ちょっと衝撃的な本を見つけてしまったので紹介します。しかもかなりの熱量で…
こんな本に「出会ってしまった」と思うのは、久しぶりです。『7つの習慣』以来でしょうか。
「これからの時代、好きなこと・やりたいことを仕事にしていく方が有利だ」というのは聞いたことがあるでしょうか。
多くの起業家や著名人が言っていることですが(ホリエモン、西野亮廣、落合陽一、前田裕二などこのあたりの人を知っている方はすでにご存知でしょう)、まさに今そのような時代を迎えています。
しかし、これを1999年に「まさに今の時代のことを言っていたのか」と思うほど、今を生きるヒントを言い当ててる人いたのです。彼の名前は、マイク・マクマナスといいます。そして彼が出版した本こそが、今回紹介する『ソース』です。
『ソース』の中で、マイク・マクマナスさんはこう言います。
現代は、人々が人生の深い意味を求め、自分らしい生き方を探し、意義ある生活を望んでいる時代です。
自分のしたくないことのために無理するのはやめましょう。中途半端な人生を受け入れる必要はありません。毎日あくせく働いた代償として、途方もない疲労感にさいなまれる生活はもうやめましょう。
お金のため、家族のため、マイホームのために仕事をする人。良い大学に入り、良い会社に入るために勉強する人。そのようなことに価値を置かれた、いわば物質主義的な時代はもうすでに過去のものです。
しかし今でも、そのような目的のため、あるいは目的すら考えずに盲目的に誰かの言うことを聞くだけの人生を歩んでいる人も少なくないのではないでしょうか。
今こそ価値のあるもの、それは「自分が納得し、満足感のある人生」ではないでしょうか。そしてその人生を占める割合が多いものが、仕事です。プライベートと境界がなくなるほど好きなことを仕事にできるかということが焦点になります。
そんなの現実的に無理なんじゃ…
夢のまた夢だよ…
そう思っている人にこそこれを読んで欲しいのです。
好きな仕事をどうやって探すかということから、好きなことをどのように生活に落とし込んでいくかという実践的なお話をします。超重要なポイントを7つに絞ったので、ぜひ目を通してみてください。何かに引っかかってもらえるはずです。
1. ワクワクの源泉を見つけよう
本書では、「自分らしさ」を形成する自分の中に自然にわき起こる好奇心のことを「ワクワクの源泉」「ソース」とよんでいます。ソース(Source)は源という意味であり、子供のころに感じたようなワクワクの源です。
通常、それは理性や言い訳の裏に隠れているので、大人になるとつい忘れがちになってしまうものではないでしょうか。
あなたは、自分のワクワクの源を理解していますか?
2. 本当の責任感について考え直す
「責任感」という言葉を聞くと、
「家族のために仕事をする」
「会社のためにこのプロジェクトを頑張る」
など自分の外側への責任を考えがちです。
「良い大学に入り、立派な社会人になれ」
「結婚してマイホームを持て」
「将来のことを考えて貯蓄をしろ」
これらは誰が決めたことでしょうか。親でしょうか?知らない間にドラマなどによって刷り込まれた価値観でしょうか。たしかに、前時代にはこのような「常識」は結果的に一般的だったかもしれません。しかし前提が変わったこの時代では、それを何の考えもなく従うのは責任どころか、むしろ無責任な行いです。
「人が取るべき責任ある行動はただひとつ。自分が心からしたいことをすることである。それが人生でもっとも責任ある行動であり、その人が追う最高の責任である。」
自分の「ワクワク」を見つけ、行動にうつす。それこそが真の責任感なのです。
3. 才能や能力はいったん無視する
ではその「ワクワク」に目を向け、自分が好きなことをできずにいる人がたくさんいるのはなぜでしょうか。そのような人たちがする言い訳はだいたい決まっています。
「それをやるだけの能力が自分にはないから…」
「自分は不器用だから…」
「もう年も年だし、何かを始めるなんて…」
たしかに好きなことに関して、特別な才能や突出した能力があればそれに越したことはありません。しかし、そういった能力がないことは、やらないことの言い訳にはなりません。
できることから始めて、それが評価されて、結果的に好きになるということはあるかもしれません。そのような「好き」の見つけ方もいいでしょう。
しかし、好きなことがすでにあるのにそれを諦めることは全くないのです。好きならば、自然にやる気も起きます。好きなことが何にせよ、自然に上手くなるものです。
もし諦めようとしている夢がある方も、その夢に近づける考え方のヒントをのちほど紹介します。
4. 優先順位なんてつけないで全部やる
好きなことをやる上で重要なことは、「優先順位をつけない」ということです。
