ホリエモンに学ぶ「多動力」の基本

『多動力』堀江貴文

ここではビジネスのさまざまな分野で最先端をいくホリエモンこと堀江貴文さんの代名詞「多動力」の真髄について解説していきます。和牛ブランドを立ち上げ、ロケットを飛ばし、不老不死を本気で目指す。とにかく自分がやりたいことに熱中し、全てを行動に移して成果をあげるホリエモンがどのようなことを心がけているかに迫ります。

今回は2017年にNewsPicks Bookレーベルから出版された『多動力』をもとに、やりたいことを全部やる「多動力」の基本を「これさえ実践すれば多動になれる」という5つのポイントに焦点を当てていきます。この「多動力」という考えは少なくとも今後10~20年は重要な能力となるでしょう (少なくともぼくはこの「多動力」が一時期流行ったバズワードなんかではなく、今後も大事な考え方だと思っています)。

IoT (Internet of Things)で、車から家電などまであらゆるモノがインターネットにつながっていく社会においては、どの産業もインターネットの特性である「水平型分業モデル」になっていくとホリエモンは言います。簡単に言えば従来の「タテ割り」から「ヨコ割り」になっていくのです。

この、あらゆる産業のタテの壁が溶けていく、かつてない時代に求められるのは、各業界を軽やかに越えていく「越境者」だ。

そして、「越境者」に最も必要な能力が、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる「多動力」なのだ。

ホリエモンはそう主張します。ではこの「多動力」はどのようなことを心がければ身につくのでしょうか。本書では31もの多動力の原則が収録されていますが、より本質的でホリエモンの「原液」に近いものを5つに厳選してお届けします!

1. ひとつのことを突き詰める

「多動力」と聞いて勘違いしがちなのが、とにかくいろいろなことに手を出すことを本質だと思ってしまうことです。その結果何もかも中途半端に終わってしまうこともあるでしょう。「多動力」のスタート地点についてホリエモンは以下のように述べます。

初めからいくつものことに手を出すのではなく、まずは「何か”一つのこと”にサルのようにハマる」ことだ。

そうなのです。まずは一つのことを極めるつもりで没頭する。そこで培った好奇心や集中力、成功体験、人脈などが他の分野にも応用され、横展開ができるわけです。ホリエモン自身もそうですが、本書『多動力』の編集者・箕輪厚介さんも良い例です。編集者としての仕事を突き詰め、いつの間にかアーティストやサッカー選手という全く異なる分野へと活躍の場を広げています。

何か一つのことを根っこまで掘り下げれば、そのジャンルの真髄がわかり、どんなことにだって応用できるようになる。

よくトップアスリートや世界的な芸術家、アーティスト、起業家の方々は同じ景色を見ているというような話を耳にします。全く違う領域で生きているにも関わらず、似たような認識を持って話す対談なども多く見かけます。

まずは一つのことにハマり、突き詰める。その後また一つずつやりたいことに没頭し、複数の領域を横断できる人材を目指しましょう。これが「多動力」の本質です。

2. 完璧を目指さない

目指すべきは、完璧ではなく、完了だ。

これも多動力を実現する上で欠かせない考え方でしょう。時間効率という視点では、完璧を目指すことは少々理にかなっていない部分があります。例えば何か資料を作る際、80点くらいのクオリティーまで仕上げることは30分でできても、そこから100%を目指そうとすると2時間もしくはそれ以上かかってしまう、みたいなケースは珍しくないと思います。

完璧を目指すのは時間が必要以上に取られる上、完璧な正解なんてそもそも存在しない場合もあります。いわば自己満足で完璧を目指していることが多いのです。それならば80点の仕事を最短で「完了」させ、新しいことのために時間を創出する方が時間効率は高いのです。

ホリエモンも毎週配信しているメルマガで心がけていることは、クオリティーもそうですが、とにかく毎週必ず届くことだと言っています。「完璧主義者」ではなく、「完了主義者」を目指しましょう。

またホリエモンの時間の概念は非常に参考になります。おそらく普通に考えている以上に時間は希少であり、価値が高いものであるということを教えてくれます。同著『時間革命』は時間術のみに特化した書籍であり、こちらもおすすめです。気になる方は以下に最重要ポイントをまとめましたので参考にしてみてください。

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時間革命 堀江貴文

3. 教養という幹を育てる

ホリエモンはよく自分の分身をつくることで時間を実質的に時間を増幅させているという話をします。それはカルピスの原液を水で薄めて飲むことに似ています。ホリエモンがメルマガやTwitterなどで自分の本質的な思考をアウトプットします。いわばそれがホリエモンの「原液」です。その「原液」をTVやニュースメディアなどが報じて、世間の人々はあたかもホリエモン自身が出演しているかのように感じるでしょう。「そんなに忙しいのによくあれだけTVに出れますね」というようなことを言われる時期もあったそうですが、その時期は一切自らは出演していなかったと言います。

