30代になれば関心事も幅広くなります。お金の悩み、大きくなる仕事での責任感、転職や副業への関心、時代の変化への対応。
これまで経験したことのないような悩みや不安を感じたり、新たな挑戦に躊躇してしまったり、現状維持に甘んじてしまう。そんなときこそ読書が助けになります。
あなたが抱える問題のほとんどは、偉人たちや起業家たちが経験し乗り越えてきています。彼らの知識を効率的に学べるのが読書の最大のメリットです。
悩みを具体的に解決する術を身につけ、仕事においても人間としてももう一段ステップアップするために役立つ30代におすすめのビジネス書や自己啓発本を厳選して紹介していきます。
<<20代に厳選の30冊はこちら↓>>
社会人になって間もない20代は知的好奇心が旺盛で、学びの吸収が早く、その後の30~40代以降の仕事体力の基礎を築く大事な時期です。 「若さ」という武器で多くの新しいことにチャレンジし、まだまだ失敗が許容される時期でもあります。そんな人[…]
1. 人を動かす
部下を持ったり、人をまとめる仕事も増えてくる30代にとっては、より高いコミュニケーション力・マネジメント力が求められます。人間関係から生じる多様な問題に対処するためには、まず古典にあたるのが吉で、そのおすすめが『人を動かす』です。
『人を動かす』が世界で長く読み継がれるのは、そこに本質が書いてあるからです。クライアントや上司の気持ちを動かし、部下の能力を発揮させ、あらゆる人と円滑な関係を築くために、一度は読んでおきたいビジネス書です。
ビジネスでも家庭でもコミュニケーションは極めて重要ですが、ある程度は当たり前にスムーズにできてしまうのもコミュニケーションです。難しいのが、何か問題を抱えているときです。例えば、 ・相手の発言や行動が理解できない (なんで[…]
2. 自分の時間を取り戻そう
仕事や家事、育児、介護、趣味…30代に時間はいくらあっても足りません。これほど忙しく頑張ってるのに、精神的・金銭的に余裕が生まれないのはなぜでしょう。ちきりんさんの『自分の時間を取り戻そう』は時間の価値や使い方を再認識させてくれます。
いかに時間を何よりも重要視し、生産性を高められるか。時間を買うためなど効果的なお金の使い方ができるかが今後の人生の鍵になります。本書では、仕事人間を夫に持つ家庭、仕事と家事の両立に悩む女性など身近な例とともに時間術がわかりやすく解説されています。
今回紹介する『自分の時間を取り戻そう』は、時間とお金に対する価値観を考え直すための本です。 ぼくは以前ニュースで、とある節約上手な主婦が取り上げられているのを見ました。毎朝スーパーのチラシをチェックして、品物ごとに少しでも安いスーパー[…]
3. 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
30代を中心に人生を通して最大のテーマとなる「お金」。ひたすら一生懸命に働けば経済的自由が生まれるかというとそうではなく、お金の本質を理解することが重要だと教えてくれるのが『金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』です。
中でも資産と負債についての正しい知識が必要で、「家を必ずしも資産と見なすことはできない」「勝手に働いてくれる資産を増やすことが大事」というような、読者によって新しい価値観に気づくことができる自己啓発本です。
今回紹介するのは、ロバート・キヨサキ著『金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (以下、金持ち父さん貧乏父さん)』という「お金」にまつわる世界的ベストセラービジネス書です。 『金持ち父さん貧乏父さん』はお金[…]
4. 本当の自由を手に入れる お金の大学
より身近なお金の問題を網羅的に取り扱う『本当の自由を手に入れる お金の大学』は、読者が経済的自由を手に入れるためのノウハウを具体的に示してくれる一冊です。お金を貯める・稼ぐ・増やす・守る・使うという5段階でそれぞれ役立つ知識が紹介されています。
光熱費・通信費・保険などの固定費を見直すことで大幅に出費を抑えれる可能性があること、副業のメリットや始め方、初心者のための投資知識など、実用的で今すぐ使える情報が盛り込まれています。ブログ感覚で気軽に読めるビジネス書です。
5. 反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』は最も古い教えである原始仏教を現代に応用したもので、数多くの悩みを抱える30代にこそ有用な本です。対人関係のストレス、気になる他人の目、将来に対する漠然とした不安、日常的なイライラ。
そんなあらゆる悩みの根幹である「心の反応」に焦点を当て、自分の内面を分析するメンタルトレーニングが紹介されています。悩みがなくなる体質に改善できるよう、このメンタルトレーニングを実践していきたいものです。
「小さなことでイライラやストレスを感じてしまう...」 「今の状況になんとなく満足できない...」 「職場の人間関係に悩んでいる...」 「漠然と将来が不安...」 そんなストレスや悩みは誰にでもあると思います。 […]
6. スタンフォード式 最高の睡眠
人生のおよそ3分の1もの時間を費やす睡眠について、どれだけ正しい知識を持っているでしょうか。ちょっとしたコツで気持ちよく眠りにつき、早起きできて、日中のパフォーマンスも向上する可能性があります。
