丸腰で仕事してませんか?

丸腰で仕事してませんか?

『考具 ―考えるための道具、持っていますか?』
加藤昌治

 

考具というタイトルも気になり(「考える」系の言葉に敏感になっています)、なにより帯のこの言葉に惹かれました。

考えるための道具、持っていますか?

丸腰で、仕事はできない。

「考える」「頭を使う」ためのヒントがたくさん詰まっていると期待して読みましたが、本当に面白い、かつ実用的な内容ばかりでした。

著者の加藤さんは広告代理店出身なこともあって、アイデア出しが中心の内容でしたが、頭の体操・トレーニングに最適な「考具」は役に立つと早くも確信しています。

「考具」を身につけると、

街を歩くのが楽しくなります。

アイデアを思いつくのが楽しくなります。

 

アイデアは楽しく発想するもので、実現できるかどうかは企画にする段階で考えればいいというのが加藤さんの考え方です。

今、目の前にある課題に対して、あなた自身はどうしたいのか。

それが重要だと言うのです。

たしかにそちらの方が想像力が無限に広がる感じがしませんか。

「わがまま」が先で「思いやり」つまり社会に適用させていくのは後でということです。

 

 

またぼくもそうでしたが、アイデアというものを誤解していました。

革新的なアイデア、斬新なアイデアというとどうしても今まで誰も思いつかなかったような、ゼロから生まれたものというイメージがありませんか?

しかし本書でも触れられていますが、アイデアとは全くの新しいものというのは少し違っています。

… an idea is nothing more nor less than a new combination of old elements.

アイデアは既存の要素の新しい組み合わせでしかない。

これはちょうどぼくが今並行して読んでいる本『アイデアのつくり方』でジェームス W.ヤングが提示したアイデアに対する考え方です。

 

つまり重要なのはいかに既存の要素をたくさん知れるか、インプットできるかといかに多くのアイデアを出しそれらの要素を組み合わせるかにかかっています。

本書で紹介されるアイデア作成の流れとしては、

アイデアをたくさん知る→頭の中のアイデア同士が結びついて新しいアイデアが出てくる→そのアイデアを拡げまくる→冷静に使えそうなアイデアを絞る→また拡げる→また絞る→実現可能性を考えて企画にする

という感じです。

 

 

さあここから考具を紹介していきます。

まずいかに情報を知り、インプットするか。そのために有効な方法をいくつか紹介します。

 

 

情報収集の考具

考具1. カラーバス

カラーバスはアイデアのヒントが自然に集まると同時に頭の体操にもなります。

まず家を出る前に色を一色選びます。例えば「赤」と決めたら、外で歩いているときに赤いものを探します。

これに意識していると、「こんなところにポストなんてあったっけ?」というように普段目にしなかったものまで視界に入ってきます。

関連がないものがたくさん集まってくるというのが利点で、面白い組み合わせを作る上でのインプットができます。

 
考具2. ちょいメモ

思いついいたらすぐにメモ。意外と少しの間でも何か思いついて忘れてしまうことってありませんか?

そのアイデアもったいないし、しかもこれやってみると、頭の中にとっとくより、はき出してしまった方が、新しいアイデアがまた浮かぶという印象があります。

なんでもメモするというのは他の人も勧めていて少し前から実践しているのですが(また後日良いとこだけまとめてノート術を紹介します)、やるメリットが必ずあると思っています。

例えば最初にきっかけをくれたおすすめ本はコチラ↓↓

 
考具3. 臨時新聞記者

専門知識が必要な場合、まずは「現場」に直行。

その場の生の情報を感じ取るもよし、インタビューするもよし。

とにかく新聞記者になった気分で情報収集をします。

専門知識をわかりやすい形で習得できるかもしれないし、プレゼンなどで自分の言葉で語れるというのがこの「臨時新聞記者」の強みです。

 

 

拡げる考具

次にいかに拡げるか。ひとつアイデアを思いついたら、そこから拡げなければもったいないのです。質の良いアイデアを出すにはプロでも量を出すしかないのです。

 

考具4. ポストイット

アイデアを1枚1案で書いて目の前の机や壁に貼っていきます。

数をどんどん出すというのと、そのポストイット同士を関連させたいときに近くに動かせるというのが利点です。

いろんな色を使って脳を刺激するのもいいですね。

 

考具5. マンダラート

マンダラートは3×3の9マスの表にアイデアを出していくというもの。

中央のマスに「テーマ+?」を記入。

例えばマグカップの新商品開発がテーマなら「マグカップ?」というように記入します。

そしてその周りの8マスにテーマと関係する言葉を埋めていきます。

マンダラート
マンダラート

場所が決まっているとアイデアを出さなきゃという強制力が働くのがポイントです。

さらにこの8要素もそれぞれまた真ん中のテーマとして広げればさらに8個のマンダラートができ、64個もの新しい要素を出すことできます。それをさらに展開していくこともできます。

手書きのほうがスピード感が出るかもしれませんが、場所を選ばないスマホでもできるアプリ「MandalArt」を見つけました。ぜひ活用してみてください。

 

考具6. マインドマップ

アイデアを関連付けながら展開するのにとても役立つツールです。

紙とペンさえあれば、どこへでもアイデアを拡げることが可能ですし、アイデア同士を自由に線で結びながら関連できることもできます。

マインドマップ
マインドマップ

マインドマップもパソコン上でもできるアプリを見つけました!上のマインドマップはそのアプリ「XMind」で作成したもので、本書の構成を展開してみました。

 

 

そしてアイデアが出たら、企画にしましょう。この企画にするステップにつきましては、いまBOBISに必要な「考える」というテーマから少し外れてしまうのでここでは割愛します。

考具7. 自分のオリジナル考具

上記の考具に加え、自分の考具を見つけましょう。

例えば、なにか流行っているトレンドなものや場所があるとすれば、ちょっとだけ雰囲気を感じに行く、空気だけを吸いに出かけてみるということができます。

それだけでも五感をフル回転させれば得られる情報は数知れません。実際に行かなければわからないことも必ずあります。

なにかを得ようと(できればテーマや課題が決まっていればなお効果的)意識しながら街を歩くだけで、何も考えてない場合とは全然違います。

 

 

まとめ

-アイデアは楽しく発想するもので、実現できるかどうかはまた別

-アイデアは既存の要素の新しい組み合わせでしかない

-いかにアイデアを集めるか

-いかにアイデアを拡げるか

-自分が扱いやすい考具を身につけよう

 

 

最後に

物事の本質を「考える」とはまた少し別のアイデアを「考える」ということ。これはなにか事業を始めたり、課題解決のために実践的に役に立つと感じました。

ただ、これは実践して自分に合う考具をものにすることが大事なことですが、集めた情報をそのままにするのではなく、それを見返す仕組みやタイミングを自分で決めることでより実用的なものになります。

本書では知らないと実践することはなかったような方法がたくさん紹介されています。

個人的にはメモでアイデアを蓄積したり、マンダラートやマインドマップでアイデアを展開するというのは非常に効果的だと思っていて、この短期間でも実際に役に立っています。

あなたも丸腰でいるならまずひとつ「考具」を身につけてみてはいかがでしょう。

 

 

 

それではアイデアを見つけながら今日も楽しくいきましょう!