2割読んで8割理解する速読: 二割読書法

齋藤孝 『齋藤孝の速読塾 これで頭がグングンよくなる!』
さあこれまで速読法を2つ紹介してきましたが、これで3つ目です。
どれも速読の種類や難易度が違うので、あなたの読書の目的に合った速読法を身につけ、
効率的に本を読んでいきましょう!
今回紹介する速読本はこちら。
齋藤孝 『齋藤孝の速読塾 これで頭がグングンよくなる!』
読書術においては著作をいくつも出版されている齋藤孝さんですが、その中で見つけた速読本が本書。
齋藤孝さんは速読の重要性について以下のように説いています。
・日本人はひとつの価値観だけで一生生きていくような国民性ではない
・その日本人の美点とも言える柔軟さは多読をしないと失われてしまう
・多読は価値観の偏食を直してくれる
つまり多読は重要であり、多読のためには速読は有用な手段というわけですね。

原則

筆者は読書の理解度をA・B・Cの三段階に分けています。
C→読んだけどすぐに忘れる
B→内容を把握し、要約もできる
A→その本の内容に新たな価値を付与して、オリジナルのアイデアや提案、見方を提供できる
この中で本書の速読は上記の理解度Aを目指します。
では理解度Aを達成しつつ、速く読むためにはどうすればよいのでしょう。
筆者は「本は最初から最後まで読むもの」ではない、という先入観の見直しに言及した上で、
「二割読書法」を紹介しています。
二割を読んで八割を理解することは十分可能だと言います。

二割読書法のやり方

では具体的に「二割読書法」のコツを見ていきましょう。

①テーマを外さない

速読においては最も重要なことと言っても過言ではないですが、速く読みつつテーマを外さないということ。
全体を把握することと言い換えることもできますが、そのために役立つのが以下。
・タイトル
・カバー
・裏表紙
・目次
・はじめに
・あとがき
これらは本の重要なエッセンスが凝縮された部分と言えます。
ここを最初に読み、テーマに当たりをつけることで、誤解なくスムーズに読み進むことが可能です。

②「転」に注目

起承転結の「転」に特に注目しましょう。
「えー?!」と驚くような箇所などが該当しますが、まずは起承転結という大枠を意識しながら読書することで、「転」にもうまく気づけるようになります。

③主観的な感覚に注目

自分の感覚を大事にし、違和感や共感が自分のコンパスになります。
これを意識するとその本の主張における自分のポジションが明確になり、自分のオリジナリティを付与するのに役立ちます。
理解度A、すなわちオリジナルのアイデアや提案、見方を提示するというアウトプットまでをゴールとすると欠かせないポイントですよね。

④憑依して読む

著者に憑依して読むということを意識すると、何が言いたいのか類推しやすくなり、理解力・スピード共に向上します。

⑤本をどんどん汚す

キーワードに丸をつけたり、重要な箇所に線を引いたり、自分の意見をメモしたりすると、場所記憶が作用して、内容が忘れにくくなります。
本を汚すことに抵抗がある人もいますが、せっかく買った本なのですからフル活用しましょう。
読み終わった時には、あなただけの重要な一冊になります。

⑥キーワードに丸をつける

⑤の具体的な話にもなりますが、このキーワードの丸つけは特に難しい本に効果的です。
難しくてなかなか読み進められない本においては、まずキーワードに丸をつけるだけで読み進めていきます。
一通り全ページをめくってしまうと、難しい本でもとっつきやすくなりますよね。
またそのキーワードに丸をつける次のレベルが「引用文を探す」という工程です。
自分がその本を紹介する時にどこを引用すべきかということを考えながら読むと自ずと重要な箇所がわかってきます。
さらに、その引用箇所にキーワードをつけてその本を説明できれば上級レベルに到達というわけです。

⑦テーマ/著者 別読書

筆者はa bookで読むのではなくbooksとして読書を捉えることを提言しています。
つまり1冊で考えるのではなく複数の本を読むことが読書というイメージです。
単発で様々なテーマの本を読むより、同じテーマの本をいくつも同じタイミングで読んだ方が、理解も深まり速く読めます。
ちなみにこれは僕も結構前から実践していて、今回は「速読」というテーマで本を固め読みしてました。

⑧リラックスする

これはシンプルなようで読書においてはかなり重要なポイントです。
行儀が悪くても自分にとって一番楽な姿勢で本を読みましょう。
寝転がってようが、テレビがついていようが、自分にとってのリラックス環境を見つけましょう。
以上が実践しやすく、速読効果も高いかなと思った「二割読書法」のコツです。
筆者は思考の深さは多読と矛盾しない、と言います。
たくさん読めば読むほど、多角的かつ深い考え方ができるからです。
ここで間違えてはいけないのが、速読の目的が本を速く読むことになってしまわないことです。
あくまで速読は、自分のアウトプットにつなげたり、知的好奇心を満たしたり、知識を得たりする効率的な手段にすぎないのです。
速く読んだはいいけど、結局なんの経過にもつながらない、「なんで本読んでるんだっけ」となってしまっては元も子もありません。
以上が齋藤孝さんの速読術「二割読書法」でした。
 
▽もっと詳細や他のコツを知りたい方は是非本書を手にとって見てください!▽

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