具体的にはこの「原液」の価値は、「自分にしか思いつかないアイデアを出すことや、自分にしかできない発言をすること」にあります。では自分の原液をつくるために必要なことは何でしょう。

それは「教養」を身につけることだ。
教養とは、表面的な知識やノウハウとは違い、時代が変化しても変わらない本質的なことを言う。

つまりある物事が枝葉だとするならば、この「教養」とは幹です。ある分野での「教養」を身につけたければ、歴史を深掘りし、海外事例まで調べることで知識の本質にたどり着くのだとホリエモンは述べます。

最近では「教養」「リベラルアーツ」などの言葉のみが取り上げられがちですが、重要なのは表面的な知識ではなく本質的な深い知識を身につけることです。それが自分の「原液」のもとになり、オリジナリティある思考やアウトプットが可能になるのです。

4. スマホを使い倒す

ホリエモンの多動力を支える最も重要なツールの一つがスマホでしょう。

僕は今、自分でも全貌を把握できないくらいたくさんのプロジェクトを同時並行で進めているが、そのほぼ100%をスマホでこなしている。

つまりホリエモンからしたら、スマホでできない仕事はないのです。パソコンでできることはほぼ全てスマホでも完結できるし、何より好きなときに好きな場所で作業できるのがスマホの利点だといいます。

会社に行ってパソコンの前に座り仕事をしなければならない。どこかそんなイメージがいつの間にか疑う余地もなく自分の脳に焼きついてしまっている人も多いのではないでしょうか。もちろんパソコンを使う利点だって多いのですが、スマホは思ったよりも多くのことができるし、人生の時間効率を高める上で必須だということを忘れてはいけません。

ホリエモンのスマホ活用術をまとめた本である『スマホ人生戦略』にも多くの有益なヒントが散りばめられています。こちらも以下にまとめたので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょう。

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5. とにかく一歩を踏み出す

多動力を実現させるのに忘れてはならないのが、誰にでも最初の一歩があるということです。新しいことをはじめるとき、代わりに何かをやめるとき、そんな決断をするときには勇気が必要です。周りの人はどう思うだろう…、失敗したら恥をかくかもしれない…。そんな不安もあるでしょう。

しかしあれこれ考えず、とにかく最初の一歩を踏み出すことが最も大切です

一歩踏み出したせいでみっともない失敗をしたとしても、そんなことは3日もたてば誰も覚えてはいない。

恥をかく勇気、失敗する勇気さえもてば、どんどん免疫ができてリスクを取ることを恐れなくなる。この勇気をもつことが何よりも重要なのだ。

なんとも力強い言葉ですが、まさにその通りだと思います。自分が思っているほど人は自分に関心がありません。周りのことは考えないことが自由への第一歩です。

また準備がまだできていないから、と踏みとどまる人も多いのではないでしょうか。しかし見切り発車でも全然構わないとホリエモンはいいます。

準備が足りないからと足踏みしていたらいつまでたっても満足いくものはできないのだ。やりたいと思ったら、今すぐやってしまおう。

ホリエモンも本書編集者の箕輪厚介さんも、その他本を出版している起業家たちも、これを言うために本を書いていると言っても過言ではありません。現に彼らもそう話します。とにかくやりたいことがあるなら、できない理由を考えるのではなく、一歩動き出してみましょう。

『多動力』を行動に移す

本書『多動力』から学ぶべき、明日から始めたい行動内容は

やりたいことを一つに絞る

です。「多動力」の本質を理解し、まずは一点に絞ってハマってみましょう。本書には各項目ごとに「やってみよう!」というアクションチェックシートがついています。行動するための本ともいえるでしょう。

本書は文庫版も出てかなりお得に手に入るようになりました!また月980円で本が読み放題のKindle Unlimitedの加入者は読み放題対象書籍なので、ぜひお気軽に読んでみてください(Kindle Unlimitedの詳細はこちら)!

そのほかホリエモンの書籍はこちらです!

ホリエモンの『東京改造計画』37の提言に賛否を下してみました。

ホリエモン『あり金は全部使え』: 未来のために今お金を使え

『ハッタリの流儀』ホリエモンに学ぶ「わかりやすい成果」のあげ方

それでは楽しい読書ライフを!

▽他にもオススメしたい本がたくさんあります!▽

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