知らなかった「本の読み方」

知らなかった「本の読み方」

『読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門』
佐藤 優

 

購入してきた10冊のうち、最初に読んだ本はこれ。

本は人並みに読んできましたが今回本格的に読書を始めるにあたって、
ヒントをもらえればと思い読書のノウハウ本を選びました。

 

そしてこの本を読んでから、実践的に3冊ほどビジネス書を読んでみましたが、
この読書法は身につけて損はないと思います。
腹にしっかり内容が落とし込まれ、
かつ読むべきでない本を「捨てる」という判断もできるようになりました。

 

では本書の内容を紹介していきます。

佐藤さんの大事な主張は2点

1. 読書の要諦は基礎知識をいかに身につけるか
2. 生涯読むことのできる本の量は決まっている

 

まず1つ目に関しては、うまい読書をするためには基礎知識が重要ということ。
基礎知識があれば速読、さらには超速読(以下で説明)が可能となります。

 

2つ目は当たり前のことのようですが、
普段「この本を読んだせいで一生で読めない本が出てくる」なんて考えるでしょうか。

一生と考えると身近に感じられないかもしれないですが、
週に1冊読むと仮定して、1年で約50冊しか読めません。
読むべきではない本、自分に必要ない本に1/50をあてがってしまったがために
出会えていたかもしれない良書があるかもしれないのです。

 

買った本は全て読むという考えを捨て、
読むべきでない本は「捨てる」べきです。

「せっかく買ってもったいない」という気持ちもわかりますが、
それではあなたの時間のほうがもったいないということです。
以下で紹介する超速読で、熟読するに値しない本は
それ以上時間をかけて読むべきではないということです。

 

さてではいかに読むべきでない本を捨て、
良書と出会うか。

まず読書の種類には大きく分けて3種類あります。
熟読
速読
超速読

 

さらにこの「超速読」を使って、4タイプに分ける。
1. 熟読
2. 速読(ノート作成)
3. 速読(ノート作成不要)
4. 超速読に留める

 

1〜3は読むべき本で、
4は「捨てる」べき本ということになります。

超速読や速読は誰にでもできるわけではなく、
基礎知識が必要となります。
ではその基礎知識はどう身につけていけばよいのでしょう。

 

基礎知識は熟読によって身につく

と佐藤さんは言います。

 

最初はその分野の基礎知識を身につけるため、
やはり熟読をしていくしかないでしょう。
そうすれば超速読、速読ができるようになり、
本の選別もスムーズにでき効果的な読書の形ができあがります。

読書の好循環
読書の好循環

 

ではそれぞれの詳しい読み方を見ていきましょう。

 

熟読

本にも3タイプあって、熟読にかける目安(あくまで目安)がこちら。

ー「簡単に読み流せる本」わかりやすい新書など 2時間くらい
ー「そこそこ時間がかかる本」標準的な教養書 1日2時間を1週間ほど
ー「ものすごく時間がかかる本」語学や数学などの教科書 1年以上

 

熟読に大事なのは同じ本を3回読むことです。

1回目は線を引きながら読む。

 

→2回目は線を引いたところで特に重要だと思う部分を囲む(この囲みはどんなに多くてもテキストの10分の1)。

 

→さらに囲んだ部分をノートに写す。

 

→そして囲みの欄外に書き込みを行う。
自分の理解を手伝うことならなんでもOKです。
「わからない」「そのとおり」など、
とにかく一言でも何らかの「判断」を下すことが大事。

 

→その判断ができてきたら、次のステップとして、
自分の判断に加えて、「意見」も書き込めるようになればBetter。

 

ここで注意点があります。

理解するために抜書きをしているということを忘れない。

最初はいいのですが、書き写しているうちに
写すこと自体が目的にすり替わりがちだと感じました。

 

→3回目はもう一度通読する
ここではまず目次の構成を頭に叩き込んで、
結論部を3回読むことがキーです。

 

超速読

次は超速読についてです。

超速読を行う目的は2つ。

 

1. 読むべきに値するか
しかしこの判断には基礎知識が必要なので
最初は基本的にふつうに読むことになるでしょう。

2. どこを重点的に読むべきか

 