睡眠について学び、眠りの質を高めたいなら『スタンフォード式 最高の睡眠』がおすすめです。睡眠医学の最先端で30年研究してきた著者が、睡眠の仕組みから生活にと入れるべき工夫をわかりやすく解説しています。ポイントである眠り始めの「黄金の90分」を確保する方法を最優先で学びましょう。
睡眠について真剣に考えたことはありますか? 人生の3分の1の時間を占める睡眠は言うまでもなく重要なものですが、意外と意識的に睡眠について学ぶ人は少ないように思えます。しかし睡眠について正しい知識を持ち、睡眠の質を高めることができれば人[…]
7. 世界のエリートがやっている 最高の休息法
GoogleやFacebookなどの大企業を含め近年世界的に注目を集めるマインドフルネスや瞑想の基本を知るために読みたい本が『世界のエリートがやっている 最高の休息法』です。本書で紹介されるマインドフルネスは脳を意識的に休めることにより、疲労回復・予防、集中力の向上、感情コントロール力の向上など多大なメリットを享受できます。
これだけ効果的にも関わらず、実践方法はとても簡単です。多忙な30代でも1日5分続ければ効果が期待できるのが魅力です。疲労は体だけではなく脳からもくることを理解し、心身ともに健康に気を遣いましょう。
しっかり脳を休める時間を意識的にとっていますか? 仕事で忙しく、スマホという便利ツールで「余った時間」というものがなくなってしまった現代。特に何も考えていない時間でも、脳が使うエネルギーの60~80%が消費されています。 「1日[…]
8. このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
30代であれば転職を考えたり、一度や二度職を変えた経験のある方も少なくないはずです。一会社という狭い枠組みにとらわれず、市場全体から見た自分の価値を意識するためにも必読なのが『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』です。具体的な転職に役立つ情報のみならず、今後のキャリアを考える上で知っておきたい知識が詰まった一冊です。
本書でまず点検したいのが「マーケットバリュー」を構成する技術資産・人的資産・業界の生産性をどれだけ有しているか、どうやって増やしていくべきかです。これらが高いと将来の選択肢を広く持てて、心に余裕が生まれるだけでなく、実際に人材としての価値が高まるのです。
「このまま今の会社にいていいのか?」 社会人なら一度はそんな思いを抱いたことはありませんか?実際に転職するかしないかは別にして、一つの選択肢として転職についてしっかり考えておくことは誰にとっても有益です。 一時代前のような終身雇[…]
9. ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式
仕事で求められる能力や、成長するビジネス分野が一時代前とは変わってきていると感じている人も多いはずです。具体的にどのような変化が起きているのかを解説したビジネス書が『ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式』です。
例えば少し前まではロジカル思考で素早く課題を解決する人材が優秀とされていました。しかし正解が溢れた現代で求められるのはアート的思考であり、課題を発見できる能力です。これはどちらか片方を持っていればよいというわけではなく、求められる能力が増え、人材も多様化しているということなのです。「オールドタイプ」と「ニュータイプ」という概念は、これからの時代を生き抜くうえで知っておきたい知識です。
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』や『知的戦闘力を高める 独学の技法』の著者としても知られる山口周さんですが、今後価値の高まる生き方についてまとめた『ニュータイプの時代 新時代を生き抜く[…]
10. シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成
2020年最高のビジネス書のひとつであり、令和の必読書と言えるのが『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』です。「AI×データ時代」に突入して早くも次のフェーズに移ろうとしている今、日本が、そして個人が身につけるべき知識やスキルはどのようなものでしょう。
本書では世界的に見た日本の位置付けや、子どもから大人までの教育指針などが豊富な資料とともに示されています。今後の自分の生き方や子どもの育て方、ひいては日本の未来を塾考するために遅くとも30代までにぜひ読んでおきたい一冊です。
ぼくは『シン・ニホン』の著者である安宅和人さんを、落合陽一さんと小泉進次郎さんの企画である『平成最後の夏期講習』を見て知りました。 https://twitter.com/kaz_ataka/status/10249605270033[…]
最後に
「若手」と呼ばれる時期を過ぎた30代でも、まだまだ身につけるべき知識や能力はあります。これから新しい挑戦をするには遅すぎるなんてこともありません。
仕事や家庭の悩みが増えたり、足りない時間やお金に苦悩することもあるかもしれません。そんなときは一度立ち止まって本にヒントを見出してみてはいかがでしょうか。おそらく最も費用対効果の高い投資だと気づくはずです。
ぜひ自分の関心のあるテーマの本を選んで、先人の知恵を自分の人生に応用してみましょう。
それでは楽しい読書ライフを!
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