あなたは運がいい方だと思いますか?それとも悪い方だと思いますか?
まず簡単にテストしてみましょう!
以下の3つ項目がどのくらい自分に当てはまるか1~5で答えてみましょう。
1 まったく当てはまらない
2 当てはまらない
3 どちらとも言えない
4 当てはまる
5 まさに当てはまる
あまり考えすぎず、正直に答えてみてください。
- 自分には将来いいこと起こると、ほぼいつも期待している。
- 成功する可能性が小さくても、手に入れたいものを求めて挑戦する。
- 誰かに会うと、たいてい親切な「いい人」だと思う。
答えましたか?それでは、その答えた数字の合計を足してみましょう。
3~9: 低い
10~11: 中間
12~15: 高い
あなたはどこに当てはまりましたか?
3~9だった方、もしかすると運が悪いかもしれません。10~11だった方も、まだ運を鍛えることができるはずです。
ぼくたちは何か嬉しい出来事や嫌な出来事がある度に「運がいい」「運が悪い」と運のせいにしがちです。それが起こったのは偶然だ、と。
しかし、意識してその嬉しい「運がいい」出来事を増やしたり、嫌な「運が悪い」出来事を減らしたりできたらいいな、と思いませんか?
できるんです。なぜなら運には法則があるからなのです。もっと言うと、あなたも運のいい人になれるのです。
ちょっとうさんくさいな〜と思いますか?
安心してください。家具をどの方角に置いてください、とか、今日は何色のアイテムを身につけてください、とは言いません。ここでは科学的なアプローチで解明した運の法則を紹介します。
宝くじをたまたま当てるという運というよりは、もっと広範囲の意味で、人生が成功に向かうために「運」をよくするという意味だと思ってください。
つまり自分の行動や考え方しだいで変わる「運」の話です。
そこで紹介したいのが、『運のいい人の法則』という本です。
著者のリチャード・ワイズマン博士は「ある人にはいつも運のいいことが、ある人にはいつも運の悪いことが起こる原因が、何かあるはずだ」と考え、膨大な数の人にアンケートや実験を行いました。そして、自分の「運」を理解して、コントロールし、チャンスを増やす方法を科学的に解明したのです。
具体的にどんな法則なのか、どうやったら自分も「運がいい人」になれるのかをみていきましょう!
『運のいい人の法則』はどんな内容?
運がいい人の4つの法則
そもそも運は、人生において重要な影響力を持ちます。たった一つの運がよかった出来事で人生は成功に向かうことも十分にあります。
本書では、世界で有名な投資家ウォーレン・バフェット(知らない方も、とにかくすごい人だと思ってください)が成功した経緯についてこのように書かれています。
二十歳のとき、バフェットはハーバード・ビジネススクールを不合格になった。彼はすぐに図書館へ行き、ほかに入れそうなビジネススクールを探した。そのとき初めて、自分が感銘を受けた本を執筆した二人の経営学教授が、コロンビア大学で教えていることを知った。そのうちの一人は後にバフェットの師となり、ビジネス界で大成功するきっかけをつくってくれた。
バフェット氏が順調にハーバード・ビジネススクールに合格していたら、今の大成功はないかもしれません。科学の世界においても、ペニシリン、X線、写真、マジックテープなど、偶然の出来事から事故によって生まれたものはたくさんあります。
たかが運、されど運なのです。
さて、では「運のいい人の法則」とはどんな内容なのでしょうか?どうしたら運がいい人間になれるのでしょうか。簡単にまとめると、運のいい人の法則は以下の4つになります。
リラックスする
えっ、と思った方もいるかもしれません。しかし、リラックスすることは非常に重要です。これは法則1の「チャンスを最大限に広げる」ための大事なポイントの一つです。
リラックスをしていないと、目の前にあるチャンスを逃してしまうことは多々あるということです。
例えば、
新聞の中に写真が何枚あるか早く数えられた人が勝ち、というゲームをして勝者には賞金10万円が与えられる、という実験をしたとします。
たいていの人は、よーいどん、ですぐさま頭から全てのページをめくり、数分間かけて写真の数を数えるでしょう。しかし、このゲーム開始わずか数秒で勝つこともできたのです。
「数えるのをやめてください。このメッセージを読んだと申告すれば10万円を差し上げます」新聞の真ん中にはこんな大きなメッセージがあったのです。実際にこのような実験が行われた際には、このメッセージには全員が気づかなかったそうです。
つまり余裕なく、自分が探そうとしているものだけに目がいってしまうと、周りにある大事なチャンスを見逃してしまう可能性があるのです。
本書にも、リラックスする方法は書かれています。静かな場所を探して、目を閉じて、深呼吸する。これだけでも忙しい日々には効果的なはずです。
そのほかにもいろいろな方法があるはずです。マインドフルネスやその他自分がもっともリラックスできる方法ならなんでもよいでしょう。定期的に日常に取り入れることが重要です。
将来に対してプラスの期待をいだく
二つ目のポイントは「将来に対してプラスの期待をいだく」です。これは法則3の「幸運を期待する」にとっての重要な要素です。運がいい人と運が悪い人では、将来起こることに対しての姿勢が全く異なるといいます。
運のいい人は、幸運が将来も続くだろうと期待している。自分の力で変えられることも、自分の力が及ばないことも、あらゆる場面で幸運が起こると考えているのだ。
「将来に対してプラスの期待をいだく」というのは少々漠然としたアドバイスに聞こえるかもしれません。では具体的にぼくたちは何をすればよいのでしょうか。
それは「運がいい」と思うくせをつけ、口に出すことです。
少しばかりの思い込みは、私たちの考え方や感情にとても効果的な影響を及ぼす。運のいい人の多くは、自分は運がいいのだと、言い聞かせているという。
明日からはじめよう!
『運のいい人の法則』には簡単にはじめられる行動内容が詰まっています。運を引き寄せるために、明日からとるべき行動は、
「運がいい」を口癖にする
です。まずはこれからはじめてみてはどうでしょう?たとえ少し嫌なことがあっても、「運がいい」と言うのです。そうすると脳が勝手に、ポジティブな方向に考え出します。
上司に怒られた。でも運がいい。この失敗に気づけたことで、同じ失敗はしなくなる。重要な局面でミスをしていたらもっと大変だったかもしれない。自分の部下への指導の仕方にもいかせる。などと、プラスに考えることはいくらでもできるのではないでしょうか。
他にも学べること
- 直感や本能の磨き方
- 不運を幸運に変える方法
- 対人関係で上手くいく方法
etc.
『運のいい人の法則』いかがでしたでしょうか。しっかり裏付けがある、納得できる内容の本です。簡単に「ちょっといいこと」を増やしたいと思ったら、ぜひ本書を一度読んでみてはいかがでしょうか。文庫サイズで持ち歩くのにも便利です!
最後に本書から、この言葉で締めたいと思います。
これらの法則やテクニックを実践するかどうかを決めるのは、あなた自身だ。考え方や行動を本気で変えるかどうかは、本人にしか決められない。しかし、決断を下す前に、一つ想像してみよう。あなたの運が鍛えられて、さらに幸運をつかむことができたら、人生はどんなふうに変わるだろうか。