この超速読のポイントは5分以上かけないと心に誓うこと。
ここで理解を深めようとすると超速読の意味がなくなってしまいます。

 

具体的な進め方は、

まず序文の1ページと目次に目を通す

→ひたすらページをめくる
文字を追わないでページ全体を読む。
ビジネス書なら太字などを見る。

 

→気になる箇所があれば、付箋や大きく丸をつけてあとでわかるようにする。

 

→最後に結論部の最後のページを読む。

これで全体の印象をつかみ、読むべき箇所の当たりをつけることができます。

 

やってみた感想としては、
ある程度知識がある分野の本でもかなり難しい。
読むべき場所を見逃してしまう可能性も大いにありますが、
どのような情報を取得したいのかが明確になっているほど、精度は高くなると感じています。

いずれにせよ、とりあえずこの5分で全体に目を通す作業は
今から始めてみてもいいかもしれません。
基礎知識がない分野でも全体の構造を事前に理解するだけで、

その5分は大きな意味を持つものになるはずです。

速読

最後に速読です。

本の内容をきれいに記憶するのではなく、
頭の中にインデックスを作るために行う読書法です。

 

この速読のポイントは4点。

1. 基礎知識が必要というのは超速読と変わらない

個人的に一般的なビジネス書など比較的ハードルの低いものは
あまり専門知識が求められないので速読が可能だと感じています。

2. 本の内容を100%理解しようとする「完璧主義」を捨てる

ここでも必要とする情報についての明確な目的意識が必要です。
なぜこの本を読んでいるのか今一度考えましょう。

3. 時間をかけすぎない

速読はあくまで熟読する本の精査を行う手段。

目安としては400ページの学術書や一般書を30分程度で読む。
その後30分かけてノート作成して着実に基礎知識を蓄積する。
この形ができあがれば読書術は完成したと言えるでしょう。
ただ、ものによっては30分から2〜3時間かかるものもあるし、
最初はもう少し時間がかかるかもしれません。

4. コツはできるだけ早く文字を目で追う

1ページ15秒程度が理想ですが、最初は1分ほどかかってしまうでしょう。

内容を大雑把に理解・記憶し、「このへんを当たればこういう情報が確認できる」
という頭の中のインデックスを作ることが重要である。

 

どのように基礎知識を身につければよいか

基本的に基礎知識は熟読によって身につくと先ほども申し上げましたが、
基礎知識をつけるにはどのような本が向いているのでしょう。
ヒントとして、このようなことが挙げられています。

あまり上級の応用知識をつけようと欲張らない
高校の教科書レベルがいい。

本書ではオススメな本が各分野で紹介されているので、
ハズレ本を選ぶのが怖い人はとりあえずこのオススメから読んでみてもいいかもしれません。
ぼくもいくつか参考にさせてもらっています。

 

読書で知識を身につけることがゴールではない

現実の出来事を説明できることが重要です。
よく「知ってる」と「できる」は違うと言いますが、
説明「できる」ことが大事なのです。

 

目的を明確に

超速読や速読の項目でも言ったように、
どのような情報が欲しくてその本を読むのか考えるべきです。
ついでにと周辺知識をよくばらない。
そういう形もアリかもしれませんが、
効果的に知識を得たい場合はピンポイントで狙いにいきましょう。

 

テーマ別に本を読む

本屋に行くと面白い本がたくさんあって、
ついあれもこれもと買ううちに、テーマに一貫性がない場合が多々あります。
他分野の本を読む事自体はいいことですが、
特に理解を深めたいテーマがある場合は同テーマの本を
まとめ買いして、一気に固め読みしたほうが効率的です。

 

まとめ

生涯読める本の数は限られているので、大事な本に費やす時間を増やそう。
それ以外の本は超速読ではじいてしまおう。
超速読をするには基礎知識が必要なので熟読で基礎知識を身につけよう。
読書で知識を身につける目的はアウトプットするため

 

最後に

これは今後も実践すべき価値があると判断してます。
このように2〜3年で使えなくなる生もの知識でなく、
ずっと使えるものは非常に有益です。
いきなり当たり本を引きました。
この佐藤さんの「読書の技巧」は身につけておくべき武器であり、
早めに出会えてよかったです。

 

 

 

それでは明日からまた楽しくいきましょう!