苦しみは全て自分の心が「反応」することによって生まれていると主張します。

そんな現代人が悩みをなくすために、2500年も前の「原始仏教」を応用したメンタルトレーニング方法が解説されています。心の反応に気づき、その気持ちを言語化し、分類するというアプローチ。目を向けるべきは、自分の外ではなく内側だと気づかせてくれる本です。

関連記事

「小さなことでイライラやストレスを感じてしまう...」 「今の状況になんとなく満足できない...」 「職場の人間関係に悩んでいる...」 「漠然と将来が不安...」 そんなストレスや悩みは誰にでもあると思います。 […]

反応しない練習
著者:草薙龍瞬
出版年:2015年(日本)

10. さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0 (StrengthsFinder 2.0)

2010年代に日米でベストセラーとなった自己啓発本『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』は、自分の強みを見える化し、その強みの活かし方を分析してくれます。本書に付属されているコードでウェブテストを受けることで、34に分けられた資質の中から自分の強みに該当する5点が抽出されます。

さらに各資質における行動ポイントなどが具体的に書かれており、実際に自分の仕事やキャリア選択に活かしやすくなっています。就職活動、転職活動における表面的な自己PRのためではなく、本質的に自分に合った仕事を見つけるために活用できるツールです。

著者:トム・ラス (Tom Rath)
出版年:2007年(アメリカ)/2017年(日本)

9. チーズはどこへ消えた? (Who Moved My Cheese?)

『チーズはどこへ消えた?』は全世界で3000万部近くを売り上げる自己啓発本の名著でありながら、そのシンプルさによって入門書としての人気も博しています。「1時間で読めて10年使える」というキャッチコピーのように、わずか100ページ弱で構成される本書は読書初心者でも簡単に読めてしまいます。

小人二人とネズミ二匹が迷路の世界でチーズを探す物語になっていて、命に関わる大切な食料して描かれるチーズをめぐって大切なことに気づかせてくれます。テクノロジーの発展、災害や感染症などの不慮の出来事によって大きく変化するこの時代で、「では自分はどのように変化に対応するべきか」を考えさせてくれる一冊です。

続編として『迷路の外には何がある?』もおすすめです。

関連記事

あっという間に迎えた東京オリンピックイヤー2020年。 さらに最近では人工知能(AI)、IoT、5G、自動運転というようなテクノロジーの進歩を感じる言葉が飛び交っています。しかも問題は、これは決して他人事ではなく、近い将来自分にも関わるこ[…]

チーズはどこへ消えた?
著者:スペンサー・ジョンソン (Spencer Johnson)
出版年:1998年(アメリカ)/2000年(日本)

8. 仕事は楽しいかね? (The Max Strategy)

ストーリー形式の『仕事は楽しいかね?』は、出世ができない35歳の会社員が空港に吹雪で閉じ込められるところから始まります。そしてとある老人(のちにビジネスの天才であるとわかる)に悩みを打ち明け、一晩限りの講義を聞くことに。

本書で一貫して強調されるのは、新しいことを試し続けることと、それによって起きた「偶然」を見逃さないことです。コカコーラやディズニーなどアメリカの有名企業などを例に、成功がいかに偶然や試行錯誤から生まれているかを教えてくれます。そして読者は主人公と同じ立場で、自分の仕事に新しいアイデアを持ち込み、少しでも「明日は今日と違う自分になる」努力をする大切さに気づくはずです。

物語形式で200ページにもみたいな本なので読みやすいのですが、本質的な内容を見事に抽出した漫画版もあるのでそちらもおすすめです。

関連記事

突然ですが、「あなたにとって仕事とはどのようなものですか?」と聞かれたら、どのように答えるでしょうか。 はたまた「仕事は楽しいですか?」という質問に対してはどうでしょう。 心の底から「すごく楽しい。もう食べることより寝ることより[…]

まんがで変わる! 仕事は楽しいかね?
著者:デイル・ドーテン (Dale Dauten)
出版年:1996年(アメリカ)/2001年(日本)

7. 人を動かす (How to Win Friends and Influence People)

自己啓発本の世界的巨匠と言えばデール・カーネギーですが、彼の代名詞的な著作が『人を動かす』です。1936年にアメリカで出版されて以来、全世界で1500万部、日本だけでも500万部を突破する大ベストセラーとして知られています。現代では数え切れないほど多くの「コミュニケーション術」や「対人関係」についての自己啓発本がある中で、『人を動かす』はそれら全ての原点的な作品と言えます。

