『7つの習慣』を1つずつわかりやすく解説してみました

『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー

今回は、どうしても紹介したい本があるので、その本について解説していきます。

その本とは、スティーブン・R・コヴィー著『7つの習慣』です!

不朽の名作『7つの習慣』は、1989年にアメリカで出版されました。日本でも1996年に出版され、世界的に4,000万部、日本だけでも200万部以上を売り上げるという、今や世界的に最も有名なビジネス書であり自己啓発本といえるでしょう。

この本を一言で紹介すると、これだけ読めばいい、ベストオブベスト自己啓発本兼ビジネス書です。そして、ぼくの最もお気に入りの本と呼べる一冊です。

『7つの習慣』は500ページほどのボリュームがある厚めの本ですが、スムーズに読めるよう、もしくは簡単に理解が深められるように、本書で紹介されている「7つの習慣」を1つずつ解説していきます。

ぼくが『7つの習慣』に出会った経緯

『7つの習慣』は、トータル約500ページの分厚い本です。読書に慣れていない人は少し圧倒されてしまうかもしれません。マンガ版で読むのもおすすめですが、原書のエッセンスを余すことなく伝えたいというのがぼくの思いなので、ここで紹介させてもらうことにしました。

ぼくが『7つの習慣』に出会った経緯は、社会人になる前に集中的に読書をしていた時期に遡ります。まだビジネス書に慣れ親しんでいなかったぼくが最初に手にとってのが、まんが&図解版の『7つの習慣』でした。とてもわかりやすい上に、書いてある内容は共感すべきものばかりでした。

まんがと図解でわかる 7つの習慣
『7つの習慣』はいろいろなバリエーションがありますが、ぼくが最初に出会ったのは、普通のまんが版とも違うものです。

ただ、このときは「良い本だな〜」くらいの印象に留まったことも事実です。次のきっかけは、ぼくの尊敬する一人である前田裕二さんの言葉でした。前田さんが社会人になり、上司からおすすめされた本が『7つの習慣』だったと聞きました。あの人間像の前田さんがおすすめしているんだから、もう一度見てみようと思い、まんが版ではなく、原書の訳を読むことにしました。

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前田裕二オススメの本

当時よりもある程度の読書をしてきたぼくが改めて抱いた印象は「なんかこの本あらゆるビジネス書で言ってることが書いてあるんじゃ…」という驚きでした。

それ以来『7つの習慣』を繰り返し読んでは、自分の生活に落とし込んでいくということをしている最中なのが今です。何度読んでも、自分の中でも大きな気づきが発見できますし、時代に左右されない本質が書いてあるので、心が不安定になることもありません。

そして今回ぼくにとってとても大切な本をこのように紹介するきっかけとなったのは、本書のこのような言葉でした。

この本との関係を生徒(教わる側)から教師(教える側)に転換することを勧めたい。

ぼくは本当にいいなと思った本をできる限り、このブログで紹介することにしています。そして自分の地肉にしたいと思う本ほど、このように記事にしたり、誰かに話したりとアウトプットすることで理解度がぐんと深まると感じています。まさに上記の言葉はこのことなんだなと実感しています。

『7つの習慣』をわかりやすく解説

『7つの習慣』とは

では本題に入ります。

まず『7つの習慣』とはどのような習慣なのか。それは「成功するために必要なことは何か」「どのような人間であるべきか」ということをテーマにした習慣といえるでしょう。

そしてこの本がすごいところは、1776年のアメリカ独立以来出版された「成功に関する文献」の調査がベースにある点です。つまり、約200年分の成功をテーマにした書籍を網羅的に研究した上で導き出された時代を超える本質を扱っているのです。

この「7つの習慣」とはどのようなものなのかを一つひとつ見ていきたいと思います。

第1の習慣: 主体的である

第2の習慣: 終わりを思い描くことから始める

第3の習慣: 最優先事項を優先する

第4の習慣: Win-Winを考える

第5の習慣: まず理解に徹し、そして理解される

第6の習慣: シナジーを創り出す

第7の習慣: 刃を研ぐ

これらの習慣を身につける際に気をつけるべきことは、順番です。どれから始めてもいいというわけではなく、まずは第1の習慣から第3の習慣を身につける必要があります。この第1の習慣から第3の習慣は「私的成功」と呼ばれ、「私」に焦点を絞ります。まずは自分自身が自立することを目指します。

