コロナ禍で本を150冊読んで変わったこと

2020年150冊の読書リスト

2020年の今年、ぼくは本を150冊ほど読みました

それだけの本を読めたのも、コロナ禍という特殊な環境で仕事もリモートになり、自由時間が増えたことで読書時間が増えたことが大きな一因でしょう。

主に実用書やビジネス書が中心で、150冊の読書効果は計り知れないと思っていますし、この先の将来もこの固まったインプット量がぼくの宝物になることは間違いありません

残念ながらこれだけの本を読んだからといって、年収が倍になったというような目に見える劇的な効果は変化はありません。しかしこのコロナ禍での多読がぼくの人生にもたらした変化は長期的に見れば莫大です。この読書の量と質がもたした効果というもの、今言語化できる限りでここに書き残しておきたいと思います。

物事を多角的に捉えるようになった

高層ビルを下から見上げる

数多くの読書を通して身についた大きな力の一つが、物事を多角的に捉える視野の広さです

例えばニュースや新聞を見ていて、「あれ、なんかおかしいな」と気づくことが増えたと感じています。新型コロナが発生してからしばらくは「自粛すべきの一辺倒」という報道と国の姿勢が続きました。一方でそのときに「あれこれだけの自粛的な姿勢が続けば、経済が止まるって長期的な大恐慌や自殺者の増加など引き起こるのでは」と反対の立場から物を考えることができました。

その後Go To トラベルキャンペーンなど「経済回そう」という論調が強くなると、「国がこれだけ観光にこだわるのはなんでだっけ?」「他に方法はあるはずでは」という自分なりの考えを巡らせることができました。

まだまだ思考の精度は低いですが、これまでだったら人の意見やニュースの報道を鵜呑みしてしまう傾向があったので、大きな進歩です。本は同じテーマでも著者の意見が異なることは多々あります。両極にある主張を比較し、自分なりに第三の意見を考えてみるのが癖になったことが物事を多角的に捉える視野の広さにつながったのでしょう。

意見の引き出しが増えた

無数の引き出し

自分なりの意見をある程度のバリエーションを持って言えるようになったことも、今年の読書量から受けた恩恵です。150冊から得た知識と著者独自の主張のインプットに加え、本を読むごとに自分なりの意見を持つようになりました。

会議のときや単純な人とのコミュニケーションの中でも、意見やネタの引き出しが大幅に増えたと実感しています。人の話していることも理解できるし、「どうしてこの人はそのような意見を持っているんだろう」「結局何が言いたいんだろう」とその一歩先まで考えることで、自分も一段深い意見を考えることもできます。

インプットを増やすとアウトプットのモチベーションになるのは間違いありません。「この本の内容誰かに話したいな」という純粋な楽しさが生まれてくるのです。知識自慢ではなく、単純に面白いと思うことを話したりすると結構面白がってもらえるどころか、話が広がったり、「その本読んでみますね」「読んだけど面白かったよ」と実際にフィードバックをもらうこともあります。

行動のモチベーションと質が高まる

考えをまとめるためのメモ

ビジネス書や自己啓発本を読むと、自分が解決したい問題や興味があることに関するモチベーションが高まります。「書いてあることをやってみたい」と思うのです。

150冊以上の読書は、行動の質も高めてくれました。国内外トップの起業家、実業家などが実体験として得た知見が本には詰まっています。彼らの教えてくれる本質的な教えを自分の仕事や生活に応用することで、自分の行動ひいては成果の質の向上につながるのです。

例えば、ぼくが最も印象深いと思った教えが「常に上位目的を確認する」というものです。何かタスクをこなすときに「なぜ自分はこれをやっているんだっけ?」と考えることです。

上司に〇〇という商品を売るためにA社に向けた提案書を作っておいてと依頼されたとします。普通なら「いかに良い提案書を作るか」という視点で作業を進めるでしょう。しかし「そもそもなんで提案書を作るんだっけ」と考えることで、A社から収益を得たいという上位目的が浮かび上がってきます。それならまずはA社の利益を増やすために無料でコンサルをしてあげて、長期的にA社の売り上げを立たせてあげる。その後A社からマネタイズすればよりお互いにとって大きな収益が見込めるかもしれません。

忙しい日々の業務の中では、ついこのような本質的な目的を忘れがちです。しかし本当に自分のスキルや思考力に磨きをかけたり、成果を最大化したければ、読書などで自分にはなかった発想を取り入れることは有用です。

悩みが少なくなった

ビーチの桟橋

悩みが少なくなった、もしくはそもそも悩まない体質になってきたというのも、読書をして良かった点です

誰でも不安や悩みを抱えて日々生活しています。その不安や悩みが重いほど「これは自分にだけしかわからない特殊な悩みだ」と思いがちです。しかしちょっと外を向けば、同じような悩みを抱えている人はたくさんいます。でもそのような悩みをあけっぴろげにできない、相談なんて恥ずかしいと思う人も多いでしょう。

そこで本に相談です。歴史的な偉人たちや、現代の各分野の最前線で活躍する著者たちは自分では想像もできないほどの悩みや問題に直面しています。それをどうやって乗り越えてきたのかが、全て記されているのが本です。

それをうまく自分ごととして捉え、自分の立場に応用することができれば、その悩みの解決のヒントになります。そのような知見が溜まっていけば、「そもそもこんなこと悩む必要なんてないんだ」と思うことさえあるのです。

加えて、ある程度まとまった読書によるインプットをすると、自己肯定感が高まるので、全体的にちょっとポジティブになれました。ついコロナ禍にあっては「気持ちが落ち込むな」「自分は今年何もしていないな」と思うかもしれませんが、読書をしているとそれ自体が最高の自己投資なので、未来に希望が持てるのです。「今の時期は決して無駄ではない」「未来に活かす時間の使い方ができている」と思えたのです。

まとめ

2020年に150冊以上もの本を読んでのまとめ。それは短期的で目に見える利益は少ないかもしれないが、そこで得た知識や知見は長期的には絶対に自分の宝物になる。未来の選択肢も増えるし、日々考えること、行動することの質も変わり、いろんな意味で自由な生活が近く。そう思います。

① 物事を広い視野で見れるようになった
② 意見の引き出しが増え、アウトプットが楽しくなった
③ 行動のモチベーションと質が高まった
④ 悩みが少なくなり、あっても解決できるようになった
以上がぼくが今年一年で150冊以上もの読書を通して得たものですが、人によってより多くのものを享受していることでしょう。読書には無限の可能性があります。あなただけの読書で得た宝物を振り返ってみましょう。
それでは楽しい読書ライフを!