ホリエモンの時間活用術10選【時間革命】

時間革命 堀江貴文

今回はホリエモンこと堀江貴文さんの時間活用術について紹介していきます。ホリエモンの著書『時間革命』を基に、人生を自由に楽しく生きるための時間の使い方を厳選して紹介していきます!


あなたの人生は今、幸せだと言えますか?

やりたいことをやって、好きなことに熱中し、1分たりとも嫌いなことはやらない。それで圧倒的な成果を出し、自分も幸せな生き方を実現する。そんなことができる人物でまず最初に浮かぶのがホリエモンこと堀江貴文さんです。

ライブドアというベンチャー企業を経営し、その後約2年半の服役生活を経験するという起伏の激しい壮絶な人生を送ってきたホリエモン。今ではロケットを打ち上げたり、和牛を自ら調理したりして、なんだか美味しいものを食べて遊んでしかないなという印象です。

そんな自由で自分の好きなように人生を送るホリエモンは、果たしてどのような時間の使い方をしているのでしょうか。

人間にとって、何より尊いのは「時間」である。
お金など比べものにならない。

あれ?と意外に感じる方もいるかもしれません。結局はお金を稼ぐ力があってなんぼ、お金があるからこそ好きなことができる、と思ってしまう方もいるかもしれません。しかし当然ながら、そんなホリエモンでも最初から会社を成功させたり、お金を持っていたわけではありません。

成功の秘訣はどうやら「時間」にこそありそうなのです。

ぼくたちの時間は、ぼくたちの人生そのものだ。
時間の質を高めれば、人生の質も高くなる。ようはハッピーになれるってことだ。

同じ1日24時間という時間が平等に与えられている中で、差があるとすれば時間の質なのです。時間の質を高める方法、ひいては人生の質を高めるための時間術を10個に厳選して紹介していきます!

1. 自分の時間を増やす

時間は大きく分けて2種類あります。

  1. 「自分時間」: 好きな仕事、趣味、やりたいこと、たのしいイベント、気の合う仲間との飲み会など「自分のための時間」
  2. 「他人時間」: やらされている仕事、通勤、したくもない電話やメール、気を遣う飲み会など「他人のための時間」

人生の質を高めるシンプルかつもっとも根源的な結論は、自分時間を増やし、他人時間を減らすことに他なりません

睡眠時間をのぞいて、あなたは自分時間に割いている時間はどれくらいあるでしょうか?これを機に自分の1日の時間の使い方を振り返ってみましょう。勇気が必要な場面もあるかもしれませんが、必ずどこかの他人時間を削り、自分が好きなことに使う時間に変換できるはずです。

2. 自分時間を奪う人とは距離を置く

自分時間を確保する上で重要なのは、それを実現できる環境に身を置くことです。そしてもっとも大きな要因は人です。自分の身勝手な都合で自分の時間を奪ってくる人は周りにいませんか?

いくらつき合いの長い友人だろうと、いくら世話になった上司だろうと、いくら魅力的な異性だろうと、あなたから時間を奪う人は、端的に言って「悪い人」である。

そう言い切るホリエモンは、電話を嫌うことでも有名です。「自分時間」という観点で見れば、電話は相手の都合で突如自分の時間を奪われる典型です。なんの要件かもわからず、どれくらいの時間がかかるかもわからずに対応しなければなりません。

そのような自分の時間を奪う人とは、そもそもできる限り距離を取ってしまうのが得策です。取り戻した自分時間で、自分のやりたいことや本当に大切な人との時間を過ごしましょう。

3. すきま時間を有効活用する

すきま時間の有効活用は、まさにホリエモンの象徴ともいえる時間術ではないでしょうか。タクシーで移動しながら、スマホで作業する。TVに出演しているときでさえ、スマホで情報収集などいている姿を見かけます。

ランチを注文してから運ばれてくるまでの5分間、電車やタクシーに乗っている10分間、あなたはボーッと過ごしてないですか?