第1の習慣から第3の習慣で私的成功のための自立をした後に、第4の習慣から第6の習慣で「公的成功」つまり「私たち」という相互依存の人間関係にフォーカスしていきます

そして最後の第7の習慣で、全ての習慣にさらに磨きをかけ、自分の人格を育んでいくという流れになっています。

7つの習慣のゴール「人格主義」

『7つの習慣』の目的でありゴールは、「人格主義」を理解し、人生の軸に据えることです

第一次世界大戦以降から現在にいたるまでは、世の中では「個性主義」にばかり焦点が当てられていると言います。効率的な仕事術、コミュニケーションスキル、人間関係の構築。近年語られるこのようなスキルやテクニックの習得はわかりやすく、成功への近道だと思われがちです。

しかし、「人格主義」に基づく人格を育むことが真の意味での成功をつかみとれるというのです。

現在の能力レベルが一〇段階の二であるなら、五に達するためにまず三になる努力をしなければならない。「千里の道も一歩から」始まる。

この言葉通り、成功に近道はありません。一歩一歩進んでいくことしかできないのです。「人格主義」こそが、どの時代も変わることのない不変的で普遍的で絶対的な自然の法則なのです。

このように人格という根本から物事を考えていくには、習慣を味方につける必要があります。

習慣とは一貫性であり、ときに無意識に行われる行動パターンであり、日々絶えず人格として現れる。

この習慣こそが「7つの習慣」なのです。

とにもかくにも、まずは個人的な自立を成し遂げなくてはなりません。ここでは、第1の習慣から第3の習慣までをわかりやすく解説していきます。ぎゅっと凝縮はしていますが、重要なポイントは漏らさずまとめようと意識しました。それらの習慣を身につけるための具体的な方法についても紹介しているので、ぜひ一つずつ一緒に進んでいきましょう。

第1の習慣: 主体的である

主体的であることは、自分の人生に責任を持つということです。他人にやらされたことをやる、どうにもならない外部の環境のせいにする。そのような生き方は、他人が書いた脚本に従っている人生でしかありません。

自分以外に責任を押し付けるのではなく、まずは自分自身が変わる必要があります。なにか問題が起きた時にも、どう感じ取り、どのような行動をとるのかは自分でコントロールできるものです。

そのような「7つの習慣」のすべての土台となる最重要ポイントが、この第1の習慣「主体的である」ことです

▽詳しくはこちらで解説しています▽

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第1の習慣 (7つの習慣)

第2の習慣: 終わりを思い描くことから始める

自分が棺桶に入った式場に参加している親族や友人、職場の人間の顔を思い浮かべてください。そのような衝撃的な想像をすることから始まるのが、第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」です。

なりたい自分、やりたいこと、そのような理想や信念が明確になってはじめてそこに向かうことができます。まずはミッション・ステートメントという「自分の憲法」を作成することで、自分のゴールを思い描くことが第2の習慣のポイントです。

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第2の習慣 (7つの習慣)

第3の習慣: 最優先事項を優先する

第2の習慣で自分のあるべき姿や自分の現在地が明確になったら、次に行うべきは、それを実現するために行動にうつすことです。それを具体的に実践していくのが、第3の習慣「最優先事項を優先する」です。

ぼくたちは忙しい日々の中で、本当に重要なことは心の奥底にしまいこみ、緊急で対処すべきことに時間もエネルギーも割かれてしまうのが実情です。しかし、緊急であることは必ずしも重要なことではありません。

むしろ緊急ではないけど重要なことというのが、自分の人格を育む上で最も重要な事柄です。このように正しい優先順位をつけることで、第1の習慣・第2の習慣で考えた自分のあるべき姿へと近づくことができる、というのが第3の習慣の肝です

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第3の習慣 (7つの習慣)

『7つの習慣』は非常に読みやすくはありますが、500ページとやや分厚く、読むこと自体躊躇してしまう人もいるでしょう。そんな人は、第1の習慣から第3の習慣まで読むだけでも十分すぎるほど価値はあるはずです。上記で紹介した各習慣の解説を事前に読んで頂ければ、簡単に、より深く理解できるはずです。

何か人生において決定的に重要な書籍に出会いたい、と考えている方には、ぜひとも一度読んでもらいたい本だと思っています。

まんが版も非常によくできていて、ストーリー自体が面白い上に、しっかり『7つの習慣』の重要なエッセンスが全て入っているので、サクッと読みたい方はこちらもおすすめです!
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まんがでわかる 7つの習慣

それでは楽しい読書ライフを!