野口悠紀雄『「超」独学法』に学ぶ【AI時代の勉強方法】

「超」独学法

いきなりですが、社会人になってまでなぜ勉強を続ける必要があるのだと思いますか?

社会人になってまでなぜ勉強を続ける理由。その決定的な答えの一つが、「世の中が変わるからだ」と言えます。

これは野口悠紀雄さんの『「超」独学法』からの言葉です。

ITによって凄まじいスピードで大きく社会が変わっていく今の世の中では、学校で学んだことの多くが陳腐化しているのが現状です。そのような状況では勉強し続けない限りついていくことはできません。

逆に言えば、学び続ける人にとってはチャンスでもあります。

では、社会人にとって最も効果的な勉強方法はなんでしょうか?

学校教育と社会人教育の大きな違いは、社会人は人によって必要となる知識が全く異なるということです。

学校教育ではみんなが同じ内容を勉強していればよかったかもしれません。しかし違う仕事をしている社会人にとって、身に付けたい知識やスキルは当然異なります。

そのため社会人にとって最も効果的な勉強方法は独学だと言わざるを得ません。

そこで野口悠紀雄さん著『「超」独学法』を基にして、独学の始め方と独学の続け方を紹介していきたいと思います。

「そもそも独学って難しいそうだけど、どうやって始めたらいいの?」

「勉強ってなかなか続かない」

そんな悩みを持つ方も多くいるのではないでしょうか。そんな方々のために、超実践的な独学法を解説していきたいと思います。

1. 独学を始める2つの方法

勉強は楽しいものである、というのが野口悠紀雄さんの主張であり、ぼくも全面的に賛成します。

そして独学によって学ぶべきことも、自分に興味のあるものから始めるべきです。ではどのように学ぶべきテーマを見つければよいのでしょうか。

とにかく第一歩を踏み出すべきである。一歩踏み出せば、条件が変化し、新しい世界が開ける。そして、つぎの一歩への道筋ができる。

独学といっても最初から意気込みすぎる必要はなく、小さな一歩から「とりあえず始めてみる」ことが何より大切です。

1-1. 検索して調べる

野口さんの提言の一つが、「新聞を見ていて分からないこと言葉があったら、検索で調べよう」というものです。毎日最低1つは新しい言葉は調べる習慣をつけましょう。

必ずしも新聞である必要はないと思いますが、ネットニュースやテレビでもよいと思います。自分が入りやすい情報源から始めてみるとよいでしょう。

新しい言葉を知ると、そのたった1つのキーワードがあなたの世界を切り拓いてくれることもあるでしょう。独学の入り口としても、習慣化の第一歩としてもこれほどハードルが低いものはありません。

1-2. 新聞の見出しチェック

独学を始める2つ目の方法が、「新聞で、第3面までの見出しを毎日チェックする」というものです。

それによって、社会でいま何が問題になっているかが分かる。

もし興味を引かれるテーマがあったら、それをフォローしよう。

新聞というのは、情報が効果的にまとめられており、重要性の強弱も見出しの大きさなどでわかるようになっている非常に優れた情報収集ツールです。

最近では、新聞を定期購読している方も減っていると思いますが、NHK NEWS WEBなどの無料オンラインニュースサイトの主要項目をチェックするだけでも違うのではないかと思います。

世の中の情勢を知りつつ、自分の興味を引くテーマも見つけられる一石二鳥の独学法です。

2. 独学を継続させる4つの方法

上記の方法で独学をスタートさせ、勉強したいテーマも決まったら、次に直面する問題が「いかに独学を継続させるか」です。

勉強を続かせることほど難しいことはありません。それを手助けしてくれる方法として、野口さんは以下の4つを明言してくれています。

・はっきりした目的を持つ
・強いインセンティブを持つ
・勉強の楽しさを活用する
・時間を確保する

2-1. 明確な目的を持つ

目的は、抽象的ではだめだ。継続のためには、もっと明確な目的を持つ必要がある。

つまり、「なんとなくみんなが学んでいるから」だとか「将来何かの役に立つかもしれない」という漠然としすぎた目的では勉強は長続きしません。

「何を知りたいのか」「どのような知識/能力を身につけたいのか?」「何をどこまでやるのか?」ということを具体的に自問自答してみましょう。

2-2. インセンティブを意識する

インセンティブとは「動機」や「刺激」と言われるものですが、「勉強を進めるためのインセンティブの基本は、向上心だ」と野口さんは言います。

これは利己的なものでも一向に構いません。「社会的地位のため」「金儲けのため」でもいいわけです。物質的に豊かな今の時代では、ハングリー精神から来るこのような欲求を比較的感じにくいものです。

自分にとって独学で何を得られるか、どんな自分になれるかということを想像することも学習継続のためには重要です。

2-3. 勉強の楽しさを思い出す

勉強のインセンティブとして向上心を挙げましたが、「最も強いインセンティブは、好奇心である」とも言います。

知識が増えれば、好奇心はさらに増す。知りたいことは、加速度的に広がるはずである。そして、さらに勉強したくなる。

これが勉強の本来あるべき姿なのではないでしょうか。しかし、ぼくたちは学校教育ではしばしば「良い点を取るために勉強をしてきた」側面もあります。

しかし勉強とは、自分の知的好奇心にしたがって、楽しくするものです。「独学を始める2つの方法」でも紹介しましたが、まずが自分の興味・関心を見つけることが、継続のためにもそもそも重要なわけですね。

2-4. 勉強時間を死守する

独学するための時間というのは、自然に生まれるものではなく、意識的に確保しなければなりません。時間が確保されていないことには、勉強なんてできません。

まずは生活を見直してみましょう。ムダな付き合いや、漫然とテレビやSNSを眺めている時間が多くはないでしょうか?独学というのは言ってしまえば自分との予定なので、他人との予定が優先されてしまいがちです。

しかしそこで優先順位を自分との予定、つまり独学の方に高く設定することが重要です。

1時間早起きをしてみたり、移動時間などのまとまった時間を有効活用するなりして、ある程度の勉強時間をなんとしても死守するというくらいのイメージを持つのです。

以上、4つの独学を継続させる方法を実践できれば、大きな成果が待っていることでしょう。

『「超」独学法』を行動に移す

『「超」独学法』から学ぶべき、明日から始めたい行動内容は

毎日最低1つは新しい言葉は調べる

です。

上記で、独学を始める方法として紹介しましたが、独学の入り口はまさに「知らないことを知る」ことにあります。言葉1つを調べるのに5分もかかりません。

まずは習慣づけるために、低いハードルから越えていきましょう!その一歩が人生の大きな転換点になる可能性すらあるのです!

一橋大学で名誉教授を務めたり、早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問などの肩書きを持つ野口悠紀雄さん自身も今なお独学を大いに活用しているそうです。

今回は本書『「超」独学法』の全10章のうち、2章ほどに焦点を当てたにすぎません。全貌を知りたい方はぜひお手にとってみてはいかがでしょうか。

また、こちらも独学についてもっと知りたい方にはおすすめです!
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