ビジネスの世界では、優先順位というものは重要な要素です。お金などに限りがあり、全てを実行することは難しいので、最も安くて効果が生めそうなものから優先していきます。
しかし、人生において好きなこと・やりたいことに優先順位をつける必要はないのです。むしろ優先順位をつけようとすると、現状の仕事などが優先され、本当にやりたいことは後回しになってしまいがちです。これでは何も変わりません。
やりたいことを全部やるって、それはそれで大変そうだな、と思った方もいるのではないでしょうか。しかしよくよく考えてみると、やることが多いことではなく、やりたくないことをやることがストレスの原因です。やりたいことなら多かろうが、ストレスとは思わないはずです。
5. 同じだけの情熱を傾けよう
やりたいことは全てやる、というお話をしましたが、同時に「全てのものに同じだけの情熱を注ぐ」ということも重要になってきます。
これは同じだけのお金や時間、体力を注げと言っているのではありません。それはちょっと難しいですよね。
ポイントは、どんな活動をしているにしろ、それをしている時間はそのことだけに集中するということです。他のことを考えている、心ここにあらず状態では時間の浪費です。また別のことをやっているときに「あのとき集中してできなかったな」とまた別のことに集中できない、という負のスパイラルに陥ってしまいます。
これはマインドフルネス的な思考ですが、とにかく目の前のことにのみ集中しましょう。
6. 小さな一歩に変換する
何かをはじめようとするときに、なかなかハードルが高いと最初の一歩が踏み出しにくいものです。そんなときは、今すぐできるレベルにまで行動単位を落とすことです。
つい、そんなお金や時間はない、家族が許してくれないなどという言い訳が先行してしまいがちですが、そんな言い訳ができないほど小さな一歩に変換するのです。
『ソース』で紹介されている例では、飛行機の操縦を習うのが昔からの夢だったという52歳の男性が登場します。年齢や内容を考えると一見かなりハードルが高そうで、その男性も一歩を踏み出せなかったのがなんとなくわかりますよね。
しかし著者は、そんなこと始めるのに必要なのはたった10セント(約10円)だと言って男性を驚かせます。その10セントで何をするかというと、公衆電話で飛行学校に電話するのだと言ったのです。結果的に男性は6ヶ月後には飛行機の操縦ができるようになっていたし、授業料も分割払いで支払うことができたそうです。
始めたいことがあるのにハードルが高い、という人はぜひ以下の観点で小さな一歩を考えてみましょう。
- 自分が体験したいこと (例: 飛行機の操縦を習う)
- 最初の行動 (例: 飛行学校に電話する)
- いつ行動するか (例: 今すぐ)
- どこで行動するか (例: 近くの公衆電話で)
- どのくらい時間がかかるか (例: 5分)
- どのくらいお金がかかるか (例: 10円)
7. 目標は決めず、方向性だけ決める
人は何かをはじめるとき、必ずと言っていいほど目標を立てます。
しかしこの時代に目標を立てることにはデメリットが複数あるのです。
- 目標を達成してしまうと、そこでいったん止まってしまう
- 目標が達成できなかった時に自分を責めてしまう
- 目標と関係がないが貴重な体験のチャンスを逃すおそれがある
などの理由を考えると、目標を立てるのは好ましくないのです。
その代わりに、だいたいの方向性だけ決めて起きます。
例えば読書をする場合、「月に10冊読む」という目標ではなく、「本を読む時間を楽しむ」「自分の世界の見方を豊かにしていく」などの方向性を決めるのです。
方向性だけ決めておくと、自分が行きたい方向に進め、無駄な敗北感やプレッシャーを感じずにすむのです。
以上7点が、好きなこと・やりたいことを見つけ出し、行動にうつす重要性であり、それを実行する上で重要なポイントです。
たしかに、そんな考え方をしてこなかった場合、「好きなことだけやってていいの?」と逆に不安になってしまうかもしれません。しかし、紛れもない充実感や満足感が得られるはずです。もちろん健全な経済状況、つまり余裕ある生活というのも重要ですが、それはあとからついてくるものです。
最初は部分的にでもいいので、とにかく好きなことを再発見し、自分の生活に取り入れてみましょう!
具体的にどうやって自分のワクワクや好きなこと探すかというのは、次の「実践編」で紹介させてください。
前回の好きなこと・やりたいことで生きていく7つのヒント【ソース】に引き続き、ここでは「自分にとってのワクワクの源泉・好きなこと」の見つけ方を紹介していきます。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://b[…]
それではワクワクしていきましょう!