他人に気持ちよく動いてもらう方法、人に好かれたり信用される方法、交渉の場で他人を説得する方法など、人間関係に関する良質な知見が詰まっています。会社で部下や上司と上手くやっていくために、家族と良い関係を築くために、本書でコミュニケーションの本質を学ぶことができます。

関連記事

ビジネスでも家庭でもコミュニケーションは極めて重要ですが、ある程度は当たり前にスムーズにできてしまうのもコミュニケーションです。難しいのが、何か問題を抱えているときです。例えば、 ・相手の発言や行動が理解できない (なんで[…]

『人を動かす』を応用する方法
著者:デール・カーネギー (Dale Carnegie)
出版年:1936年(アメリカ)/1937年(日本)

6. 道は開ける (How to Stop Worrying and Start Living)

1948年に書かれた『道は開ける』は『人を動かす』と並び、デール・カーネギーの代表作の一つです。その後世界的に読み継がれ、日本でも時代に合わせて細かく修正されてきました。『道は開ける』は主に仕事や家庭内で抱く悩みや疲労に焦点を当てた自己啓発本です。

机上の空論ではなく、実際に悩みや不安を客観的に分析し、解決策を生み出していく方法が解説されています。どのような時代や状況でも応用できる本質的な教えに加え、具体例を交えたわかりやすさ、実用性がこれだけ多くの人に読まれる要因となっています。

関連記事

今回は、世界中で最も読まれるビジネス書の一つであるカーネギー著『道は開ける』を紹介したいと思います。 カーネギーのもう一つの代表作『人を動かす』では主に対人関係について言及されている一方で、 この本は主に個人の「悩み」に焦点を当て、[…]

道は開ける
著者:デール・カーネギー (Dale Carnegie)
出版年:1948年(アメリカ)/1950年(日本)

5. 嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え

2010年代のベストセラー『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』は、現代人の多くが抱える具体的な不安や悩みに対してアドラー心理学を適用して解決を試みる自己啓発書です。トラウマは自分が作り出す言い訳にすぎない、承認欲求に振り回されるな、というような主張は現代をせわしなく生きる読者にとって大いに響く内容です。

どんなに個人的な悩みでさえも、全ては対人関係に起因するという考えが理解できれば、自ずと根本的な解決策が見えてくるはずです。対話方式で進む本書ですが、相談する側の青年と同じ立場で読み進めることで、より身近にアドラー心理学をとらえることができるでしょう。

関連記事

今回紹介する本は、『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』です。『嫌われる勇気』は書店やテレビなどで一度は見たこと・聞いたことがある人も多いかと思います。 『嫌われる勇気』はアドラー心理学についての本で、アドラー心理学という[…]

嫌われる勇気
著者:岸見一郎/古賀史健
出版年:2013年

4. メモの魔力

自己啓発本の新定番になりつつある『メモの魔力』は、起業家・前田裕二さんが人生を通して会得した自己流のメモ術を紹介した本です。メモを単なる記録のツールとしてみなすのではなく、ビジネスアイデアなどの知的生産や徹底した自己分析などに応用する手法が秀逸です。

実際に頭を働かせ、手を動かしながら実際に役立つアイデアを生み出す過程で、抽象化能力や要約力、キャッチコピーのセンスなどさまざまな思考力を養うことができます。巻末には自己分析1000問が収録されており、これからの生き方の指針になる自己を発見する手助けにもなります。

関連記事

今話題で、2019年もっとも読まれたビジネス書である『メモの魔力』。いったい何がすごくてそんなに売れているのでしょう? ここでは、その『メモの魔力』のすごさ、紹介されているメモ術、著者の前田裕二さんについて、超カンタンに紹介していきた[…]

『メモの魔力』前田裕二
著者:前田裕二
出版年:2018年

3. 生き方―人間として一番大切なこと

数々の自己啓発本の名著が海外で生まれてきましたが、国内で最も有名な一冊と言えば稲盛和夫さんの『生き方―人間として一番大切なこと』です。京セラやKDDIなど日本を支えてきた大企業を創業した経営者・稲盛和夫さんが、人生哲学をテーマに2004年に書き上げたものです。

「原理原則から考える」「利他の心で生きる」など全5章で構成され、各章には時代に左右されない本質的な人生と仕事の教えが示されています。「人間は何のために生きるのか」という根源的な問いに対する著者の答えが「心を高めること」「魂を磨くこと」であるように、それを実践するための心構えを説いています。けっして特別な存在ではなかった著者が、読者に寄り添うような文章で、核心的なメッセージを届ける一冊です。

