大学生・就活生が読むべき本 10選【周りと差がつく読書をしよう】

大学生・就活生におすすめの本

社会人以後と比較すると、大学生活は自由時間が多く確保できるため本をたくさん読むチャンスだと言えます。大学のうちに意識したいことは、

専門分野の知識を深める社会に出ても通用する基礎知識を身につける

ことです。さらに自分に適した進路を選べるよう、自分が本当にやりたいことを明確にすべきです。これらのことは学校では本格的に教えてくれることはなく、本を読むことで補完することが可能です。社会人でも月に一冊本を読む人は2人に1人の割合です。つまり読書をするだけで50%の人と差がつくことになります。

本当に大学生や就活生のためになる本を厳選して紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

あすどくくん
個人的な話をすると、ぼくはろくに自分のやりたいことも決めずに就職をしました。しかしその後出会ったビジネス書などの本を読んで、学生時代に読んでいたらどれほど心強かっただろうと思いました。そんな経験からも必読の本を選びました。

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20代におすすめのビジネス書

大学生・就活生に求められる知識

本で勉強する人

本の紹介の前で、読書によってどのような知識を大学生のうちに身につけておくべきかについてお話します。大きく分けると3つのことを意識して本を読めば効果的だと考えています。

1. 知識の深め方

やはり学生の本分は学業であり、大学で学んだことや学ぶプロセスは必ず社会人後に役立ちます。その知識は深ければ深いほど希少性があり、自分の唯一性を高めてくれます。一見役に立たなそうな分野でも、自分の興味や関心の赴くままに突き詰めるのが良いでしょう。

ただし知識の深め方についても、知っているのと知らないのとでは学習効率に大きな差が生まれます。インプットの方法から、知識を活かすアウトプットの知見まで「学び」がテーマの書籍も数多くあります。学ぶ前に適切な学び方を身につけ、学習効果を最大化しましょう。

2. ビジネスパーソンとしての基礎知識

多くの社会人が苦労するのが、大学生活とのギャップです。それは言葉の使い方から仕事の取り組み方まで環境が一変するからです。しかしそのような変化にも焦らないために、読書で前もってビジネスパーソンとしての基礎知識を身につけておくと大きなアドバンテージになります。

物事の考え方にもロジカルシンキングなどの論理性とアート的発想のクリエイティビティとがあります。どちらも基本的な考え方があります。それをアウトプットする伝える力や書く力も、ビジネスレベルに引き上げる必要があります。特にビジネス書などは歴史的な経営者や最前線で活躍する起業家などによって書かれているので、質の高い知見を学ぶことができるのです。

3. 正しい自己分析の方法

大学生活の中で就職活動時期が近づくと、周りが自己分析をし始めます。多くの人は「自分もやっとくか」という形式的な自己分析で終わらせてしまうでしょう。しかし本当に自分のことを理解できれば、自分がとった進路の選択を後悔する可能性を下げることができます。

自己分析は面接の自己PRなどのためという表面的な目的でなく、今後の自分のキャリアや武器を見つけるために行うべきなのです。その重要性や正しい方法を教えてくれる本も多くはありませんがあります。

大学生・就活生におすすめの本 10冊

1. メモの魔力

メモの魔力

『メモの魔力』は2018年に出版されてからすでに60万部以上を売り上げているビジネス書です。若くしてビジネスの最前線で活躍をする前田裕二さんが人生を変えてきたメモ術を紹介した一冊で、あらゆるものごとをアイデアに転換させる知的生産の方法が惜しげもなく披露されています。

特に大学生・就活生が注目すべきが、オリジナルメモ術を駆使した自己分析方法です。前田さん自身も就職活動時代はノート30冊分という圧倒的な自己分析を行ったそうですが、その経験に基づく自己分析の方法と1000の質問が用意されています。やらされてやる「自己分析」ではなく、自分の将来のために本質的な自己分析をして本当に自分のやりたいことや強みを見つけましょう。

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2. 苦しかったときの話をしようか

苦しかったときの話をしようか

自分の強みを過去の人生から分析し、その特徴を活かせる仕事を選ぶ手助けをしてくれるのが『苦しかったときの話をしようか』です。社会で成功を収めるには、いかに自分の強みを把握してそれを活かすかが重要です。あのUSJを復活させた「伝説的マーケター」森岡毅さんが、進路に悩む大学生の娘に向けて書かれた手紙がもとになっています。どのビジネス書よりも身近に感じながら読み進めることができます。

自分の強みを見つけてキャリアの方針を決めれば、面接等で緊張もしなくなるという就活生はぜひ知っておきたいノウハウも書かれています。またタイトルのように、自身がキャリアを通して経験した辛い経験も生々しく綴られています。

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3. ソース あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。

ソース

大人になっても自分が感じる「ワクワク」を大切にし、自分らしい生き方を推奨してくれるのが『ソース あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。』です。本書を読めば、「仕事は辛いしつまらない」という固定観念を捨て、「面白いこと」「好きなこと」を仕事にできる人もいることを知れるでしょう。