このすきま時間をうまく活用するにはコツが2つあります。

一つは前もってそこでやる作業を決めておくことです。今日は15分ほど移動時間がありそうだから、本を読もう。5分間空いたときは英単語を覚えよう、メールを返信しよう、などのようにシーン別、持ち時間別にやることを明確にしておくのです。

もう一つのコツはスマホをフル活用することです。ホリエモンはスマホに関して「スマホは、ちょっとした短い時間から、無限の価値を生み出すことにかけては、ほかのどんなツールにも負けない」と評価します。先ほど例として挙げた、読書、英語学習、メールなどはスマホ一つで事足りてしまいます。これほどすきま時間を有効利用できる時代はこれまでありませんでした。

またすきま時間のメリットは、「期限が決まっている」ことです。ランチを頼んだら食事が出来上がるまでの時間、移動なら目的地に着くまでの時間です。期限があると、集中力は劇的に向上します

4. 無駄に悩まない

人生における最大のムダ、それは「悩み」の時間である。

ホリエモンはそう断言します。その根拠についてはこう述べます。

悩むのは、何か決まった問題に対して前向きに解決策を考えるのとは違う。本当は「こうしたい」という自分なりの答えがあるのに、ロクでもない「プライド」や「自意識」が足を引っ張っている状態なのだ。

本当にどうすればよいかわからないという状況において、頭を使って解決策を生み出そうとすることに問題はありません。しかし、たいていの「不安」や「悩み」にはもう自分の答えが出ています。その答えを実行できないしがらみにもやもやしている時間は無駄なのです。

「転職したいけど家族に何と言えばいいのか、お客さんに迷惑がかかってしまう、同期にどう見られるか」などという悩みは不毛です。他人の目を気にする時点で「他人時間」の仕事でしかありませんし、あなたがいなくてもその会社が回らなくなるなんてこともほぼないと言えるでしょう。

悩みにはもう答えがある、ということを意識してみましょう。

5. シンプルに考える

「やりたいことはたくさんあるのに時間が足りない…」

そう考えている方にとっては、シンプルに考えることが最も重要です。

本当に大切にしたいこと”以外”はすべて手放し、自分の根本的な欲求に向き合うこと

それが「シンプルに考えて、自分時間に満たされた人生を生きる」ということなのだと言います。やりたいことを全てやるという足し算という発想ではなく、自分にとって本当に大切なこと以外は全て捨てるという引き算の意識が重要です。

あれもこれも、と考えているうちは、どれだけ時間があっても足りないでしょう。自分時間を増やし、「まずはこれだけに熱中する」というものを見つけましょう。

6. ときには人に任せる

時間の質を最大限高めるためには、自分ですべてをこなそうとしないことです。今やろうとしている作業は自分よりも得意な人がいるはずです。それは得意な人に任せて自分が最も得意な作業に集中すれば、例えば会社全体で見たときの生産性は大きく向上するはずです。

なんでも器用にこなしそうなイメージのホリエモンですら、

ぼく以外でもできることは専門知識や適性がある人に任せて、ぼくは自分が得意なことに集中する。

と述べています。ただ勘違いしてはいけないのが、他人をこき使ったり、他人の自分時間を奪ってはいけないということです。あくまでお互いにとってメリットがあることが大前提です。お互いが同時にバリューを発揮できれば、そもそも嫌がられることもないので、頼みにくいということはそうないでしょう。

7. 幸せの総量を考える

幸福というのは、努力や成長を積み上げた先にある「点」などではない。日々のあらゆる時間のなかに横たわっている「線」だ。

これは時間の使い方、さらには人生において本質的な言葉です。これを理解していないと、ありもしない幻想の「幸せ」を永遠に追い求めることになってしまいます。

例えばあるプロジェクトを任されたとします。それを見事成功に導けば、賞与、周りからの賞賛、あなたの達成感などが得られ、幸せに一歩近くかもしれません。多くの人はこの「成功すれば」という結果にしか目を向けません。しかし当然ながらそのプロジェクトの過程には想像を絶するような苦労もあるかもしれないということも考えるべきなのです。

最終的に得られる幸福と、途中プロセスで味わう苦痛とを比較したとき、あまりにもがんばりすぎて、結果的に苦痛のほうが多くなってしまっては元も子もない。

このプロセスにも幸せは含まれているわけなので、結果だけでなくプロセスも考えた上での幸せの総量を考えることが大切です。結果ばかりに目を向けていては、大切なものを失う時間を過ごすことになりかねません。