関連記事

自己啓発書と言えば海外の本を連想する方も多いと思いますが、国内の名著と言えばその一つに挙がるのが稲盛和夫さんの『生き方』でしょう。京セラやKDDIを創業した日本でも歴史に名を残す経営者・稲盛和夫さんが、人生哲学をテーマに2004年に書き上げ[…]

稲盛和夫『生き方』名言集
著者:稲盛和夫
出版年:2004年

2. 道をひらく

日本の自己啓発書の古典的名作としてまず挙げられるのが『道をひらく』です。『道をひらく』はパナソニックの創業者として知られる松下幸之助の代表的な著作で、1968年に出版されて以来500万部以上を売り上げ、多くの経営者やビジネスパーソンのバイブル的な存在となっています。

本書には仕事や人生全体をテーマに全121篇が収録されており、「困難にぶつかったとき」「生きがいのある人生のために」など11の大きな章でくくられています。悩みを抱える人も向上心のある人も、この偉大な経営者が一生を通じて会得した学びを読み解くことで、一段上の視点から物事を見つめ直させてくれるでしょう。

関連記事

『道をひらく』を今こそ、もう一度。 パナソニックの創業者として知られる松下幸之助の代表的著作『道をひらく』を読んだことない方は必読、読んだことのある方も今こそもう一度ゆっくり時間をかけて熟読してみませんか。 1968年に出版され[…]

松下幸之助の名言
著者:松下幸之助
出版年:1968年

1. 7つの習慣 (The 7 Habits of Highly Effective People)

『7つの習慣』は1989年に出版されて以来4000万部以上を売り上げる、世界的自己啓発本の名著です。物事の見方を根本から覆す「インサイド・アウト」と普遍的な原則に基づく人格を形成するための「7つの習慣」が紹介されています。

各習慣を実生活に応用することが終始促されており、第1の習慣から一つずつ段階的に実践していくことができます。人生を通してあるべき自分の姿を見直し、仕事でもプライベートでもブレない本質に気づくことで、あらゆる問題に対して表面的ではなく根本的なアプローチをする姿勢が身につくでしょう。

本書自体も読みやすい部類ですが、それでも500ページという分厚さに躊躇してしまう方は、漫画版の『まんがでわかる 7つの習慣』やエッセンスを抽出した『13歳から分かる! 7つの習慣 自分を変えるレッスン』もおすすめです。

関連記事

今回は、どうしても紹介したい本があるので、その本について解説していきます。 その本とは、スティーブン・R・コヴィー著『7つの習慣』です! 不朽の名作『7つの習慣』は、1989年にアメリカで出版されました。日本でも1996年に出版[…]

『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー
著者:スティーブン・R・コヴィー (Stephen R. Covey)
出版年:1989年(アメリカ)/1996年(日本)

最後に

ここまで自己啓発本を読む目的から、効果的な本の読み方、選び方に加え、実際におすすめの国内外の自己啓発書を紹介してきました。やはり自己啓発本のベストということになると、長く読まれてきた古典的な作品も多くラインクインしますが、最近で「これは今こそ読むべきだ」と感じた本も選んでいます。

もちろん読むだけでも大いにためになる自己啓発本ですが、書いてある内容を血肉化するために、実際に自分の生活の中で実践することで何倍にも生きてきます。

それでは楽しい読書ライフを!

<<こちらも読まれています>>

関連記事

「読書に馴染みがない人にもオススメの」「絶対に読むべき」必読のビジネス書をテーマに、1位から30位までのビジネス書ランキングを紹介します。今話題の起業家の著作や長く読み継がれる名作まで幅広く網羅する一方で、あまり知られていない隠れた名著もラ[…]

ビジネス書 ランキング
関連記事

毎日200冊近くもの本が出版されている中で、ビジネス書の本質に触れたいなら迷わず古典を選ぶべきです。ビジネス書の古典と言っても何百年もさかのぼることはなく、せいぜいここ100年の間に出版されたものが多いので、「難しいそう」という心配はありま[…]

ビジネス書の古典
関連記事

「読書をする理由って何なの?」「読書をしてどういうメリットがあるの?」 そんな疑問を抱いている方に向けて、ここでは心から読書をオススメしたい理由と読書の具体的なメリットを紹介していきたいと思います。 特に、読書を習慣にしていない[…]

読書をオススメしたい理由

【関連記事】

落合陽一さんのおすすめな本7冊+落合さんが推奨する7冊

アフターコロナの世界を考えるための10冊の本

【読書が挫折してしまう人へ】継続して本が読める10のコツ