具体的に自分のやりたいことを見つける質問リストやそれを活かした仕事で生きていく実践的なコツを学べます。社会人になる前に必ず読んでおきたい隠れた名著です。

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4. 20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

世界トップのスタートアップ企業が集まるシリコンバレーの中心に位置するスタンフォード大学。その人気講師が挑戦する学生に向けてまとめた一冊が『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』です。読みながら考える例題などもあり、実際に臨場感溢れる講義を受けているかのような感覚になります。

起業をする予定のない人も「起業家精神」を養う大切さ、自分の可能性を最大限広げる方法を学ぶことができます。本書を読んで、自分の成長を加速させ、「情熱×スキル×市場」という成功のための方程式を完成させましょう。

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20代の起業家精神

5. 考える練習帳

考える練習帳

「なんとなく大学に進んだ」「安定した会社に入りたい」と漠然に考えている人は思考停止に陥っているかもしれません。世の中には自分の頭で「考えている人」と「考えていない人」がいるというのを教えてくれるのが『考える練習帳』です。

考えることの重要性をさまざまな著書で解説してきた細谷功さんが入門書として送り出した一冊です。主体的に考え、周りに惑わされることなく生きていくにはどうすればよいか。より速くより深く、そして多様な角度からものごとを考えるノウハウを大学生や就活生が身につけることができれば、大きなアドバンテージになります。

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6. 武器としての決断思考

武器としての決断思考

「就職か進学か、はたまた起業か」「就職するならA社かB社か」このような重要な決断を迫られるシーンは大学在学中のみならず、人生においていくつもあります。そんなときの判断基準の助けとなるのが『武器としての決断思考』です。

本書ではいくつも実践的なコツが紹介されていますが、最重要ポイントは選択肢のメリットとデメリットを冷静に分析することです。自分にとって後悔のない選択ができるように、正しい決断のプロセスを一から身につける必要があります。

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7. ロジカル・シンキング

ロジカル・シンキング

論理的思考に関する本の決定版であり入門書としても最適なのが『ロジカル・シンキング』です。大学のレポートや卒論からビジネス文書まであらゆるアウトプットに求められる論理的思考力。社会人になってからも課題解決には日常的に論理的思考が求められます。

外資系コンサルのマッキンゼーで文章のプロとして活躍してきた著者によって、ロジカルシンキングの考え方や磨き方が体系的にまとめられています。本書ではMECEやSo What/Why soなどの具体的かつ実践的な思考の枠組を学ぶことができ、それが一生使える武器として身につきます。

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8. 伝える力

伝える力

日常的なコミュニケーションからプレゼン、資料などで求められる最も重要なポイントはいかにわかりやすく伝えるかです。『伝える力』の著者は、圧倒的にわかりやすい解説でおなじみの「国民の先生」的存在・池上彰さんです。池上さんの伝えるノウハウを大学生のうちにある程度習得できれば、一生を通して大きな武器になります。

話す・書くという基本に重点を置きつつ、聞くという段階から伝えるコツを解説してくれます。伝えるときに意識すべきこと、さらにはその前段階でいかにインプットを上手にするかにも触れられています。

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9. 知的戦闘力を高める 独学の技法

独学の技法

大学の勉強や研究を含め、一生使える独学術を学べるのが『知的戦闘力を高める 独学の技法』です。勉強は大学を卒業して終わりではありません。インターネットによって誰でもあらゆる情報にアクセスできるようになったり、AIがすさまじい速度で進化する現代では、いつ自分の持つ知識やスキルが陳腐化するかわかりません。そんな時代では学生以外の人生にこそ、常に学び続ける必要性があるのです。

そして独学こそが効率的な学習方法であり、いかにインプットした知識を活用できる仕組みづくりができるかが鍵です。オリジナルで価値の高い人材になるために、学び方から身につけましょう。

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10. 嫌われる勇気

嫌われる勇気

『嫌われる勇気』は全ての問題は対人関係によるものだと主張するアドラー心理学の入門書です。過去のトラウマがあったり、SNS上で自分がよく見られたかったり、そんな身近な問題に具体的なアプローチ方法を与えてくれるアドラー心理学。

自分の幸せを見失わないよう、大学生活でも就職活動でもぶれない軸を意識し続けたいものです。タイトルは少しインパクトが強いですが、要は周りとの比較は無意味で自分らしく生きていこうという現代にふさわしい一冊です。

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最後に

もちろん読書をしなくても楽しい有意義な大学生活を送ることができるでしょう。しかし大学のうちに学ぶべきことを学び、身につけるべき能力を身につけることが、その後の人生に大きな影響を及ぼします。大学生が主体的に授業以外の本を読むことは、それほどに有効な自己投資なのです。

進学しても就職しても起業しても、どのような環境でも柔軟に生きていけるように、最低限の知識は身につけておくべきだと考えています。

それでは楽しい読書ライフを!

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