8. 健康に気を遣う

「時間を増やす」という観点で言えば、そもそも病気にならないのがいちばんいい。

当たり前のようですが、そもそも自分が自由で好きなように過ごすには健康でいる必要があります。忙しい日々の中ではついついこの「健康」をないがしろにしてしまいがちです。

美味しいものを食べ、楽しい遊びをするという「心地いい時間」の過ごし方を「攻め」とするなら、病気にならないというような「不快を避ける」ための「守り」も徹底する必要があるとホリエモンは言います。

ホリエモンは予防医療に興味を持っていたり、『健康の結論』など健康に関する書籍も出版していますが、まさに自分時間をフル活用できているからこそ、健康の重要性もことさら強く認識しているはずです。

未来の自分への投資だと思って、運動や健康診断などにも配慮しましょう。

9. しっかり睡眠時間を確保する

ホリエモンと聞くと、仕事をしつつ、あれだけ遊んで、食べて、飲んで、いったいどのくらい寝れてるの?と思ってしまいますが、実は睡眠時間には特に気を遣っています。

つい、たのしいことが続いて、睡眠時間が5~6時間になってしまうこともあるが、平均して7~8時間くらいは眠るようにしている。

これがホリエモンの睡眠時間の実態です。睡眠時間を確保することは1日の時間の質を高める上でもっとも重要な要素の一つです。睡眠時間を5時間切ると、次に日使いものにならなくなるという自分のパフォーマンスを保証する基準を知っているのです。もちろんショートスリーパーと言われる人がいたり、逆にもっと多くの時間に寝る必要がある人もいるでしょう。自分にとって最適な睡眠時間を知ることがまずすべきことです。

毎日安定したパフォーマンスを維持するのが睡眠の効果なので、勉強や仕事のために徹夜をするなど睡眠時間を削ることは本末転倒なのがわかるでしょう。短期的に時間の絶対量が足りないという時期もあるかもしれませんが、少し長い目で見たらその代償はとても大きなものになるでしょう。

また良い精神衛生を保った睡眠をするために、「その日の仕事はその日のうちに終わらせる」ことを心がけていると言いいます。仕事が残っているとそのことが気になってしまい、睡眠の質は落ちてしまいがちです。眠れないなんていうこともあるでしょう。

しかし残された時間内でベストを尽くして、とにかく「終わらせる」ことが重要です。期限を意識すると集中力が高まることもありますし、なんとか形にして終わらせることを意識すれば仕事は片付きます。

10. 「いまここ」に集中する

ストレスの99%は「過去」か「未来」に由来したものである。

悩みをなくし、時間の質を高めるためには「いまここ」の自分に集中する必要があります。過去に対して「もっとこうすればよかったな」という後悔は、頭の中で必要以上に強い思いになってしまいます。未来に対して「うまくいかなったらどうしよう」というような不安は、今考えてもなにも変わらない思いです。そんなことが起こるかどうかもわかりません。

この過去と未来から生まれるストレスに対処する方法についてホリエモンはこう述べています。

過去については「なるべくその場で感情の整理をつけること」だと言います。相手に言いたいことがあれば言う。無視すべきものは無視する。その場で自分の中でできる解決はしておくべきです。

また未来については「先のことを考えないようにする」ことです。シンプルですが、考えてもしょうがないことは考えるべきではないでしょう。

そしてこの過去と未来のことを考えないコツは、予定を詰め込んで忙しくすることです。暇であれこれ考える時間があるから、悩むのだとホリエモンは言います。忙しくするというのは、やりたくないような予定ではなく、もちろん自分時間で満たすことです。

『時間革命』を行動に移す

『時間革命』から学ぶべき、明日から始めたい行動内容は

1日の時間の使い方を振り返る

です。あなたが1日のうちにどれくらい自分時間を確保できているかを見つめ直してみましょう。削れる他人時間が必ず見つかるはずです。

『時間革命』はそのほかにも役立つ時間術や、ホリエモンのように生きるヒントが詰め込まれたビジネス書です。「自分が思うような時間の過ごし方ができてないな」と思う方はぜひ一読してみてください!Kindle版だとかなりお得に読めます!

それでは楽しい読書ライフを!

▽他にもオススメしたい本がたくさんあります!▽

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