今後生き残る4タイプの人と生き残れない2タイプの人

今後生き残る4タイプの人と生き残れない2タイプの人

『僕は君たちに武器を配りたい』 エッセンシャル版
瀧本 哲史

 

タイトルでまさにこのブログBOBISのテーマと合致した本書は、

いまの世の中を生き抜く上で必要な考え方のヒントを教えてくれる良書でした。

元々は単行本として2011年に出版されましたが、今なお色あせることのない、そして当分の間通用しそうだなと思う内容でした。

それでは見ていきましょう!

 

近年は勉強ブームと言われ、本屋にもビジネス書や啓発本が並び、積まれている。

その陰には、「不安解消マーケティング」がある、と瀧本さんはいいます。

 

将来を不安に思う人々に向けて、従来の大学で学ぶ学問以外の「実用的な英語」「ITスキル」「会計知識」などを勉強するよう提案されています。

「このような今の時代に真に必要な知識を得れば、ほかの人より幸せになれます」というように。

しかしそのような知識だけでは満足してはいけません。

 

「唯一の人」スペシャリティ

スペシャリティつまり替えの利かない「唯一の人」になることが必要です。

英語ができても、ITが得意でも特別ではないし比較的優位的立場にあるそのようなスキルもコモディティ化してしまいます。けっして特別ではないし個性的なものでもない、というわけです。

必要なのはこれまでの枠組みで努力するのではなくまず最初に資本主義の仕組みを理解して、どんな要素がコモディティとスペシャリティを分けるのか努力することなのです。

ここでは資本主義はいまどうなっているかという紹介は本書に譲ることにして、

最も興味深いと思った「どのような人が生き残っていけるのか」という内容を紹介します。

 

儲けて生き残っていける人は以下の6タイプに分類できるといいます。

1. トレーダー

2. エキスパート

3. マーケター

4. イノベーター

5. リーダー

6. インベスター

 

そしてその中でも価値を失っていくタイプは1番目のトレーダーと2番目のエキスパートです。

 

1. トレーダー

単にモノを右から左に流す、モノを売る営業マン的な人のことを指します。
しかしネットが普及したいまでは、欲しいものはなんでもネットで買えるので、もはやあまり需要のないポジションなのです。

川上から川下へモノを流すというイメージの総合商社でも、それはすでに廃れていて、主に稼いでいるのは資源開発プロジェクトつまり投資なのです。

 

2. エキスパート

自分の専門性を高めて、高いスキルによって仕事をするといういわゆる専門家のタイプである。

しかしその専門性の高い知識やスキルが一気に不要になってしまうリスクがあります。
例えば、エネルギーの主体も石炭から石油に変わったことで石炭採掘に詳しかった人の必要性はグンと下がりました。

このような変化が毎日のように起こりうる時代では、その優位性もあっという間にコモディティ化するというわけです。

 

そして以下の4タイプが今後も価値のあるタイプである。

 

3. マーケター

顧客の需要を満たすことができる人と指します。

新たなトレンドの細かな動きや兆候を察知する感度の高さと、なぜそういう動きが生じてきたのかを正確に推理できる分析力が武器となります。

さらに売るものは同じでも「ブランド」や「ストーリー」といった一見捉えどころのないふわふわした付加価値や違い(差異)を作れることが重要になります。

 

4. イノベーター

イノベーターとはまったく新しい仕組みをイノベーションできる人です。

イノベーションを起こすということは、既存の常識や業界についての知識をしっかり持っていることが前提となります。

ではどのようにイノベーターに近づけばよいのでしょう。

 

自分の唯一性やスペシャリティを高めるために、自分が働いている業界について

-どんな構造でビジネスが動いており、

-金とモノの流れがどうなっていて

-キーパーソンが誰で

-何が効率化を妨げているか

を徹底的に研究することが重要となります。

 

そうして自分が働く業界の裏も表も知り尽くすことが自分の唯一性を高め、スペシャリティへの道を切り開いていくのです。

それにはまず、どこかの会社に属し、知識・経験・スキルを蓄える必要があります。

どんなイノベーターも最初はそうしてきた、と瀧本さんはいいます。

そうして蓄えた知識や経験をもとに元の会社を叩き潰す会社をつくることだってできるのです。

 

5. リーダー

自分が起業家となり、みんなをマネージして、リーダーとして行動できる人です。

リーダーという言葉はとても馴染みがあるのでここでの詳しい説明は割愛させてもらいますが、世界的に有能なCEO(ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズ、カルロス・ゴーンなど)を思い浮かべてもらえばわかると思います。

 

6. インベスター

最後のインベスターは投資家として市場に参加している人を指します。

なにも株式に投資するだけがインベスターではありません。

常に投資家的な視点を持つことが大事なのです。

例えば、就職や転職にも投資家的な視点は必要です。

「この会社は将来大きくなる」とトレンドを読んで入社したとしても、自分が一従業員として安い給料で雇われている限りは意味がありません。

自分の労働力と時間という投資に対して、リターンを得られるポジションに身を置くことがお金を投資するのと同じ重みの行為だからです。

会社に株主として参加するとか、利益と連動するボーナスをもらうなりして業績連動型のポジションに身をおかなきゃ意味がないというわけです。

 

新聞などの情報をそのまま鵜呑みにしないことも大事なことです。

読むなというわけではなく、新聞はむしろ必須な情報源なのですが、その情報をどれほどの人々が目にしているでしょうか。もはやその情報はコモディティ化してしまっているのです。そのニュースの裏を読む力を養う必要があります。

 

また上記のことにも通じることですが、「自分で調べる一手間」を惜しまない、ということも差別化を図るひとつのポイントです。

「3年連続で業績を伸ばしています」というデータを見たとしても、5年、10年の期間ではどうか、「業績」の詳しい内容はどのようなものかなどを自分で調べるのです。

 

まとめ

-自分がコモディティ化せずスペシャリティになろう

-儲ける上で価値の薄れる「トレーダー」「エキスパート」ではなく、他の4タイプの生き方を選ぼう

-投資家的な視点を持とう

-自分の力でやったことだけが、本物の自分の武器になるのである

 

最後に

全てのタイプの生き方に通じる大切な言葉を瀧本さんは残しています。

社会に出てから本当に意味を持つのは、インターネットにも紙の本にも書いてない、自らが動いて夢中になりながら手に入れた知識だけだ。

どんな生き方を選ぶにしても、生き残っていくための基本要素には主体性や興味というものが根底にあると感じました。

自分が熱意をもって身につけた経験や知識は、無理やり入った会社の先輩からイヤイヤ教えられる知識とは違う。いくら記者といえど他人が言っているニュースや考えを鵜呑みにするよりも、自分で取りにいった情報と考え抜いた経験が武器になることは間違いない。

本書が示す6タイプという分類を参考に、今後の生き方について一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょう。気になった内容をしっかり確認したい方は、ぼくが買ったエッセンシャル版のような文庫もあるのでお手に取ることをオススメします。

 

 

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それではまた明日から楽しくいきましょう!